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支援事例

よろず支援拠点 支援事例

2018年度支援事例①
☆ 株式会社ユニキャットプロジェクト 様
Excel帳票作成により作業負担を3分の1に削減

業種 サービス業
相談企業(者)の概要 当社は主にアーティスト・サウンドプロデューサーの西脇辰弥(当社取締役)様が主体となる業務及び音楽家・作曲家や芸能タレント等の育成及びマネージメントを行っている。これまでに多数のアーティストやNHK等への楽曲提供、国内外でのコンサート等、幅広く活動中である。
相談のきっかけ これまでアーティスト自身が事務作業を各自担当していたが、PC操作が得意ではなく、作業に長時間掛かってしまうことで本職である音楽制作活動に費やしたい時間が減ってしまっていた。相談者ご自身もマネージャーとして多忙の為、一からPCを習いに行くという時間を確保できず困っていた。どこに相談したらよいのか悩んでいたところ、別件で相談に来ていたよろずにてExcel帳票に関する悩みも聞いてもらえる事を知って来訪された。
課題整理 今回の課題は、事務作業の中でも最も時間の掛かっている請求書作成作業を何とかしたい、とのことだったで、現状の作成作業がどうなっているかをヒアリングしたところ、請求書はその都度一から作成しており、作業には毎回1時間以上を要していることが判明した。また、請求金額の算出に音楽業界特有の特殊な計算が必要であり、毎回電卓で計算し結果を入力しているとのことだった。しかし、計算方法に規則性があったことから、Excelで比較的簡単な数式を組めば自動集計出来るようになることも判明した。
解決策の提案 オリジナルの計算式を作成する必要があることと、相談者の現状の操作スキルを拝見し、サポート次第では今後相談者一人でも十分対応できるようになると判断したことから、Excel請求書のテンプレートを作成することを提案した。そして、相談者ご自身が操作できるようになる為に必要なスキルアップと、数式作成に対してのサポートを相談者に伴走して行うこととなった。
支援の効果 自動集計付きテンプレートを作成したことで、入力や集計の手間が格段に減少し、1時間掛かっていた請求書作成作業が封入までを含め、現時点で20分以内に終わるようになった。操作に慣れればここから更に時間は短縮されると思われる。加えて、相談者の操作スキルが上がったことで、他の資料作成も行えるようになり、他の帳票も少しずつ改良が進んでいる。
各種帳票作成作業を相談者が受け持つことで、アーティストの業務負担の軽減につながった。その結果、より制作活動に専念できる環境へと改善され、今後の制作活動等での一層の活躍が期待できる。

 

