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株式会社エイペクス ネットワークソリューショングループ
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■問合せ先
株式会社エイペクス
名古屋本社
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1−5−28 ミワビル6F
TEL:052-229-1355 FAX:052-229-1356
http://www.kk-apex.co.jp
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ここ最近テレビやWWW上のニュースなどで盛んに取り上げら得ている「セカンドライフ」ですが、皆さん「セカンドライフ」が一体どんなものなのかご存知でしょうか?
言葉は聞いた事はあるけど」という方、「アバター(後ほどご説明します)持っているよ」という方もいらっしゃるかもしれません。
今回ご紹介する「セカンドライフ」の内容ですが、セカンドライフの操作方法やセカンドライフにて収益を上げる方法などのご紹介ではなく、「セケンドライフ」に代表されるような3Dインターネットの世界の可能性や影響についてご紹介させていただきます。
また日本語環境の「セカンドライフ」体験記もご紹介できればと思います。
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せっかく先回の記事にWikipediaのご紹介をさせていただいたのでWikipediaで引いて見ましょう。
「Second Life(セカンドライフ)は、アメリカのサンフランシスコに本社を置く、リンデンラボ(Linden Lab) 社が運営するバーチャル世界およびメタバースのこと。略称はSL。」
(出展:フリー百科辞典 Wikipedia)
とあります。もちろんWikipediaにはもっと詳細に書かれていますから皆さんも是非一度Wikipediaで引いてみてください。
ただ、上に書かれている言葉だけではさっぱり「セカンドライフがどんなものなのか」はわからないと思います。
簡単に申し上げますと、セカンドライフとは「3Dインターネットの仮想世界」のことで、人によっては「ゲーム感覚で遊ぶ場」であったり「ビジネスの場」であったり「社交の場」であったりします。セカンドライフがこれだけ騒がれるようになった背景には、「アンシェ・チェン(アバター名)」という方がこの3Dインターネット仮想世界で土地の売買を始めて20万ドルという巨額の富を築き、その後も仮想世界で企業を立ち上げ100万ドルにも資産が増えたというニュースが世界中に広まった事があります。
またセカンドライフと見かけが同じ(とはちょっと失礼かもしれませんが)
インターネット上でのオンラインゲームと少し違うものとして議論される最大の理由はオンラインゲームはメーカーがそのゲーム上で必要と思われる全てのアイテムを提供し、逆にメーカー側が提供するサービス以外には何も出来ないのに対し、「セカンドライフ」では場所を提供するだけで後は参加者(これをセカンドライフでは住民といいますが)がほぼ自由に出来る事、またセカンドライフ内で参加者が作成したデジタルコンテンツの知的所有権は全て参加者(実際の作り手)に帰属するとされていることでしょう。
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セカンドライフの仮想世界に入るためにはまずユーザー登録が必要です。ユーザー登録し、作成されるアカウントには無料のものと有料の物があります。まず手始めに、といったレベルであれば無料でアカウント登録をし、無料で提供されているアバターを入手すればもう準備完了です。
尚、アバターとはチャット・ツールやウェブ・ブラウザなどに表示されて自分の分身となって行動するキャラクターの事です
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私はセカンドライフのご説明時にある人にとっては「ゲーム感覚で遊ぶ場」、ある人
にとっては「ビジネスの場」ある人にとっては「社交の場」と書かせていただきましたがそれだけセカンドライフはいろんな可能性を秘めている仮想空間でもあります。
セカンドライフで注目すべき点は、参加者は個人だけでなく法人(企業)も参加しているということです。特に積極的にセカンドライフを活用している有名な企業はIBMでしょうか?IBMではセカンドライフで会議を行ったりイベントを行ったりもしています。企業自体もこの3Dインターネット世界をビジネス活用することが出来ないか可能性を探っているようです。
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ダイムラー・クライスラー社は3Dインターネット世界=「セカンドライフ」でユーザーにベンツに試乗してもらう機会を作ったそうです。試乗といってもバーチャルな世界での試乗ですから当然制限事項はありますが雰囲気は掴む事が出来ます。実際ユーザーがセカンドライフの試乗だけで満足するかはとても疑問ですが、逆に「より実物を試乗してみたい」という気持ちにはなると思います。それは試乗してみたいという人を増やしそして実際の購買へと繋がる事になります。
企業がセカンドライフに代表されるような3Dインターネットの世界の中だけでビジネス展開して成功できるかどうかについてはまだまだ試行錯誤の段階で何ともいえないと思いますが、上記のダイムラー・クライスラー社のように3Dインターネットと現実世界をうまく組み合わせてユーザーに提供できれば現実世界でのビジネス成功には繋がっていくと思います。
なぜなら3Dインターネットの世界は現実と空想をミックスされたような世界を展開でき、「疑似体験」を活用できる環境にあるからではないでしょうか?人間は目と耳に入ってくる一部の情報に人間の脳内で過去の経験値をプラスして
、いかにも実感したかのような感覚にこれまた脳内で置き換えることが可能です。個人の感覚や、仮想空間で体感する内容によってはこのレベルでの充分満足するでしょう。人間はある程度「疑似体験お試し」してみて良い、悪いまたは自分にあう、あわない、の判断ができ、そしてより強く興味を惹かれるものについては実際に体感したい、もしくは手に入れたいという思いを強くすることでしょう。
企業側がこの「疑似体験」をうまく与える事が出来れば3Dインターネットをマーケティング手法として活用した現実世界でのビジネスは成功すると思います。それは現実世界にリンクしたリアルな面を持っている事とちょっとしたバーチャル世界ならではの夢をエッセンス程度に加味されていることでしょうか?
