国産カメラが初めて発表されたのが1903年(明治36年)。明治から大正にかけて、写真は写真館で一生に数度撮る程度の貴重品であった。撮影された写真は、写真台紙へ貼られ、一生の記念品となる。
1914年(大正2年)に県下4番目の写真台紙製造業(写真台紙業組合20周年資料より)として創業、現在に至るまで写真台紙の企画・製造・販売を行っているのが株式会社木村台紙である。従業員5名でありながら全ての工程を内製化し、オリジナル企画に柔軟に対応できる技術力が強みである。ホテルや結婚式場、写真館など、品質には殊の外厳しいとされるブライダル産業を顧客に多く抱える。近年は、富士通の透かし印刷による「印刷コード埋め込み技術」を活用したオリジナル台紙が今注目を浴びている。 |