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市民の「しあわせ」に根ざす政策のみごとさ
―スペインに学ぶ 生きがい国家―
竹内 弘之 氏 記事更新日.06.05.01
社団法人中部産業連盟総合事業本部長、専務理事
■PROFILE
竹内弘之(たけうち ひろゆき)
1934年大阪府吹田市生まれ。 57年南山大学社会科学部卒業後、中産連にて経営コンサルタントとして長年にわたり中小企業の育成、企業の合理化に従事するかたわら、多くの経営者、管理者の育成に携わってきた。 88年6月より現職。愛知工業大学経営情報科学部特任教授(兼職) 。

連絡先
社団法人中部産業連盟
〒461-8580 名古屋市東区白壁3丁目12−3
TEL 052-931-3181  FAX 052-931-5198
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■世界遺産「トレド」は活きている
2月に訪れた「マドリッド」は、起伏の激しい大陸性気候に覆われ、街の中心地を走るカスターナ通りの街路樹は、黄色でねむっていた。スペインの人口は、4,400万人で、そのうち8.5%(370万人)がモロッコ、モルドバ、ルーマニアからの移民者である。そのうち密入国者は年間70万人で、しばらく滞在すると移民者として認められる。
 
首都「マドリッド」を中心とするスペインの中央部は、変化に富んだ自然で標高600〜700mのメセタという台地にある。「マドリッド」には、18世紀ブルボン王朝の威光が建物・街並みに残っており、街の中心地プエルタ・デル・ソルを要にマヨール広場、プラド美術館が存立している。旧首都の「トレド」は、「マドリッド」から南へ約770Kmにあって、中世の面影を残しタホ河に囲まれるように建ち、スペインの代表的画家であるエル・グレコの街でもある。人口は11,000人で日本の奈良市と姉妹友好都市を結んでいる。「トレド」は1987年にユネスコから世界文化遺産の指定を受けた。
 
「トレド」の歴史は、ローマ時代に溯る。城塞都市であったが、6世紀に西ゴート王国の首都となって大きく発展した。「トレド」の文化はキリスト教、イスラム教、ユダヤ教それぞれの文化を融合させることで型が作られとくに建築物に与えたイスラム文化の影響が大きい。 

1561年の遷都以来、政治、経済の中心は「マドリッド」に移ったが、「トレド」はスペイン・カソリックの首座大司教座として宗教の一大中心地という位置を保ち、カテドラルはスペイン・カソリックの総本山である。1227年に着工し、1433年に完成した。フランス・ゴシック様式を基調にし、聖堂の中には彫刻、絵画など宗教芸術が多く展示され、優れた美術館の価値も持っている。12世紀から13世紀の歴史的遺産が脈々と生き続けており、現代に生きる人々はこの文化を享受しているのである。
 
■「スペイン」から学ぶ生きがい国家
1990年代において、スペインはEU加盟のハードルを越えるために大変な努力をした。そして見事に立ち直り、経済的にも自立を果たし一変した。経済は安定し、当初フランスの援助を仰いだが、住宅、道路などインフラが整備され、福祉国家として高く評価される国となっている。スペインに20数年在住の日本人ガイドによれば、天国だと言い切る。教育費は、18歳まで無料、子供を3人産めば市民税が免除され、医療費は無料、年金は6月と12月にはボーナスとして各一ヵ月分余分に支給される。若者が社会に出てまずやることは、結婚前に自分の家をローンで買うことである。平均家屋は、2LDKで70〜80uの面積が2,000万円である。それには、持ち家に対してローンの25%を控除する税の優遇処置がある。給料は、大卒で月給が18万円、年収235万円、社会保険料は本人70%、会社30%で給料の30〜40%である。消費税は生活関係(食品・住宅)7%、一般16%である。中高年の生活の夢は、40歳月給40万円で、郊外に100uの土地とセカンドハウスを持ち、そこで金曜日から週末を過ごすことである。老後は、年金で 十分この生活を維持できるので、貯蓄する必要がなく、バラ色の人生が送れるのである。また都市改革として、「マドリッド」の中心部の車道は、すべて地下道とし、地上は公園と人が歩く歩道とする計画が着々と進められている。
 
政治は本来国民を安全で豊かで健康で幸せにすることではないか。見習うべきである。
 
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