ガソリン価格が再び高騰しています。自宅近くのガソリンスタンドの価格ですが、昨年最も高かった5月が1ガロン(約3.8リットル)3.44ドル。一旦2.55ドルまで下がったものの昨年末からまた上昇に転じ、現在では3.66ドルにまで高騰し最高値を更新しています。 他州をレンタカーで走ると給油の際、驚かされるのがガソリン価格の違いです。カリフォルニア州は他州に比べ1ガロンあたり50セントから1ドル近くも高いのです。カリフォルニア州は、高いガソリン税や厳しいガソリン成分基準により、米国で最もガソリンの高い地域の一つとなっています。そのため住民の環境や燃費に対する意識も高く、このことが燃費のいい日本車やハイブリッド車を選択させる一因となっていると言われています。
ガソリン価格高騰に加え、政府の優遇措置もハイブリッド車普及を後押ししてきました。しかし、こうした優遇措置も所期の普及目的は達成されたためか転換期を迎えているようです。カリフォルニア州ではフリーウェイのカープールレーン(相乗車両優先車線)をハイブリッド車は一人乗りでも走行可とし、2005年8月よりそのためのステッカー(8ドル)を発給してきましが、今年2月、上限の8万5千件に達したとして既に発給を終了しています。また、連邦政府も2005年の包括エネルギー法に基づきハイブリッド車購入に際し最大3600ドルの税控除を提供してきましたが、人気の「プリウス」を擁し販売好調のトヨタ・ハイブリッド車は、全額控除の適用枠である6万台に昨年達したため、昨年10月以降徐々に控除額が減額され今年10月には完全撤廃される見通しです。当地では本当によく見かけ人気の高い「プリウス」などのハイブリッド車ですが、こうした優遇策の終了による普及の鈍化も懸念されています。
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