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専門家派遣事例2

訪問介護事業、老人賃貸住宅の展開

 

1.専門家名 村田 元夫
2.企業名 有限会社 ほほえみ
3.所在地 〒463-0033
名古屋市守山区森孝東二丁目814番地 森孝西住宅 1-109
4.事業内容 訪問介護事業 訪問介護のぞみが丘
老人賃貸住宅 シルバーホームよもぎ台
5.創業年月 平成13年8月13日
6.従業員数 15人
7.資本金 3,000 千円
8.年商 約 88,000千円(平成14年度)

 

9.支援内容の構成
ア.企業概要

 当社は、平成13年8月に創業以来、指定居宅サービス事業者として高齢者の在宅支援事業を中心にサービスを提供してきました。介護保険制度のもとに、地域に必要なサービスの安定供給と「安心の場」を確保するために、平成14年10月には有料老人ホームを開設いたしました。
施設の運営については、開所してまだ間が有りませんが、要介護高齢者の方たちだけでなく、地域にとって本当に必要な「終末期まで安心して生活できる社会」の構築を目指し、地域の既存の経営資源を活かした個別対応型低価格有料老人ホームの多店舗展開を検討しています。

 

≪事業の内容≫
1.居住空間の提供
*家賃と管理費を徴収する賃貸契約に基づき、高齢者に居住空間を提供する。
2.食事の提供
*栄養士によって管理された食事を提供する。
*本人の状態に合わせた形態(ex刻み、一口大)で食事を提供する。
3.介護の提供
*訪問介護スタッフにより、日常の介護を提供する。
*介助しやすい浴室(一人用浴槽、寝たまま入れるリフト浴)を提供する。
*訪問介護スタッフが訪問時に施設の浴室を使用し入浴サービスを提供する。
4.夜間サービス
*夜間帯は常時スタッフが滞在し巡回サービスを提供する。

 

(事業概念図)

 

イ.経営課題

有限会社 ほほえみは、従来の訪問介護事業から新たに健康型有料老人ホームの運営に関して、この平成14年の春から検討してきた。介護事業における経験とノウハウを活かした今後の施設運営の可能性は非常に魅力的であったが、施設開所(平成14年10月1日オープン予定)までの時間が非常に限られていたこと、施設は賃貸ではあるものの賃貸借契約において改築に必要な建設協力金としてのリスクがあったこと、資金政策において担保が無いために資金調達が容易ではないことなどが挙げられた。

 

ウ.派遣理由

既存事業であった訪問介護事業で得た運営ノウハウをもとに、地域の経営資源を有効活用した地域密着型の健康型有料老人ホームを多店舗展開するために、経営に関する以下の支援が必要であったため。
1.経営システムのノウハウの提案
2.多店舗展開のための事業計画の策定
3.施設の賃貸借契約に関するアドバイス
4.事業展開のための資金政策

 

エ.具体的アドバイス

■多店舗展開を見越した事業計画の立案とスケジューリング
■新規事業の立上げに伴う資本政策
■施設の改築・開所に伴うスペックと品質・工程に関する進捗管理
■施設の賃貸借契約と利用者との契約事項
■事業運営に関するリスクマネージメントのポイント

 

オ.支援の効果

当社にとっては、第2店舗目にあたる有料老人ホーム「シルバーホームよもぎ台」を平成14年10月1日に開設できることになりました。新しい拠点を立ち上げるにあたり、地主さんとの契約手続き、金融機関からの借り入れ手続き、建築リフォーム会社との交渉など、専門家の方と一緒に立案した事業計画をもとに、以前よりは計画的な行動がとれました。
今後は、第2店舗目の運営で得られるノウハウを蓄積して、名古屋市東部において地域密着の介護サービスをするために、多店舗展開にチャレンジしたいと考えています。

 

カ.経営者の一口コメント(派遣を受けた感想)

多店舗展開を見据えた新規事業の立上げ時期に、事業計画の立て方・契約のすすめ方・資金調達の方法などプロセスを整理しつつアドバイスを頂けたので大変参考になりました。今後の事業展開のベースとなる知識が得られましたので、次につなげたいと思います。

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