2018年度支援事例②
☆ スペイン料理タンボラーダ 様
売上4割アップ、SNSのフォロワーは7倍以上、ミシュランガイドにも掲載

業種 飲食業(スペイン料理店)
相談企業(者)の概要 岡崎市で2年前にスペイン料理店を開業。オーナーシェフである相談者と従業員1名で営業(20席程度、夜のみの営業)を行っている。相談者は京都の有名スペイン料理店での修業を経て、前職で学んだ技術をベースに、地元の食材を組み合わせた料理を提供。「お客様に美味しいスペイン料理を存分に楽しんでほしい」という徹底したこだわりを持ち、付加価値の高い料理・サービス・空間が支持を得ている。
相談のきっかけ 開業して1年がたち、順調に売上拡大・顧客の獲得ができているが、相談者自身が理想とする状況には至っていない。同店の料理・サービスをより多くのお客様にお届けし、売上拡大を図っていきたいと、信用金庫の紹介で来訪された。
課題整理 ① 売上構成:現状の売上構成の分析を実施。アラカルトでの注文が多く、コースでの注文が少ないことがわかった。コースメニューは、同店の料理の魅力が最大限に伝わり、かつ売上・利益率向上、作業効率向上につながるため、積極的に注文を取っていきたいが、現状は取れていない。また、アラカルトでの注文対応をすることで調理作業が煩雑になり、思うようなサービスができないことがあった。
② 認知度:開店して間もないこともあり、認知度の向上が課題であると判断。店舗の魅力を発信していくための方法を検討する必要があった。
③ 再来店の導線作り:売上拡大を図っていくにあたり、新たに獲得した顧客に対して「また来たくなる」仕組み作りで、リピート率をさらに向上させ、顧客のファン化をめざしていく必要があると判断した。
解決策の提案 ① 【店舗】コースメニューをはじめ、同店がすすめたいメニュー(高額商品等)の注文率を高めるための取り組みを提案。メニューブックのリニューアルや、プレゼンテーションボードの活用をすすめた。
② 【SNS】認知度向上のため、インスタグラムを使った情報発信を提案。相談者の「個人アカウント」から「店舗アカウント」へ変更し、検索・フォローのしやすさを改善。おすすめしたいメニューや、スタッフの情報、食材などお店のこだわりや雰囲気が伝わる投稿を共に考え、実践いただいた。
③ 【SNS】リピートを促す仕掛けとして、②で上げたインスタグラムを活用。季節ごとに変わる創作メニューや、季節の素材を、シズル感あふれる写真・動画で投稿。来店動機につながる情報を戦略的に配信するよう提案した。
支援の効果 売上高は目標を達成し、現在も毎月前年比4割以上UPを維持。約1年かけて取り組んできたさまざまな取り組みが実を結び、新規顧客の獲得→リピーター・ファン化の循環ができた。インスタグラムのフォロワー数は、相談当初は70件程度であったが、現在500件を超え、口コミ効果から『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版』への掲載につながった。遠方からもわざわざ来店する客も増え、平日・週末ともに常に予約で満席となっている。

 

2018年度支援事例③
☆ 土筆屋株式会社 様
ローテーション組直しで付加価値額前年比107%増

業種 食品製造・販売業
相談企業(者)の概要 1985年に食品の製造・卸売業者として創業。創業当初は漬物の卸売を中心に手掛け、2000年頃から天然酵母パン等を開発、幅広い客層に支持され、現在でも主力商品として製造・販売をしている。その後、業容拡大を続け、従業員も現在はパートを含めて60名、自社工場も愛知県一宮市に保有している。
相談のきっかけ 小規模なパン製造業者として、現在の社長を中心に創業当初からの「手作り感」を大切にしてきた。昨今の外部環境から慢性的な人手不足に陥っていたが、社内では問題解決は困難と判断していた。そんな時に中小企業庁の人手不足アドバイザー一覧の中部ブロックが目に留まり、「どこに問題があって人手不足に陥っているのか」を外部専門家に客観的に見てもらい、課題・問題点の洗い出しをしたいと考え、当拠点を訪問し相談に至った。
課題整理 人手不足対応広域アドバイザーが在籍する岐阜県よろず支援拠点と連携して相談企業の現場を訪問し、従業員も含めた「働き手の目線での職場環境」等についてのヒヤリングを行った。その結果、各工程(例えば焼成工程の温度設定、仕込み工程等)で専任者しか対応できず生産性が悪くなっていることが分かった。そこで再度、相談者と共に経営戦略・事業戦略を明確にして課題・問題点を確認しながら、人手が不足している業務を明確化していくとともに、その要因を洗い出しながらその解消に向けて業務改善に取り組んでいくことにした。
解決策の提案 最初から成功ではなく、成功裏の範囲を目標とした。つまり、土筆屋として長年(約30年)実践されてきたノウハウがあることもあり、最初から完璧なものを目指さない様にした。
まず、工場部門として仕込み・切断・焼成・包装・検品の工程があるが、業務従事者等を含めて、工程ごとに簡単なIOTの活用により環境(温度、湿度、気圧、焼成度等)がわかるような仕組みを作ることを提案した。さらに、そのために必要な勤務ローテーションの組直しと、「勘」に頼らないで、誰もがある程度どの工程でも従事出来る様になる取組を行い、生産効率を上げていくよう提案した。
支援の効果 生産効率を上げる為の取組をした結果、付加価値額が前年比107%伸長という成果が出ている。
今後も生産性向上・業務効率化・働き方改革・人手不足問題は不可避の課題であるため、更なる進化を目指して、例えば、賃金制度・評価制度や職場環境の見直し、従業員のモチベーション向上、人材採用に関連して厚生労働省の認定制度のシンボルマークを取得する計画である。

