このところの景気情勢は、昨年末に誕生した新政権への期待もあり、株価の回復や円高是正の傾向が続くなど明るい兆しが見え始めています。同じ時期に内閣府が発表しました月例経済報告でも、「景気は、弱い動きとなっているが、一部に下げ止まりの兆しも見られる」とされております。
また、先行きにつきましては、デフレの影響等に注意が必要としながら、輸出環境の改善や経済対策の効果などを背景に、再び景気回復へ向かうことが期待されるとのことです。
こうした中、知事は、平成25年度当初予算に盛りんだ重要施策の第一番目に「産業競争力の強化」を掲げ、愛知の強みをさらに高めていくことの重要性を打ち出しております。
産業労働部では、「中小企業支援」、「雇用対策」、「産業空洞化対策」とともに、将来を展望した「次世代産業の振興」といった分野においても、効果的な事業を展開するための所要額を計上し、今後とも、景気・経済の動向に細心の注意を払いながら、「世界と闘える愛知の基盤づくり」に取り組んでまいります。
産業労働部の平成25年度当初予算(一般会計2,122億円余)のうち主な施策を、以下にご紹介いたします。
|
|
予算額 8,022,463千円
喫緊の課題である産業空洞化対策を推進するため、「産業空洞化対策減税基金」を活用し、国際戦略総合特区の対象業種である航空宇宙分野に加え、次世代自動車などの分野において、県外企業の新規立地や県内企業の再投資、企業等の行う研究開発や実証実験を支援します。
|
予算額 11,024千円
航空宇宙、次世代自動車、環境・新エネルギー等の次世代産業を主なターゲットとして、県外からの企業誘致に取り組むとともに、県内立地企業の流出防止を図ります。
○戦略的産業立地推進事業費 8,172千円
○企業誘致推進事業費 2,852千円
|
予算額 22,489千円
愛知県で初めて開催される「第29回宇宙技術および科学のシンポジウム(第29回ISTS)」の開催を支援するとともに、航空宇宙分野における中堅・中小企業の新規参入や販路開拓支援などを通じて、航空宇宙産業クラスター形成を促進します。
○航空宇宙産業振興事業費 16,480千円
○航空宇宙産業海外展開支援事業費 2,509千円
○宇宙技術および科学の国際シンポジウム開催支援費負担金 3,500千円
|
◆県営名古屋空港機能及び民間航空機生産・整備拠点の整備に着手します |
予算額 80,343千円(新規)
県営名古屋空港を活用して、「アジアbP航空宇宙産業クラスター形成特区」構想を推進するため、空港隣接地に必要な用地を確保し、空港機能の整備を行い、当地域に大規模災害が発生した場合の後方支援機能も担い得る民間航空機の生産・整備拠点を誘致します。
|
予算額 179,400,000千円
融資枠を、24年度の融資実績見込みから勘案して十分な規模である5,002億円とし、引き続き円滑な資金供給を行っていくとともに、円高対策、中小企業金融円滑化法終了対策を拡充します。
○「サポート資金【経済対策特別】(円高対応緊急枠)」の取扱期間の延長及び金利の引き下げ(0.1%)等
○「海外展開支援資金」の創設
○「サポート資金【セーフティネット】」の拡充
○「サポート資金【経営あんしん】」の特例措置の延長
○「一般事業資金」の統合及び融資限度額の引き上げ
|
予算額 114,756千円
「新あいち商店街プラン」に基づき、子育てや買い物支援、防災・防犯面での取組など、
商店街に期待される「地域コミュニティの担い手」としての機能や役割に着目し、そうし
た取組を通じて活性化を目指す商店街を支援します。
○げんき商店街推進事業費 100,062千円
○商店街マネージャー事業費補助金 14,694千円
|
予算額 45,396千円
県内外から多数の来場者が見込まれ、東三河地域を始めとする県内各地の観光資源をP
Rする絶好の機会となる「第8回ご当地グルメでまちおこしの祭典!B−1グランプリin
豊川」の開催を支援します。
|
予算額 4,683千円
訪日観光客の多い韓国、中国からの誘客を促進するため、愛知の観光の魅力をPRする
プロモーションを実施します。
|
予算額 6,560,644千円
雇用のミスマッチ解消のため、大学や経済団体と連携し、就職活動前の学生を対象に中
小企業の魅力を伝えていくとともに、「ヤング・ジョブ・あいち」において、国と連携し、
就職相談から職業紹介までをワンストップで支援します。
○若年者雇用対策 19,096千円
○公共職業訓練 1,719,977千円
○緊急雇用創出事業基金を活用した雇用機会の提供 4,821,571千円
|
◆平成26年開催に向け技能五輪全国大会・全国障害者技能競技大会の準備を進めます |
予算額 23,284千円
平成26年に本県で開催する両大会について、高い技能・技術を誇る本県にふさわしい
創意と工夫を凝らした大会を目指して、しっかりとした実施計画を策定するとともに、広
報啓発活動を通じた開催機運の盛り上げに取り組みます。
|
|