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  トップ > 経営戦略レポート 中小企業支援等レポート > びっくり中国輸出入事情【総集編

びっくり中国輸出入事情(総集編)

横澤 正博

記事更新日.12.03.20

有限会社マミック 代表取締役
■PROFILE
1959年名古屋生まれ名古屋育ち  大学卒業(文系)後、何故か金型&成形工場に入社後、封印していた三角関数を思い出しつつ製造技術&技術営業を学ぶ。
在職時に、海外調達(韓国)を学び、その経験を元にアジアの製造に関わる貿易&日本での製造経験のスキルUPを続ける。
2003年日本を離れる事となり、現在香港&中国を行き来し公私・昼夜問わず海外進出企業の調達等のお手伝いと情報交換。

連絡先:有限会社マミック
Room 2302-03 23/F Shenzhen Kerry Center 2008 Renminnanlu Shenzhen CHINA
中国電話:(86)755-2518-0602 FAX:(86)755-2518-0644
E-mail:yokozawa@wako-sz.cn
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ついこないだ第2弾を書いたばかりなのに月日がたつのは早いものです! 初号にも書きましたが、ここ中国に来て私も8年10ヶ月が過ぎ言葉も右も左も全く分からなかったのですが、そんな頃がついこないだの如く「あっ」と言う間という言葉がよく似合うくらいすごいスピードで過ぎ去りました。

 必然的に年齢も「あっ」言う間に・・・年を取り、この先何年この国にお世話になるか分かりませんが、次に気づいたら白髪で、腰が曲がり、杖をついていないことを祈りながらもうしばらくこの国とお付き合いしていきたいと思います。

■不条理・不可思議な国 中国

では、最終号は不条理、不可思議な事例が多すぎる点についてお話ししたいと思います。

通関に携わる中国窓口担当は不定期に交代します。大陸内の税関職員として、不正を防ぐ形となっているのですが、実態は前号でも書きましたがまだまだ不明瞭な部分が多すぎます。
新興国から先進国の入り口にいる国なのに…、世界の生産工場なのに…、ロケットを飛ばしているのに…、車も作っているのに…、そんな部分が変わればとんでもない国に変化する余力があるのに…、何が良くないか気づいている人も多いのに…、国民に動揺をさせないという意味で報道規制をしたりしています。
オリンピックや上海万博などでテレビ報道されるマスゲームのような祭典。私も決して共産国をすべて否定しているのではありませんが、私はこの映像を見る度に共産国なんだなぁ〜と感じさせられます。

■僅かであるが変化している

そんな中国も僅かずつでありますが少しずつ日々変化しています。

80年世代の人たちは、所得優先のために仕事量をこなしてきました。
その彼らに仕事の責任を持たせようとしても、先ず自分の立場を考えてしまうため、行動や考えが間違っていると分かっていても、そしてその間違いに自分で気づいたとしても、責任を人に押しつけ、また周りに押しつけて「メンツ」を守ろうとする者が多くいました。
 そしてそんな時代の中、最近騒がれている1990年代後半生まれの若者や学生達が就業しつつあります。
しかし90年世代の人たちは、非常に働く環境や福利厚生等を重視し、給与と自己のバランスを優先的に考え仕事をします。
バランスを重視するが故に残業をしたくない、休日出勤したくない、所得だけでなく自分の余暇を優先する輩も少なくありません。

ある人は、1人っ子政策の産物であると言います。大事に大事に育てられ過ぎた子供達なのですが、見方を変えれば専門職や海外文化などに非常に好奇心が旺盛な世代でもあり、彼らがこの中国の未来を担う若者になるのですから、国や個人が裕福になってくると今までと違って大きな変化が出てくるのではないかと言われています。

■中国式「絆」

もう一つ中国と日本の差を感ずる部分は、中国式「絆」です。

日本にも「恩」「義理」「人情」など良い言葉も多く存在いますが、現代の日本は、老齢化で一人暮らし老人の孤独死が騒がれていますが、この国の家族思い力は、旧正月の民族大移動を見ても現代日本との大きな差を感じます。 いつかこの国でも変化は出てくると思われますが、旧正月の民族大移動は今もまだ続く習慣であり、中国国民にとっては当たり前なことなのです。 
ちょうど1年前、震災後のACのCMを思い出しますが、中国式「絆」を感じさせられます。
時々垣間見る純粋な部分と不純なところが入り乱れる不可思議な国。
純粋な「絆」も見られますが日本以上に実力主義であり、金品を優先的に考えてしまう国、それが中国という国です。

また最近のもう一つの変化は、約1年前までのTVCMは、民間病院の誇大なCMや化粧品類のCM、胸を誇張する女性下着のCMばかりだったのが、最近は、「絆」「気配り」「思いやり」「環境問題」「個人の功績や巧みの技を伝える」CMが非常に多くなり、CMがそうした啓蒙活動の場となってきています。


■貿易に関してはまだまだ差がある

そんな進化の激しい中国ではありますが、こと貿易に関して言えばまだまだ大きな差を感じます。フィリピンを例にあげると、この国にはPEZAという制度があり、(PEZA登録企業の免税貨物輸入手続きを簡素化し、関税行政規定を発行し、輸入貨物の陸揚げ港からPEZA登録企業までの運搬をスムーズに処理しているフィリピンの法規)貿易に関して問題が起きれば、このPEZA登録企業は、場合によっては副大統領とも直接面談も出来るし、過去の事例、法に基づき的確に処理をしてくれます。

ジェトロの各国貿易手続きを参照するとその違いがよくわかります。
チャイナ:http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/trade_05/

フィリピン:http://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/trade_05/

■最後に

渡航前は、日本式/世界式が何事も当たり前で、それが標準であると思っていましたが、国を離れれば郷に従わなければならない事をこの国で痛感しました。

問題があれば行政に働きかけ改善する日本(時間は掛かり過ぎるきらいはあるが)。
適正でない処理に対しては、改善要求や努力をし、その結果、世界でも上位に位置するクリーンな秩序を誇る国である日本になりました。だからこそ世界ブランドとしてのMade in Japanの商標が与えられているのだと私は思います。

この国、中国にもこうした感性が理解でき、受け入れられる様になれば、イメージが変わり中国を見る世界の目も変わり、更に良い意味で怖い国なると私は思うのですが、まだまだ多くの乗り越えなければならない壁が立ちはだかっていると感じています。

計3回の中国レポートをお読みいただき、ありがとうございました。

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