 

2018年度支援事例④
☆ 株式会社フィスカ 様
農業補助金の内容変更による売上低迷を乗り越えV字回復を実現

業 種 農業用空調設備の卸売業
相談企業(者)の概要 平成22年の設立で、設立当初から農業向けヒートポンプ空調設備の卸売業を営む。
相談のきっかけ 農業補助金を追い風に、平成26年度まで業績は順調に推移。しかし、農業補助金の内容が変更になり、売上が低迷。平成28年度、29年度と売上が大きく減少し、最終赤字に陥った。金融機関の協調支援を受けるために経営改善計画書が必要になり、金融機関担当者と一緒に来訪されたもの。
課題整理 ①仕入先が製造した空調設備を農業分野以外に販売するための販路拡大、②利幅の少ない卸売業から脱却し、自社製品を第二の柱としていくためのオリジナル製品の開発、③役員報酬カットをはじめとする聖域を設けない経費の見直し、という3つの課題に整理できた。
解決策の提案 ①工場製造ラインでの暑さ対策としてヒートポンプ空調設備が活用できることを指摘、農業用から工業用へ転用し新販路を開拓すること、②人脈を生かして外部の空調設備開発事業者と提携、オリジナルヒートポンプの開発に着手、③役員報酬の大幅削減ほか展示会の出展回数も見直すよう助言
支援の効果 経営改善計画書が完成し、金融機関の承認も得られて協調体制が整い経営改善に乗り出した(アクションプランを実行した)ところ、①猛暑も追い風となり工場からの注文が殺到し、売上回復に大きく貢献した。②開発進行中で、試作機が完成し、販売直前の段階にまでこぎつけた。③売上規模縮小に耐える費用構造になった。
以上の結果、令和元年度の業績は、当期純利益が約1億円にV字回復した。工業用への転換が大きな成果を出し、自社製品開発も進行中。引続きアクションプランの実行継続することで、今後の更なる業績改善が期待できる。

※ 本事例については、よろず支援拠点全国本部のホームページ
(https://www.smrj.go.jp/supporter/yorozu/index.html)内にあります「令和元年度
よろず支援拠点 成果事例集」にも掲載されています。
そちらもぜひご覧ください。

 

2019年度支援事例①
☆ 有限会社戸谷表技 様
3D-CAD技術習得により設計製作納期の短縮、生産性向上に成功

業種 自動車部品の塗装マスキング治具の製造
相談企業(者)の概要 愛知県稲沢市で昭和59年に先代が創業した塗装用治具製造業者、平成3年に法人化し治具の製造一筋で営業を行ってきた。現在、従業員は6名で、平成30年2月に現代表者に交代している。現在の主な取引先は大手の自動車部品メーカーであり、顧客の製品開発段階において依頼される多品種少量品が主な取扱商品となっている。
相談のきっかけ 従来は取引先から製品サンプルを支給されてから治具の設計製作を始めていたが、取引先からは製作リードタイム短縮の強い要請を受けている。そこで、2年前に補助金を利用して3次元CADと3Dプリンターを導入し、IT活用で取引先要望に応えようとしたが、経験不足のため導入設備活用が進まなかった。そこで、当社保有設備やソフトの活用を前提とし、取引先との連携も考慮した3Dデーターの活用と、リードタイム短縮を目指した専門家による支援を模索した。
課題整理 ①既に投資済みの設備とソフトを前提とした相談企業特有の支援が必要 ②取引先システムと円滑に連携可能なシステム構築が必要 ③相談企業の担当者は大卒ではあるが文科系出身者のため、CADだけでなく製図・設計技術の基礎からの育成が必要 ④治具の立体的構造設計だけでなく、部品曲面に沿ったマスキング面の3次元曲面設計など幅広い業務に対応可能にしたい
解決策の提案 ①②-各種のシステムに通じたミラサポ派遣専門家を調査の上、派遣依頼する ③-長期の支援が予想されるためミラサポ専門家派遣の仕組みをフルに利用するとともに、不足分については公益財団法人あいち産業振興機構の専門家派遣の仕組みも利用する ④設備投資ミニマム化の考えから3次元曲面設計・製作などに関しても現有の設備とソフトでの対応を追求する ⑤この分野の進歩は速いため、将来を見越した中期的視野に立ったアドバイスを実施する。
支援の効果 ①②治具の立体的構造設計に関しては現有設備とソフトで対応可能ということが分かった。専任担当者の技術レベルが素人レベルから3次元CAD利用技術者試験2級+α(筆記試験+若干の実技)相当に向上し、ある程度の操作が実行可能になった。第1ステップの目標にしている取引先治具データーによる治具製作事例が1件できた。 ③ミラサポで5回支援後、あいち産業振興機構へ引継ぎ①②の成果へ結び付けた ④3次元曲面設計製作に関しては現有設備とソフトでは適用の利便性に限界がありそうだということが判明。他システムの検討を試行することにした。なお、当面は無料での試行が可能 ⑤治具設計だけに留まらず、治具組立のための製造用治具の設計製作業務にも活用すべく検討を開始した。

