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  トップ > 経営戦略レポート 海外支援 > 第17回 韓国〜Foreign Investment Weekに参加して〜(後編)
AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.13.09.

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
■問合せ先
〒460-0011 名古屋市中区大須2-23-36 ラディアント大須2F
電話 052-205-8033 FAX 052-205-8034
E-mail info@aa-ri.cojp URL http://www.aa-ri.co.jp
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■第17回 韓国〜Foreign Investment Weekに参加して〜(後編)


執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。


冷え込む日韓関係の中で

大韓貿易投資振興公社(以下、KOTRA)の主管によりソウルで開催された「Foreign Investment Week」(以下、FIW)から帰国した数週間後、韓国の日刊紙「中央日報」の日本語版WEBサイトにJETROソウル事務所の大砂所長へのインタビューが掲載されていました。

『韓国で事業する日本企業を助ける日本貿易振興機構(JETRO)ソウル事務所の大砂雅子所長(57)は「韓国投資をするよりは、かえってASEAN(東南アジア諸国連合)国家が良いという判断をする企業が多い」と話した。大砂所長はこれを「六重苦のため」と指摘した。環境規制、労働規制、税金負担、電力難、労働力難、円安などだ。反日・嫌韓感情はこのような状況をさらに複雑にしている。大砂所長は「日本企業の韓国投資は現状態を維持か減少するだろう」としつつ「日本が環太平洋経済パートナー協定(TPP)に参加すれば貿易自由化が進展するので韓日自由貿易協定(FTA)の必要性を感じない」と話した。 』(引用:2013年11月15日 中央日報日本語版)

日本企業による対韓国投資の現状を端的にあらわしている記事だと思いますが、投資環境の優位性とFTA先進国としての韓国がしきりにプレゼンテーションされていたFIWの後だけに、共に両国の貿易振興、投資誘致における代表機関であるJETROとKOTRAの思惑がこうも一致していないのか・・・と、日韓関係の難しい現状を目の当たりにした気がしました。

確かに日本企業の目は、今や完全に韓国、中国といった東アジアから、タイ、インドネシア、ベトナムなどの東南アジア諸国にシフトしています。ビジネスの側面だけならまだしも、感情的にも嫌韓、嫌中といった空気さえ蔓延してしまっています。

そんな、おおよそAARIにとっては逆風的な状況の中ではありますが、韓国にも中国にも、中小企業間の取引には十分に可能性が残されているのではないかと私は考えています。

ここで、FIWをきっかけとしてスタートした、AARIが現在進めている日韓プロジェクトの一例を紹介しましょう。

 
販路としての韓国

AARIにとってのFIWは、韓国の投資環境についての様々なプログラムを受講する場だったのと同時に、日韓中小企業のマッチングの場でもありました。

今回のFIWに際して私が日本から同行したのは、創業約60年、従業員100名強の比較的堅実な部品加工業(以下、A工業)のオーナーで、彼からは自社で開発したFA装置を海外に売り込みたいという相談を以前から受けていました。ならば、ということでFIW開催前にKOTRAの名古屋ブランチを一緒に訪問し、彼もFIWへ参加することが決まったのですが、その際、KOTRAの職員からはソウルでの韓国商社との面談を提案されました。面談の相手は主にドイツ系の工業用ロボットを取り扱う商社(以下、B商事)の創業オーナーで、やはり彼もKOTRAに日本の工業用設備の取り扱いを始めたいという相談を持ちかけていたのです。

FIWのレセプション会場では、日本から同行したKOTRA職員の仲介のもと、A工業のオーナーとB商事のオーナーが顔合わせをし、場所を変えてお互いの業務内容等を紹介しあいました。今回は特に韓国のB商事側が、「日本と同じく高品質を求める韓国においては、A工業の製品へのニーズがあるはず」ということで、A工業の製品に大変興味を持ち、近いうちの来日の約束をその場で交わしました。そして昨年12月半ば、B商事のオーナーがA工業の視察のために来日し、プロジェクトは大きな一歩を踏み出したのです。

実際の取引が開始されるまでには、まだまだいくつかのハードルが残されていますが、ここで今回のプロジェクトにおける日本側のA工業側からみた「アドバンテージ」と「課題」をまとめてみることにします。

【アドバンテージ】
・B商事に関してKOTRAがオーナーのプロフィール、経営状況等を慎重に調査済みであるため、比較的信頼を置きやすい。
・B商事の既存顧客には、A工業のFA装置を導入可能な業種が多く含まれているため、当面は全くの新規顧客を開拓していく必要が無い。
・A工業、B商事ともに、取引開始までのプロセスにおいてはKOTRAのサポートが受けられる。

