2018年の11月には累計2万脚を達成し、最近は体験会とともにユーザーに対する効果確認をする「確認会」を開催している。
「発売後10年を経過し、どのようにお使いいただいているかを知りたいと思っています。中には『姿勢が悪いままで、あまりかわらない』とおっしゃるお客様もみえます。お子様の身長や座面の高さ、机との距離などを確認させていただき、効果的な使用方法をご提案すると『そういえば、購入時に聞いていたが忘れていた』とフォローに感謝いただくケースもあるなど満足度を高めるアプローチを続けています。お子様が大人になるまで使い続けていただくために18年保証をしていますので、使い方についても売りっぱなしではないビジネスを心がけています」。
現在、「UPRIGHT」は年5,000〜5,500脚を販売、売上の約半分を占め、今も納期は2ヶ月待ち。
自社製品が増えることによりOEM生産中心のときに苦しんだ生産量の波を減らすことに成功、付加価値も大幅に向上するなど経営は大幅に改善、増収増益基調となった。
「『UPRIGHT』のような名刺代わりの商品ができると、『こういうことができないか』とそれまでお付き合いのなかったような大手企業からお声がけを頂く機会も大幅に増えました。子供向け椅子の受注も増えましたし、自社製品についてもいろいろな発想が生まれるようになりました。UPRIGHTの設計思想を引き継ぎ同じデザイナーに設計をお願いした、学校や塾、図書館向けの『マナビノイス』も発売しました。自宅用のUPRIGHTとの相乗効果を狙っていきたいと考えています」と今後の展開を考える近藤社長である。
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