 

2019年度支援事例②
☆ 丸安ニット株式会社 様
オリジナルブランド立ち上げにより売上アップ

業種 ニット生地製造
相談企業(者)の概要 愛知県名古屋市で1933年に創業したニット生地製造業者、当初はメリヤスと呼ばれる肌着用の綿ニットを製造していたが、現在はメリヤス生地だけでなくアパレルブランドや自動車の座席シートのニットも手掛けている。現在、従業員は13名で、海外販路開拓も行っている。
相談のきっかけ 当社は昭和8年創業のニット生地製造業者として、代々取引の中心は取引先からの材料支給による賃加工形態であり、売上も利益も相手次第、繊維業界の悪い習慣と海外からの低価格品の流入等により、国内メーカー全体の疲弊と同じく、売上利益共に減少傾向になった事をキッカケに、専門家の意見、第三者の意見を聞きたいと来訪されたもの。
課題整理 1回目の相談時に現在抱えている課題についてヒアリングしたところ、①ニットメーカーとしての生き残りをかけて賃加工に頼らない、BtoBからBtoCへの転換。併せて、②当社の強みである、独自性のある自社保有の機械を活用したい。③自社保有の機械を活用したオリジナル商品の開発をしたい
解決策の提案 ①基本的考え方として、取引先からの材料支給による賃加工形態からの脱却。②単に賃加工の脱却ではなく、生地売りと製品売りに分けて、自社オリジナルブランドを立ち上げる。さらに、③自社保有のオリジナルニット機械(両面ジャガード機械)、自社に蓄積された繊維製造の技術を駆使して、商品を開発していくこととした。④販路開拓のアドバイス・支援をする
支援の効果 ①名古屋百貨店とのマッチングを紹介し、基本的には松坂屋、三越、名鉄との取引が出来た、展示販売会、ネットショップ等で生地売りのオリジナルブランド「マフォン(maffon)」が33000万円(前年比120%)②美濃和紙からの糸を作り出し、その糸から和紙製品をつくり販売する「シフォン(siffon)」が2000万円(前年比200%)の売上が達成できた。

 

2019年度支援事例③
☆ 東洋機械工業有限会社 様
事業計画策定支援により経営革新計画の承認を取得

業種 製造業
相談企業(者)の概要 昭和60年に創業し建設機械の卸売業とメンテナンスを主な業務とする。
平成25年から自社製品である「アスファルト注入機」の開発、試作を開始し平成27年に完成、販売。その後特許とNETISを取得し現在に至る。
令和2年に事業承継を実施。
相談のきっかけ 当社小久保社長(当時:専務)と懇意にしていた取引先からの紹介。
経営革新や資金調達で悩んでいた折に、よろず支援拠点を知る。
課題整理 資金調達(土地購入)のための事業計画策定
経営革新申請、承認
補助金申請による資金確保
解決策の提案 数千万円の融資を受けるための事業計画策定
経営革新に関する助言、事業計画指導
補助金活用に関する助言、指導
ホームページ制作に関する助言 など
支援の効果 新しく溶解に特化した「メルター」の新製品開発を行い、経営革新計画の承認を取得、その後会社として初めての補助金申請を行い、採択という結果となった。