【課題】
・B商事側にノウハウを共有してもらうべく、一定期間の研修等が必要。
・その上で、B商事との取引業務および装置のメンテナンス指示等を担当するスタッフの育成をする必要がある。
・さらに、日本語、英語または韓国語でコミュニケーション可能なスタッフを、A工業またはB商事が揃える必要がある。
・B商事との契約関連のみならず、製品における知財関連の整備をする必要がある。
・韓国向けの価格設定を行わなければならない可能性がある。

他にも色々あるかとは思いますが、ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。アドバンテージに関しては、KOTRAという公的機関を介して両社が出会ったことに起因している部分が多いと思います。一方で、これはKOTRAだけではなくJETRO等も含めた多くの公的機関を介して外国企業と出会った場合に共通していますが、出会いのスピードと信頼性に公的機関ならではのアドバンテージがあるものの、実際の取引においては様々なリソースを取引企業同士が整備しなければならないという当たり前のことが、特に中小企業にとっては大きな課題となってきます。

近いうちに、今度はA工業がB商事の視察に韓国を訪問する予定ですが、A工業、B商事が両社の業務内容をよく理解して信頼関係を築き、その上で先に述べた課題をクリアして初めて、A工業は販路としての韓国を実現することができます。幸い、今のところ両社の間には、先のJETRO所長のインタビューにあるような問題は浮き彫りになってきてはいません。少々乱暴な物言いではありますが、もしかしたら中小企業同士がFace to Faceで向き合った場には、政治や大枠の経済動向は問題として浮き上がってこないのではないでしょうか。重要なのは具体的な経験値だと私は考えます。大枠な現象に翻弄されるのではなく、それはそれとして頭の片隅に置きながらも、焦らずじっくりと具体を積み重ねていく。またまた乱暴な物言いではありますが、そこに中小企業がグローバル化の渦の中で勝ち残っていくヒントが隠されているような気もします。そして、その具体の積み重ね、つまりは山積する課題解決の一端を担うこともまた、我々AARIのミッションなのです。

 
ソウルの海鮮料理

さて、話はがらっと変わって海外出張のお楽しみ、「現地の食」について触れてみましょう。今回はソウルの海鮮についてです。
今回のソウル滞在では、B商事のオーナーに頼んで海鮮、それもガイドブックにあまり載っていないような、現地の皆さんが普段使いで通うようなお店に連れて行ってもらいました。 いずれもFIWが開催されたロッテワールドの近く、確かパンイドンという繁華街のお店です。

 


一軒目は、入口にいくつも水槽が並べられた、いかにも海鮮居酒屋!といった感じのお店。ここでは、「フェ」と呼ばれる日本語で言うところのお刺身を食べたのですが、絶品だったのが写真のコノシロの刺身。日本のように三枚におろすのではなく、ぶつ切りにしたものをいただくのですが、小骨のコリコリとした食感がまた格別!酢味噌のようなものやコチュジャンを付けて野菜に包んで食べるのですが、ワサビもしっかり用意されていました。帰国して調べてみたところ、コノシロは韓国の秋の味覚を代表する魚で、その刺身は「チョノ・フェ」と呼ばれるそうです。

 


二件目は、店頭の様子からは何を食べるお店か分かりませんでしたが、ここでいただいたのはヌタウナギ。写真のように皮を剥いだヌタウナギを豪快に網の上に乗せ、焼きあがったところを店員さんがハサミでチョキチョキ切り分けてくれて、これもやはりニンニクや青唐辛子、コチュジャン等と一緒に野菜に巻いて食べます。程よく脂が乗って美味!何よりも、皮を剥いだウナギを目の前で豪快に焼くスタイルが印象的でした。

 


三件目は、フグ鍋のお店。ここまで来ると慣れない韓国焼酎の酔いが回って記憶が断片的なのですが、フグの切り身をいれ、その上からアシタバかセリのような苦みの強い野菜をたっぷり入れて食しました。美味しかったはずです。。。。

 


というわけで、これでもか!というぐらいの海鮮と韓国焼酎に大満足しつつ、FIWの夜は更けていきました。 蛇足ですが、外国の方と共に食事をすることもまた、お互いをよく理解する術として大切なのではないかと・・・・。

 
 (次回に続く)


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。

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