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では実際にセカンドライフ内で企業はどのようなマーケティング活動をしているのでしょうか?日本語版のセカンドライフではありますがその中をのぞいてきましたので皆さんにご紹介させて頂きたいと思います。
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インターネットで調べた情報によれば、出展している日本企業は85社となっていましたが、実際には日本企業は100社以上出展していました。(2007年10月31日現在)
今回出展が確認できた企業を下の表に並べました。準備中の企業もありましたがその数は実に118社。
業種は様々でしたが、やはりIT関係の企業が多く見られました。
赤い羽根共同募金(社会福祉法人中央共同募金会 | (株)アーク | (株)アトラス | (株)アドバゲーミング |
(株)アドプレイン | (株)アベンティ | (株)アルク | (株)イオス |
(株)石田大成社 | (株)イーブランド | インヴァンスト証券(株) | (株)インターカルタス |
(株)インターリンク | (株)インデックス沖縄 | (株)インテリジェンス | (株)インプレスR&D |
(株)ウェブインパクト | (株)ウェブスタージャパン | エアプラス(株) | (株)エイチ・アイ・エス |
エイベックス・グループ・ホールディングス(株) | (株)エイブル・シード | (株)エクスネック
(SLビジネス研究所)
| (株)エッチ・ビー・シー・メディアクリエート |
(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ | (株)エフエム東京 | 大塚製薬(株)(FIBE MINI) | オリックス不動産(株) |
(株)外為どっとコム | (株)カウネット | (株)学情 | キューブジャパン(株) |
(株)クエルボーノ | (株)クロッセージュ | KDDI(株) | (株)コスモコミュニケーションズ |
ゴールドフィッシュ(株) | (株)サイバーエージェント | (株)サードウェーブ | (株)SUN |
サントリー(株) | (株)サンリヴェール | サンワサプライ(株) | JR東日本コンサルタンツ(株) |
(株)ジェイティービー | (株)シェイプアップハウス | CFJ(株) | シーネットネットワークスジャパン(株) |
(株)シーミュージック | (株)ジャルパック |
(株)小学館 |
(株)スパイラルグロース |
3Di(株) | (株)スルガ銀行 | (株)セシール | (株)セプラーニ |
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株) | ソニーBMGミュージックエンタテイメント | ソフトバンク(株) | (株)WE(ダブルイー) |
(株)ティーカップ・コミュニケーション | (株)テイツー | (株)デジソニック | デジタルハリウッド(株)(デジタルハリウッド大学院) |
(株)デジタルマーケット | デル(株) | (株)電通(TBS) | (株)電通国際情報サービス |
テンプスタッフ(株) | トゥギャザー(株) | (株)東京ニュース通信社 | 東京海上日動火災保険(株) |
(株)東芝 | (株)東洋経済新報社 | トヨタ自動車(株) | トライオン(株) |
名古屋テレビ放送(株)(メ〜コレ) | ナスコ(株) |
(株)ニイプロ | 日活(株) |
(株)日経BP | 日興アセットマネジメント(株) | 日産自動車(株) | 特定非営利法人日本ウミガメ協議会 |
日本テレビ放送網(株) | 日本電気(株)(NEC) | 財団法人日本ユニセフ協会 | (株)ニューズウォッチ |
(株)ネクスト | (株)ネットマイル | 野村證券(株) | (株)パソナ |
バーチュオシティ(株) | (株)パートナーエージェント | (株)パルコ | (株)ハーバー研究所 |
(株)バンタン・キャリア・スクール | ビクターエンタテインメント(株) | ピープルスタッフ(株) | (株)フィッシュランド |
淵の森保全連絡協議会 | ブックオフコーポレーション(株) | (株)ベクトル | (株)ベネッセコーポレーション |
(株)ペンシル | 北海道放送(株) | (株)ポジカル | (株)マグスル |
マツダ(株) | マンパワー・ジャパン(株) | (株)みずほ銀行 | (株)三越 |
三菱鉛筆(株)(ジェットストリーム) | (株)メタバーズ | (株)メディア・デポ | (株)メルティング・ドッツ |
(株)ユーキャン | ヤマハ発動機(株) | | |
セカンドライフ内では場所名を検索してテレポートするという移動手段を取ることが可能ですが、検索対象は区画ごとに付けられた名前だけです。
一区画丸ごと使用して名前を付けている企業もしばしば見られますが、ほとんどは既に名前の付いている区画の一部を使ってという形で出展しています。
そのため、企業名で検索してもなかなか引っかかりません。
今回は東洋経済新報社が日本企業のブースへ行けるテレポートポータルを展開していたため、これだけの数を見つけられましたが、そうでなければ見つけるのも一苦労です。
そんな不便さを解消するために「SLurl」というサービスを使用している企業もありますし、「セカンドライフ・ワールドサーチ」(http://slworldsearch.com/)のようにお薦めの場所の「SLurl」をユーザーが登録するサイトもあります。