 

2019年度支援事例④
☆ イクスアール株式会社 様
商談会や事業連携などの活用により新規顧客を獲得、黒字化に成功

業種 VR/ARコンテンツ企画・製作・運用
相談企業(者)の概要 名古屋市に平成30年3月に設立されたVR/ARコンテンツ企画・製作・運用を事業とするスタートアップ企業。コア・コンピタンスは ①バーチャルシュミレーターの開発 ②医療・重機などの遠隔VR操作システムの開発、モノづくりのAIロボットのVRによるロボティクス化 ③VR映像の作成 である。
相談のきっかけ 創業第1期目は、販路の開拓が上手く行かず毎月赤字が続き資金繰りが悪化し始め、平成30年9月に主力銀行(三菱UFJ銀行)からよろず支援拠点に新規取引先を獲得する為の戦略、戦術について助言・支援を依頼された。
課題整理 担当COが経営トップと面談したところ、販路開拓だけでなく当面の資金調達、・パートナー企業との事業連携の進め方の助言・支援を依頼された。
したがって、課題は①販路開拓②資金調達③事業連携に整理された。
解決策の提案 ベンチャー企業の支援であり、新製品・新技術の紹介、販路開拓・資金調達・事業連携などのビジネスパートナーの発掘の機会を提案した。
① 販路開拓は、公益財団法人あいち産業振興機構がそれぞれ支援したビジネスプラン発表会2019への参加、メッセナゴヤ2019異業種交流展示会・MUFGグループビジネスマッチィング商談会2019への出展。②資金調達は赤字による資金繰りの悪化を防ぐための運転資金及び受注対応の増加運転資金の調達、中小企業ベンチャー支援の補助金の活用。③事業連携は病院の手術支援ロボットの遠隔操作を大学との提携。
支援の効果 ①販路開拓では、商談会、展示会への参加の場を通して多数の商談が成立。②資金調達では、短期運転資金、長期運転資金の調達に成功、また第1期のものづくり補助金の採択に続き第2期では中小企業応援ファンドに採択された。③事業連携では、大学院の情報情報科学研究科、大学医学部とロボット支援手術における熟練技術体験型学習システムの開発に参加した。その結果、令和2年2月末決算は、売上高42百万円(前期比2.2倍)、経常利益5百万と黒字決算となり創業第1期の債務超過を解消でき業績改善効果が出ている。

 

