代表の伊藤氏の大学での専攻はロシア語だったが、パソコンには興味があったとのこと。
「コンピュータを専門に勉強したことは一度もなかったのですが、当時急速に普及しだしたパソコンには強い関心がありました。8時間画面に向かっていても苦痛にならなかったことから向いていると感じ、ソフトウエア会社を中心に就活をしました。しかし、当時は就職氷河期と言われる時期で、専門知識がない私に縁があったのはたった1社だけでしたが何とか希望する業界に就職することができました」。
最初に担当したのは工場の搬送制御システム。
「新人で何もわからないのに滋賀県の半導体メーカーの搬送制御システムを担当することになり、最寄りの駅前のビジネスホテルに滞在し、その工場のことをイチから勉強しました。働き始める前は、ウェブなどの『キラキラした』仕事を想像していたのに、地味な作業着を着て、初めて見る半導体工場で搬送ロボットを相手にし続ける毎日にやめたくなった日もありました」。
その後、在庫管理や給与システム、病院の予約管理、市町村合併に伴う水道料金の徴収システムの改変、ウェブシステムやカーナビの地図、ミシンの刺繍システムの開発など多様なシステム構築に携わってきた。
8年間勤務の後、多角経営をする美容室へ転職、システム部門の運営全般とPC運用のサポートを担うなど責任者としての経験も重ねた。
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