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  トップ > 支援企業に聞く 経営支援 > 成長の鍵」設備投資を支える設備資金貸付制度
遠藤雅也 記事更新日.06.10.02
株式会社遠藤製作所 代表取締役
■問合せ先
株式会社遠藤製作所
〒454-0821 名古屋市中川区宗円町1−58
TEL 052-352-0458
http://www.endou-s.co.jp/
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中小企業の設備投資には多くの困難が伴います。そんなとき頼りになる存在として高く評価されているのが、あいち産業振興機構の「設備資金貸付制度」。小規模企業者などの創業および経営基盤の強化に必要な設備の導入を進めるため、機構が設備資金を貸し付ける制度です。今回紹介する株式会社遠藤製作所はこの制度を長年活用し設備投資を行ってきました。
■創業から現在まで
同社は昭和32年1月、現社長遠藤雅也氏の父親が創業、35年に雅也氏が入社、42年代表者に就任し、精密部品の切削加工で順調に事業を拡大してきました。主力加工品は一般産業機械用ネジ部品、優れた技術力で多品種・少量、材料手配から表面処理まで一括して受注製作し完成部品に対応できる企業として取引先からの信頼も厚く、業績も好調に推移しています。

現在は雅也氏の弟二人が製造、営業各部門の責任者として支え、10年前には長男である元久氏が入社し営業主任として機構が開催する商談会にも積極的に参加し新規取引先の開拓に力を注いでいます。
 

多品種・少量、材料手配から表面処理まで一括して受注製作する遠藤製作所の完成部品

■設備資金貸付制度との出会い
同社の設備資金貸付制度との出会いは古い。

「制度知ったのは、県の近代化資金制度からで30年以上になります。それからずっと利用しています。名古屋中川鉄工協同組合から教えてもらったのかもしれません」というほど同社にとって身近なものになっています。

「ここ5年くらいは設備を増やしています」と言うとおり、平成13年NCタレットセンター、14年NC旋盤(ロボット付)、16年NC旋盤、17年NCフライス、18年は転造盤、NC旋盤、マシニングセンター2台と制度を利用して設備の充実に努めています。
 

設備資金貸与制度を活用して導入した最新の設備
左上からNC旋盤(ロボット付)、NC旋盤、マシニングセンター、 NCタレットセンター、転造機、NCフライス

■設備投資の決断
平成13年当時、多くの鉄工所は長引く不況に苦しみ設備投資どころではない状態が続いていました。

この状況下で設備投資を決断した理由は「いい仕事を受注することができたのですが、今までの設備では精度を出すのが難しかった。それと後継者のこともあり、経営状況も改善されていたし設備も古くなると故障したり精度を出すのが難しくなるため、少し早かったかもしれませんが設備を入れ替えたほうがいいと思いました。生き残れる方向に向っていこうと役員、従業員の給料を抑えて設備投資に持っていきました」。

この決断が、品質精度要求の高まりに苦しむ同業者に先んじて取引先の信頼を得ることにつながり、景気回復に伴う仕事量の増加に、より早く対応できることとなりました。
■生まれる効果
設備投資を続けることで品質精度の向上以外の効果もあったといいます。

「加工のスピードが違います。今は納期が厳しい。納期は決まっていても、“これくらいでできないか”“何個でもいいから納めてほしい”と言われて何回も段取り換えをしていると利益はなくなりますし、マイナスになる場合もあります。加工スピードの速い機械であればロスは少なくなるし精度が出ることにより誰でもある程度はやっていけることになります」。

「コストダウンもできます。取引先からこれだけしか予算がないと言われたとき知恵を絞って提案しますが、機械が入って速くできるようになりましたから思い切って受けても利益が上がったこともあります」。
■設備資金貸付制度の魅力
長年活用している設備資金貸付制度、その魅力を尋ねました。

 「今は低金利になっていますが無利息というのは魅力があります。半分借り入れることができるので銀行の借り入れが少なくてすみます」
「これからも利用していくつもりです。今複合機を検討中です。他社も受けていた仕事ですが当社の技術力が評価され全部受注できることになりました。数が増えると外注ばかりに頼れないし、コストダウンの話がくることを見計らって今から設備投資を検討しているところです」

遠藤社長の言葉の端々に現状に満足することなくこれからも設備投資を進め、取引先の期待に応える意気込みを感じることができました。
■これからの夢
後継者である元久氏が力を発揮できる環境づくりが当面の目標といいます。

「私の場合は弟二人と三人で進めてきました。また息子が入ってよりがっちりとなりました。 ここしばらくの間に息子のブレーンを作って、営業面、技術面を進めていけるようにしたいと考えています。弟達も一生懸命教えてくれます。ここ2年くらいで20代の従業員が1人、30代で同じくらいの年齢の従業員が2人と少しずつ前進しています。年齢の近い従業員のほうがお互い言い合いもできます。若い従業員に技術を身につけてもらいたいと思います」

また「安定したお客様との取引を進めていくだけでなく、品質の確かな物を作っていこうという会社と取引をしていきたいと思っています」と自社の技術が磨ける環境づくりも忘れていません。
■会社理念に込めた思い
同社の会社理念「INNOVATION(技術革新)、INTERFACE(人と会社の係わり合い)、INSTRUMENT(個性的な製品の作り方)」は後継者である元久氏が考えました。

 「この会社理念に込めたのは、働く人のことを一番に考えて、働きやすい環境づくり、作業性の向上に力を入れることが、高い技術力、お客様に喜ばれる製品をつくり出すと考え、次世代に向け会社の飛躍とともに社会に貢献できる明るい公正な会社を目指す決意です」

この前向きな姿勢が同社の成長を支える原動力といえましょう。親子、兄弟が力を合わせ、更なる成長を目指す同社の未来にこれからも期待していきたいと思います。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾)
 

財団法人あいち産業振興機構の設備資金貸与制度についてはこちらをご覧ください
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