2019年度支援事例⑤
☆ 株式会社マル仁 様
新事業『伝刻』のターゲット明確化により国内外販路開拓に成功

業種 木箱・枡・木製品の製造
相談企業(者)の概要 愛知県瀬戸市で昭和8年に祖父が鍛冶屋として創業し、昭和45年から木箱、木製品を製造している。その後、平成12年より枡の分野にも進出し、平成20年9月に株式会社マル仁に社名組織変更及び代表者変更にて現在に至る。事業体制としては、代表者とその父母が役員であり、従業員数はパートを含めて若干名という小さな社であるが、政府関係からのサミット等の枡の注文や、大手有名企業からの木箱等注文等に繋がっている。
相談のきっかけ  瀬戸信用金庫 経営サポート部 経営サポートグループからの紹介。これまでも他コーディネーターに販路開拓にてよろずへの相談をされていたが、新型コロナウイルス(COVID19)の影響という想定外の状況が、既存の枡の製造・販売において、結婚式の延期による注文キャンセル、訪日外国人の減少による取引き延期等があり、売上獲得が厳しい状況となっている。どのようにして現状を打破するとよいか専門的な意見を聞きたいと思い、来訪。
課題整理 経営改善中の事業展開であり、特に新事業である『伝刻』の販売拡大が課題。
COVID19の影響は当社にとって甚大であり、3月以降、前年同月比と比べても大幅な売上減となっている。このまま続けば当社の存続は不可能となる。特に結婚式がほとんど延期、春祭り関係・式典行事も中止となり、席札枡や企業等向け焼印枡が大きな減少となり、4月以降もその影響は続いている。その中、これまでのような他力本願的な“待ちの営業スタイル”ではなく、新たな独自ブランド商品『伝刻』のアピールという“攻めの営業スタイル”により、売上拡大を自社にて自助努力することで現状を打破することが考えられる。
『伝刻』…枡と伝統工芸品(尾張七宝)をコラボレーションさせた当社独自の創作枡ブランド。
解決策の提案 (1)新規事業である『伝刻』の販路開拓の方向性明確化:新たな新規借入が厳しいなか、①ターゲットの明確化とその攻め方、②新規事業向けの借入残金をもとにHP作成・パンフレット作成・写真撮影等を提案。残金的に不足する部分があるので、各種補助金をチャレンジして補うことを提案。(2)施策活用として、①中小企業等経営強化法に基づき、愛知県知事の承認を受けた経営革新計画に従って当該年度に実施される事業について補助対象となる令和2年度「小規模事業者経営革新支援事業費補助金(支援補助金)」と令和元年度補正「小規模事業者持続化補助金」への挑戦を提案。
支援の効果 (1)『伝刻』のターゲットの明確化により、COVID19影響下であるも世界の富裕層向け等に商売している商社への営業が成功。海外向け販路開拓に繋がった。(2)「小規模事業者経営革新支援事業費補助金」申請の前提として、『伝刻』事業を2020年5月13日付で愛知県より「経営革新計画」の承認を受けた。当該補助金は、補助額2/3で上限100万円であるが期間中一度しか受けれないため、今回は「小規模事業者持続化補助金」に挑戦、採択を受けた。中部経済新聞社からも『伝刻』の取材を受けただけでなく、『ハラヒキヨメ枡』というさらなる新商品開発・販売に繋がった。現在、COVID19影響下であるも販路拡大中。

 

2019年度支援事例⑥
☆ 株式会社マルスエ仏壇 様
看板デザインのリニューアルにより新規顧客を開拓

業種 仏壇仏具・製造販売・洗濯修理
相談企業(者)の概要 仏壇製造(特に漆塗りを得意とする)に携わるご主人と、接客販売や経理を担当する奥様で弥富市にある本店を経営。別に工場もあり、そちらはご主人の弟さんと息子さん達で製造を中心に運営している状況。
相談のきっかけ これまでは顧客からの紹介でやってきたが新規顧客の獲得を増やしたいと考え、まずは本店の外装から改善していこうと計画し弥富市商工会へ相談。
アドバイスを受け申請した持続化補助金が採択され、看板と日よけの垂れ幕を新しく制作することになった。
看板業者に頼むことになるが、記載する内容やデザインについてアドバイスが欲しいとのことで、商工会担当者の方と一緒に当拠点に来所された。
課題整理 昔から付き合いのある看板業者に施工をお願いする予定だが、内容はまったく決まっていない状況。希望するデザインのイメージも固まっておらず、何から考えたらよいかわからないとのことだったので、お店の特徴やサービス内容、どう見せたいかというイメージを顧客目線で考えてみるよう提案し丁寧にヒアリングしていった。
解決策の提案 奥様からのヒアリングにより他店にはない強みが、次のとおり確認できた。
①フルオーダーで制作することはもちろんリフォームすることもできる。②職人であるご主人の作業場の見学もできるので、もっと気軽に来店してもらいたい。以上①、②を盛り込んだ内容の看板を既存の店名のみ記載の照明看板に加えて、増やしてみてはと提案し施工例を紹介。デザインについても現地調査を行い、景観を考慮した色やサイズ、配置等を提案した。
支援の効果 2019年12月に予定通りのスケジュールで垂れ幕と看板の施工が完了した。
自社独自のサービスを盛り込んだ看板に反響があり、新規顧客の獲得に繋がっている。
また個人で終活サービスをしている女性の方からも、看板を見ましたとの声掛けがあり仏壇のリフォームについてご協力をお願いしたいとの要望を頂けており、今後また新たなサービスを展開できそうです、との報告があった。

