1. ユーザーアカウント制御

1.1 [ユーザーアカウント制御]とは

[ユーザーアカウント制御]はWindows Vistaより搭載されたセキュリティシステムの1つです。
管理者の許可なくコンピュータに変更が加えられることを防ぐ働きをします。
[ユーザーアカウント制御]が搭載されたWindows Vistaでは、管理者権限と標準ユーザー権限の2つが用意されています。
管理者権限を与えられているユーザーでも、特にコンピュータに変更を加えない操作をしている間は標準ユーザー権限になっています。
これは悪意のあるプログラムなどがユーザーの意識しないうちに、勝手にコンピュータに変更を加えようとするのを防ぐためです。
コンピュータに変更を加える操作が行われると、管理者権限を持つユーザーの許可を求められます。
その操作がユーザーの行ったものであればユーザーは許可を出して続行すれば良いのですが、ユーザーが操作したものでない場合にはキャンセルをして変更を防ぐことができます。



1.2 管理者権限を持つユーザーの場合

管理者権限を持つユーザーでも、普段の操作の時には標準ユーザー権限しか持っていません。
そのため、設定の変更やソフトウェアのインストールなどを行おうとすると、[ユーザーアカウント制御]が働きます。
下の画像は管理者権限を持つユーザーへの認証の画面です。
管理者権限を持っているユーザーと認識されているため、[続行]ボタンを左クリックするだけで操作が続行されます。



1.3 標準ユーザー権限を持つユーザーの場合

標準ユーザー権限を持つユーザーも管理者権限を持つユーザーと同様に、コンピュータに変更を加えるような操作を行うと[ユーザーアカウント制御]が働き、管理者権限を持つユーザーの許可を求められます。
管理者権限を持つユーザーとの違いは、パスワードの入力を求められることです。
管理者権限を持つユーザーのパスワードを入力し、[OK]ボタンを左クリックすると操作が続行されます。


また、管理者権限を持つユーザーが複数存在する場合には、管理者権限を持つユーザーを選んでパスワードを入力します。