こんにちは。ご依頼の内容、承りました。お父様が急逝され、突然の社長就任、本当に大変なことが多いと思います。その中でなかなか自分自身に自信が持てず、思うような行動もとれていない、何とかもう少し自信が持てるようにしたいということですね。
社長という立場上、自分に自信を持たなければいけないと考えられているようですね。いきなり自信が増すようなアドバイスとは言えないと思いますが、
自分自身を悲観的に見ない、そんな発想法をお伝えしたいと思います。
実は、私がお付き合いをしている会社の社長さんにも同じような悩みを抱えている方がいます。その社長さんと二人で話をしていると、こんな発言が出てくることがあります。
「私、営業の経験がないんですよね。だから営業会議で、思うことがあってもなかなか営業マンに強く言えないんですよね」。
「私、ずっと理系できていますから、論理的な話は得意なんですが、なかなか人の感情が理解できないところがあるんですよね。で、人間関係を悪くしてしまうことがあるんです」。
分かりますか?
自信のない方の発言の典型的なパターンに思えます。
どんなパターンかといえば、簡単にいえば、
「〜だから、〜できない」
です。
「営業経験がないから、強く言えない」、
「理系出身だから、人の気持ちがくみ取れない」。
ある意味、「営業経験がない」とか「理系出身」というのは変えられない事実です。その変えられない事実をできない理由にしていたら、自信が持てるはずもありません。
もし、ご相談者のあなたが、「女性だから、〜できない」とか「経験がないから、〜できない」という思いを持っているのなら、
少々厳しい言い方になってしまいますが、自信が高まらないのは当然と言えます。
自分の心に、「〜だから、〜できない」という思いが浮かんでしまったら、そのときは、次の法則を思い出してください。
「〜だから、できない」、それを、
「〜だからこそ、できることはなにか?」に変換する。
もしくは、
「〜のなかでも、最低限できることはなにか?」に変換する。
「営業経験がないから、強く言えない」ではなく、
「営業経験がないからこそ、言えることはないか?」
「営業経験がない中でも、最低限営業マンに言えることはなにか?」です。
女性だからこそ、経営で強みを発揮できることは何ですか?
営業の経験がないからこそ、営業マンに気づかせられることは何ですか?
これらに答えられれば、少なくとも自分のイメージを落として、自信をなくしていくことは少なくなるのではないでしょうか?
まるっきりの余談ですが、自信がないというのは自分に対するイメージが低いという言い方ができます。セルフイメージが低いと、他の人との比較の中で負けている部分が強調されて意識されてしまいますので、なかなかチャレンジングな行動を起こしていくことができなくなってしまいます。
やはりセルフイメージは低いよりは高く持っていたほうが行動力は高まるといえるでしょう。
唐突ですが、プロゴルファーのタイガー・ウッズは、ゴルフを始めた時から、父親に徹底的にこう言われてきたそうです。「理想の自分を追い求めろ!」と。
2005年世界ゴルフ選手権、タイガー・ウッズとジョン・デイリーが激しく争って最後までもつれた時がありました。プレーオフ第3ホール目、ジョン・デイリーが1mほどのパットを外せば、タイガー・ウッズの優勝という状況の中で、タイガー・ウッズは心の中でこう考えていたそうです。
「入れてくれ!」と。
普通に考えたら、外せば自分の優勝が決まるのですから、「頼む、外してくれ!」ですよね。でも、タイガー・ウッズにしてみたら、こんな場面でパットを外す相手に勝って優勝するような低いイメージの自分ではないということらしいのです。
タイガーの自分に対するイメージは、極度の緊張の場面でもパットを決めてくれる、そんな相手に勝つ自分だというのです。
結果は、ジョン・デイリーがパットをはずしてタイガー・ウッズが優勝しました。しかし、タイガーの顔は優勝の喜びでいっぱいというわけではなく、なぜそこで外すんだ、というさみしさがにじみ出た表情をしていました。
プロの最高のレベルで戦うアスリートって、やっぱり違うよなぁと思うのではなく、そこから学ぶべきことはあると思います。
セルフ・イメージを高めることの大切さ、お互いに意識をしていきましょう。なんたってプロの経営者なんですから!
こんにちは、自動車部品メーカーで営業課長をしているものです。ご相談したいのは、部下の報告・連絡・相談の悪さについてです。報告・連絡・相談をなかなか私が思うようなレベルで行ってもらえません。報・連・相の仕方というよりも、そもそも行ってくれないという悩みです。部下はいま、4名います。みんながみんな悪いというわけでもありませんが、どうしても思うように行ってもらえない部下が1名います。どう対応したらいいか、ぜひアドバイスをいただきたくよろしくお願いいたします。
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