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  トップ > 経営戦略レポート 海外支援 > 第4回 江蘇省常州市プロジェクト その2
AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.12.08.28

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
■問合せ先
〒460-0011 名古屋市中区大須2-23-36 ラディアント大須2F
電話 052-205-8033 FAX 052-205-8034
E-mail info@aa-ri.cojp URL http://www.aa-ri.co.jp
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■第4回 江蘇省常州市プロジェクト その2

執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。

常州市企業団の来日が実現

第2回のレポートで計画中とお伝えした「常州市熱処理業協会」所属企業の招聘が、8月4日〜10日の一週間の日程で実現しました。常州市熱処理業協会は、2006年に発足した比較的新しい業界団体で、常州市に60ある工業系業界団体の内の一つ。会員企業には大小合わせて約70の企業が名を連ねています。「第1回常州市企業団愛知技術研修」と銘打ってAARI主催で開催された今回の視察旅行には、常州市熱処理業協会の会長を含む20代から70代までの10名が参加しました。規模の大小はあっても、殆どが常州市内で熱処理メーカーを経営する企業オーナーです。

8月4日の土曜日、AARIのメンバーが待ち受ける関西空港に降り立った一行は、そのまま大阪に宿泊し、翌朝京都見物をした後に名古屋に到着。翌6日からの2日間で愛知県にて技術研修を受けました。研修のスケジュールは、およそ以下のようになります。

8月6日(月)

■工場見学およびミニセミナー  計3社

午前:菱輝技術センター(真空熱処理)
午後:A社(イオン窒化、ラジカル窒化 等)
   :B社(浸炭熱処理)

8月7日(火) 

■工場見学およびミニセミナー  計2社

午前:C社(ダイレクトボンディング、ガス軟窒化 等)
午後:D社(高周波焼入)
■あいち産業振興機構への表敬訪問
■TPSセミナー

2日間で愛知県内の熱処理工場5社を視察し、さらにTPSの講義も受講するというハードな研修になりましたが、具体的に中国での事業に直結していることもあってか、皆さんとても熱心で、特に工場視察では案内をしてくださった工場の担当者の方や通訳に、たたみかけるように質問を投げかけていました。

また、今回は本企画の実現に多大なご協力をいただいたあいち産業振興機構様へ表敬訪問をし、日本側からは藤井理事長をはじめとしたあいち産業振興機構の方々、中国側からは王主席領事をはじめとした駐名古屋総領事館の方々にもご参加いただき、親書の交換式を実施。今後の技術交流の礎をつくることができました。

 
常州市側のニーズ

さて、AARIでは、今回招聘した常州市視察団のメンバーに対してアンケート調査を実施し、

  1. 愛知県の熱処理工場を訪問した感想
  2. 今後、訪問した企業とどんな取り組みをしていきたいか

という2項目について視察団の声を集めました。
詳細への言及はひかえさせていただきますが、大方の意見をまとめると以下の様になります。

  • 設備や規模の面では中国側もそれなりに充実しているという認識でいたが、やはり一部で、中国では見かけたことの無い特殊な設備に出会った。これらは是非導入を検討したい。
  • 一部、設備ではなく、とても高度な技術を見ることができた。中国で同種の引き合いがあった場合には、是非技術指導をお願いしたい。
  • 生産管理に関しては、どの工場も一様に中国より優れており、是非そのノウハウを学びたい。

特に最後の生産管理に関しては、視察団の殆どのメンバーが日本側への支援要望項目としてあげており、ここ数年で急速に成長しきた常州における熱処理の現場を象徴しているのと同時に、日本の製造業における生産管理の高さを我々自身も改めて認識する機会となりました。

何度かお話しさせていただきましたが、AARIが目指すのは、より具体的なローカル同士の交流、製造業の点と点での海外交流です。そして、今回はさらに製造業の中でも「熱処理」に対象を絞って視察団の招聘を実現しました。
今後しばらくの間、まずは「熱処理」を対象とした具体的な技術交流の実現を目指しつつ、同時に業種を広げた交流の可能性を模索しながら、愛知県と常州市とのより深い交流を実現させていきたいと考えています。

(次回に続く)
 


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。

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Aichi Industry Promotion Organization
財団法人あいち産業振興機構