 

2019年度支援事例⑦
☆ 医療法人豊田山之手会
ホームページの改善、セキュリティ強化などの支援により運用管理の負担軽減に成功

業種 老人保健施設
相談企業(者)の概要 愛知県豊田市で、平成20年に開設された老人保健施設。ベッド数は80床で、通所リハビリテーションも行っている。
相談のきっかけ 副理事長がホームページの制作を単独で担当しており、ホームページの作成や運用に関して問題が生じても、社内・社外に相談出来る先がなく課題を一人で抱えている状態であったため、よろず支援拠点を来訪された。
課題整理 ホームページはWordPressで制作されており、使用しているテーマがサポートされなくなったため変更しなければならない、セキュリティを強化するためSSL化を行う必要がある、ブログ部分を別サイトにて運用しているが同一サイトでブログの運用を行いたい等の課題を抱えていることが判明した。
解決策の提案 テーマの変更、SSL化の実施、ブログを同一サイト内で運用するための構成変更などの対応方法をアドバイスし、また、運用面でも管理がしやすくなるよう全般的に見直しを行うとともに、ホームページ利用者の方々にとってわかりやすいものとなるよう改善を行った。
支援の効果 ホームページ管理に関して抱えていた課題が解決され、ITについての課題をよろず支援拠点で相談できるようになったことで、一人でホームページを作成・運用することのへ負担が減り、採用ページを追加されるなど新しくホームページを活用する試みへ力を注げるようになった。

 

2019年度支援事例⑧
☆ 有限会社サイキ 様
ブランド発信力の強化などにより売上・利益率がアップ

業種 理美容鋏の製造販売
相談企業(者)の概要 愛知県あま市で理美容鋏の製造販売をしているメーカー。1993年に創業し1999年に法人化した。理美容鋏の販売員だった斎木代表が、自らが誇れる鋏を創るためにメーカーとして立ち上げた。全国のこだわりを持った美容師やカリスマ美容師と呼ばれるユーザーに支持され、「サイキシザーズ」は知る人ぞ知る全国的な理美容鋏ブランドとして存在感を増している。
相談のきっかけ 売上が伸び悩み、家内工業的な経営体制に危機感を覚えた斎木代表が、さらなる成長のために、マーケティング戦略の構築と計画的な会社運営の方法についてのアドバイスを求め、来所された。
課題整理 ①経営活動の中で起こる事象に対して都度、場当たり的に対応する経営体制となっており、目的(理念)・目標に基づく社内統制が築かれていない。②ブランドとしての発信力が弱い。③販売代理店制度を敷いているが、代理店数が増えておらず、特に需要が多い東京地区での代理店が少ない。④販売、製造の両面での生産性を向上させること。⑤特許取得、医療分野進出に係ること。
解決策の提案 ①毎年経営計画書を作成し、前年度の振り返りと新年度の目標及び行動計画を明確にする。②ブランドとしての発信力を強めるためにホームページの内容強化及びインスタグラムを中心としたSNS活用の積極化を図る。③販売代理店数を増やすために、制度内容の魅力化・ブラッシュアップを図り、募集していることを積極的に発信する。④生産性を上げるために、営業と製造におけるマニュアル化を図る。また設備投資による内製化を図り、QCD(品質・コスト・納期)の各面での改善を図る。⑤あいち産業振興機構のマネジャー及び知財担当と連携し、特許出願について検討する。
支援の効果 経営計画にもとづいて経営活動が行える体制になり、PDCAが回るようになった。またブランドの発信力を強めたことと営業マニュアルの効果で、注文数の増加と東京地区の販売代理店数が充実し、ここ数年、売上が前年比で5~10%増え続けている。また製造現場のおいて設備投資とマニュアル化により生産性も徐々に向上し、利益率アップに寄与している。