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日本産品を中国へ売り込め
 〜拡大する中国小売市場と日本産品販売拡大の動き〜
記事更新日.09.04.01
吉田真樹
愛知県上海産業情報センター 駐在員
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近年、食品の安全問題などが中国でも関心を集めるようになり、品質安全認定や有機野菜認定などの活動が広がるなど、安全な食品を求める声が増えています。また近頃の景気減速や、日本国内市場縮小を背景に、中国市場への参入を図る日本企業の動きも拡大しています。こうした動きと連動して、中国の沿岸都市部を中心に拡大する中国市場をターゲットに、安心・安全でおいしい日本産品を中国で販売拡大しようという動きが盛んになっています。
■上海市内で日本の自治体フェア開催が相次ぐ
2009年2月、上海市内のスーパーで「大分県うまいものフェア」が開幕されました。大分県内から17のメーカーが60品目に及ぶ食品を中国で出品し、上海市内のスーパー4店舗で1週間にわたって販売活動を行いました。販売された産品は、焼酎、梅酒、白だし、ジャム、乾麺、漬物、お菓子、などといった日常的なものから、かぼす酒、だんご汁、とり天などといった地域性豊かなものまで様々な産品が並べられました。

近頃、日本の自治体が先頭に立って、地域の産品を中国で販売拡大しようという動きが広がっています。2008年に入ってから上海市内で数えるだけでも、東北6県1市(1月)、九州6県(1月)、島根県(3月)、香川県(6月)、北海道(6月、09年1月)、愛媛県(10月)、福島県(11月)、石川県(11月)、神戸市(12月)と相次いで自治体主催による食品フェアが開催されています。いずれも日本産品の安全・安心でおいしく、かつ健康にもよいという点をアピールし、高価格帯ながらも富裕者層を中心に販売の拡大を目指しています。

  
■海外産品の中国参入の背景
(1)拡大する中国小売市場と加熱する企業参入
2008年12月31日の大晦日、上海市内にあるデパート、上海第一八百伴(ヤオハン)では、朝8時の開店から翌朝元旦2時までの営業で、1日の売り上げが2.58億元(約35億円)を記録し、中国全土の最高記録を更新しました。2008年12月31日から2009年1月3日までの4日間で、上海市内の小売業の売上高は、26.95億元(前年同期比26.1%増)に達するなど、中国国内の消費の拡大が続いています。(「東方早報」)

こうした中国の消費市場拡大を受けて欧米企業の参入拡大も加速しています。英スーパーマーケットチェーンのテスコや、大店舗型スーパーマーケットを展開する仏カルフール、米小売りチェーン大手のウォルマート・ストアーズなどは、いずれも中国の消費市場を有望視して、中国各地域での店舗拡大を加速させています。テスコは東部山東省、東南部福建省を含む新規オープンの店舗展開を急いでいます。カルフールは今年の中国全土における店舗開店数を28店とし、昨年の22店から拡大させています。またウォルマートは2008年に30店舗を中国でオープンさせています。(「ダウ・ジョーンズ」)

(2)日本側の事情
日本の市場も変化しています。少子高齢化などを背景とした市場の伸び悩み、農林水産業を中心とする構造的な行き詰まり感が、日本のメーカーを圧迫しています。海外への輸出を希望する多くのメーカーも、国内市場の縮小を理由としてあげています。そんな中、日本の農林水産省は「攻めの農政」を合言葉に輸出支援措置の拡充を開始しました。同省によると、平成19年における日本の農林水産物輸出の総額は4,338億円に上り、前年比で16%増を記録しました。同省は平成25年(2013)年までに農林水産物・食品の輸出額を1兆円に伸ばす目標を立てています。とりわけ輸出先については、これまでのアメリカに代わって香港がトップ、中国が4位となっています。今後、中国・香港やアジア各国を中心に、日本食品の海外進出の動きは拡大するものと思われます。

■日本産品の中国参入拡大の試み  〜日本食アンテナショップが上海にオープン〜
東アジアを中心とする国際物流に参入を果たしたヤマトホールディングスグループ傘下の中国法人「雅瑪多(ヤマト)国際物流有限公司」が日本食メーカーの中国市場への参入を支援する日本食材アンテナショップ、「ヤマトマーケティングギャラリー」が2008年7月5日上海市内にオープンしました。

同ギャラリーの中では、日本のメーカーが生産、輸入をした食材が取りそろえられ、その場で展示、販売されています。商品は日本酒や焼酎、ワインなどの酒類、ミネラルウォーターや清涼飲料水、醤油や味噌などの調味料類、漬物やはちみつ、漆器などの地元特産品、スキンケアや化粧品などの美容品、など様々です。

また日本の各都道府県から8つの自治体が地元産品をならべた都道府県コーナーが設けられ、各地から集められた産品が並んでいます。愛知県についても県と県内企業の連携により愛知県物産コーナーが設置され、県産の豆乳や乾麺、調味料などを展示、販売しています。

このアンテナショップの特徴的な点は、一般消費者への小売のほかに、現地中国のスーパーや流通会社など業務調達用の卸売にも対応している点です。アンテナショップが設けられた背景には、中国国内で日本産品を扱う店舗は、「久光百貨店(旧そごう)」や「しんせん館」などに限られていて、まだまだ販売のチャンネルが少ないこと、物産展を行っても一定期間での販売に限られてしまうことにより、一般消費者、特に中国人消費者への浸透にまでつながりにくいという現状があげられます。

今後もこうした取り組みが拡大し、ますます日本産品、愛知県産品の中国市場への浸透が図られることを期待しています。

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