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  トップ > 経営戦略レポート 海外支援 > 第6回 アジア諸国のインターネット事情
AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.12.10.19

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
■問合せ先
〒460-0011 名古屋市中区大須2-23-36 ラディアント大須2F
電話 052-205-8033 FAX 052-205-8034
E-mail info@aa-ri.cojp URL http://www.aa-ri.co.jp
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■第6回 アジア諸国のインターネット事情

執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。

中国で絶大な影響力を持つミニブログ「新浪微博」

第2回のレポートで中国の特殊なインターネット事情をご紹介しましたが、今回はアジア諸国に範囲を広げてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及状況に目を向けながら、注目すべき事例をご紹介します。

まずは中国で爆発的な普及率を誇る「新浪微博」。最近の日中間に関する報道の中で、この名前を耳にされた方も多いかと思いますが、新浪微博は中国のポータルサイト「新浪」が運営する「微博」=「ミニブログ」です。世界的にはミニブログの代表格といえば「Twitter」になるわけですが、先のレポートでもご紹介した通りネット検閲のある中国ではTwitterは利用できず、中国独自のサービスが発展しています。そのような状況下で新浪に限らず、いくつかのWebメディアが微博を運営していますが、新浪微博のシェアは圧倒的で、ユーザー数は3億人を突破し、単なるTwitterのフェイクの域をはるかに超えた存在感を確立しています。

この新浪微博、そもそもネット検閲を前提として誕生したサービスですから、問題ありとみなされたり、特定のキーワードを含んだりする投稿が削除されるといった事態は比較的頻繁に起こります。とはいえ3億人以上が発言の場を得ているわけですから、既存のメディアが報じない情報や物議をかもし出すような投稿が既に多くのユーザーに転送された後に削除されるといったこともしばしば。米国のメディアが「中国人一人ひとりに与えられた拡声器」と伝える程、影響力のあるSNSに成長しています。

また、新浪微博上では多くの企業や自治体などがアカウントを開設し、プロモーション活動を展開しています。日本の企業や自治体が活用している事例も多く、中国本土に向けたブランディングや観光客誘致等において成果を上げています。情報発信の内容やタイミングに注意を払う必要はありますが、うまく活用すれば、貴社の中国進出において大きな役割を果たしてくれるかもしれません。
 
■注目すべきアジア諸国での「Facebook」の普及率

マーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学在学中に立ち上げ、映画化、ナスダック上場と華々しく注目を集めた「Facebook」。このところ株価下落に話題が集中しがちなものの、それでも世界最多のユーザー数を誇るSNSであることに間違いはなく、アジア諸国においてもかなりの普及率をみせています。

まずは以下の表、アジア各国の人口、インターネットユーザー数、そしてFacebookユーザー数をまとめた統計をご覧ください。

この表におけるFacebookのユーザー数は2012年の3月末の統計に基づいており、現段階での数値とは若干異なる部分もあるかと思いますが、概ね以下のようなことが言えるかと思います。

【Facebookユーザー数の多い国】

1位 インド 2位 インドネシア 3位 フィリピン 4位 タイ 5位 マレーシア 
6位 台湾 7位 日本 8位 パキスタン 9位 韓国 10位 香港
  

最新の情報では日本のユーザー数がマレーシア、台湾を抜いて5位につけているとの統計もありますが、いずれにしても僅差で、人口に占める割合から見たインパクトは両国に遠く及びません。

【対人口比ユーザー数割合の多い国(日本は6.1%)】

1位 ブルネイ 2位 シンガポール 3位 香港 4位 台湾 5位 マレーシア
6位 マカオ 7位 モルディブ 8位 フィリピン 9位 タイ 10位 インドネシア


驚くべきことに、4位の台湾までは実に人口の50%以上がFacebookを使用していることになり、10位のインドネシアでさえ人口の17.7%がFacebookユーザーだということになります。実際、つい最近私が訪れた香港では、地下鉄の中でスマートフォンをいじっている人の画面を覗き込むと、かなりの割合でFacebookを開いていました。

統計からは他にも様々な情報を読み取ることができます。
例えば製造業を中心とした企業の進出先として注目度の高いベトナムにも300万人以上のFacebookユーザーが存在します。この数は香港に次いで11位で、対人口比で見ると3.5%にすぎませんが、最新の情報では720万人を超えたという統計もあります。また、インターネット普及率もモバイルを中心に急速に伸びているとも聞きますので、これから更にFacebookユーザーが増える可能性がありそうです。

以上、アジア諸国におけるFacebookの普及率を読み解いていくと、
・中国に次ぐ進出先としてインドやASEAN諸国を考えた場合
・シンガポール、香港、台湾へのマーケティングを見直す場合

などには、Facebookは有効なコミュニケーションツールとして機能する可能性があると言えると思います。

 
■是非、「微博」や「Facebook」にチャレンジを!

 

インターネットを利用したコミュニケーションは比較的ローコストで実施でき、さらに効 果測定がしやすいといった利点があります。もちろん微博やFacebook以外にも様々なSNSが存在しますし、インターネットメディアはSNSだけではありません。
ただ、もし皆さんご自身がTwitterやFacebookユーザーであるならば、そして言語の問題 をある程度クリアできる社内リソースをお持ちであるならば、海外進出の第一歩として、 Twitterとそれほど使い方の変わらない「微博」や、使い慣れた「Facebook」による情報発 信にトライしてみてはいかがでしょうか。
そこに、新しい出会いと発見が待ち受けているかもしれません。

 

ご不明な点ありましたら、お気軽にAARIまでご連絡ください。
(次回に続く)


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。

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