この表におけるFacebookのユーザー数は2012年の3月末の統計に基づいており、現段階での数値とは若干異なる部分もあるかと思いますが、概ね以下のようなことが言えるかと思います。
【Facebookユーザー数の多い国】
1位 インド 2位 インドネシア 3位 フィリピン 4位 タイ 5位 マレーシア
6位 台湾 7位 日本 8位 パキスタン 9位 韓国 10位 香港
最新の情報では日本のユーザー数がマレーシア、台湾を抜いて5位につけているとの統計もありますが、いずれにしても僅差で、人口に占める割合から見たインパクトは両国に遠く及びません。
【対人口比ユーザー数割合の多い国(日本は6.1%)】
1位 ブルネイ 2位 シンガポール 3位 香港 4位 台湾 5位 マレーシア
6位 マカオ 7位 モルディブ 8位 フィリピン 9位 タイ 10位 インドネシア
驚くべきことに、4位の台湾までは実に人口の50%以上がFacebookを使用していることになり、10位のインドネシアでさえ人口の17.7%がFacebookユーザーだということになります。実際、つい最近私が訪れた香港では、地下鉄の中でスマートフォンをいじっている人の画面を覗き込むと、かなりの割合でFacebookを開いていました。
統計からは他にも様々な情報を読み取ることができます。
例えば製造業を中心とした企業の進出先として注目度の高いベトナムにも300万人以上のFacebookユーザーが存在します。この数は香港に次いで11位で、対人口比で見ると3.5%にすぎませんが、最新の情報では720万人を超えたという統計もあります。また、インターネット普及率もモバイルを中心に急速に伸びているとも聞きますので、これから更にFacebookユーザーが増える可能性がありそうです。
以上、アジア諸国におけるFacebookの普及率を読み解いていくと、
・中国に次ぐ進出先としてインドやASEAN諸国を考えた場合
・シンガポール、香港、台湾へのマーケティングを見直す場合
などには、Facebookは有効なコミュニケーションツールとして機能する可能性があると言えると思います。
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