「SLurl」とは、インターネットブラウザに下の図のように指定した座標周辺を表示し、[teleport now]ボタンをクリックすれば指定した座標の情報がセカンドライフの地図に送られ、すぐテレポートできるというリンデンラボ社によるサービスです。
リンデンラボ社がこのサービスを提供しているということは、場所名を検索する機能は当面あのままということでしょう。
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ほとんどの企業がアバターやオブジェクトの無料配布を行っています。
それらアバターやオブジェクトに、企業のロゴを入れれば労せずして広告効果が狙えるからです。
他のユーザーが企業ロゴ入りのアバターを装着していれば「あの企業もセカンドライフに出展しているのか」と知られ、出展場所へ足を運ぶユーザーが増え、出展場所で大々的に行われている商品紹介を見てくれるという流れです。
アトラクションを用意している企業もあります。
ブース内を見て条件を満たすとアバターを手に入れることができる、といった目的意識を持たせてブース内をくまなく見てもらうことが目的でしょう。
アトラクションを用意している企業は実に凝った作りになっていることが多く、見るだけでも楽しめます。
その他、オブジェクトにリンクを貼り、オブジェクトをクリックするとブラウザを起動してWebページを表示するようにしている企業もあります。
企業公式サイトや、オンラインショッピングの商品詳細ページが表示されます。
広告効果を狙った出展となると先述のような出展方法の組み合わせとなりますが、結婚相談や不動産の企業では既にサービス提供の場となっています。
結婚相談の企業はセカンドライフ内で結婚相談を受け付けており、また、セカンドライフ内で結婚式を挙げるサービスも提供しています。
結婚相談はセカンドライフ内の結婚に関してだけではなく現実の相談も受け付けているようでしたので、プライバシーを気にする人にはうってつけかもしれません。
不動産の企業はセカンドライフ内の区画を購入し、ユーザーに建物付きでレンタルを行っています。
そして一番面白いと思ったのはハローワークです。
芸能プロダクションがセカンドライフ内に芸能事務所を設けてアイドルデビュー、といったサービスを行っていますが、ハローワークはセカンドライフ内の職業だけではなくセカンドライフ関連の現実の職業の募集も行っています。
求人広告をクリックすると、セカンドライフ内の職業は勤務場所へテレポートし、現実の職業はWebページで詳細を表示します。
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基本的に企業ブースは皆建物やオブジェクトに非常に力を入れており、見ていて楽しめるものでした。
しかし、何故かユーザーの姿はほとんどありませんでした。
場所の検索機能が使いにくいため見つけにくいという要因もあると思いますが、企業ブースにはリピーターとなるだけの魅力が少ないように感じました。
企業ブースは出展したらそのまま放置されているという印象が強いのです。
その点は非常に残念ですね。
ずっと同じ商品紹介や広告をただ展示しているだけでは面白くありませんので、定期的に情報を更新するなど、ユーザーが定期的に足を運ぶようにするのも手だと思います。
しかし商品の情報を手に入れるだけなら、インターネットで調べれば済む事です。
販売員の役目のユーザーがブースに立っていれば、ユーザーの質問や相談に応じることができてユーザーも満足するのではないでしょうか。 また、ユーザーがその企業が出展しているという事実を知らないという可能性も大いにあり得ます。
下の図のようにイベントを開催する企業ブースもありますが、登録アカウント数1000万以上に対し100台という限定配布でもイベント開始翌日にまだ入手することができました。
これはイベント告知が企業ブース内でしか行われなかったことが関係していると考えられます。
出展している企業は、折角出展しているのだからもっと大々的に広告を行った方が良いと思います。
無料配布のアバターやオブジェクトにロゴを入れれば広告効果になる、と先述しましたが、実のところその広告効果を得るためには何らかの工夫が必要かもしれません。
他のユーザーのアバターにまで目をやるのは中級ユーザーで、中級ユーザーともなると無料配布のアバターではなく購入したアバターを装用していることが多く、無料配布のアバターを装用する場合も一ユーザーが作って配布しているものであることがほとんどだからです。
また、ユーザーの髪形や体形によってはロゴが隠れてしまい見えないこともあります。
ロゴを入れるなら胸からお腹、腕、脚といった少なくとも髪形で隠れてしまわない場所が良いでしょう。
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セカンドライフに代表される3Dインターネット世界の可能性は世界中の企業・個人で調査・研究・検証がなされていますが、私たちのライフスタイルをも大きく変えるほど今後影響を及ぼしてくるかどうかはまだ誰もわからないといったところのようです。ただし、インターネットそのものが一部の人たちだけの物でなく広く普及してきている事、技術の進歩などから活用範囲が広がってくることは間違い無いと思います。
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