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ISOは儲ける手段
折田一男 記事更新日.07.01.11
アイ・アール・ティー株式会社 代表取締役社長(※)
■問合せ先
アイ・アール・ティー株式会社
〒470-0162 愛知郡東郷町春木岩ケ根8
TEL 0561-39-1205 FAX 0561-38-8242

http://www.irt-co.com/
(※編集注)
現在、代表取締役社長は長尾信彦氏が就任されています。
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1987年に品質保証規格として制定されたISO9000S,14000S。企業活動のグローバル化の進展により認証取得を目指す企業が増えています。

また「競争力の強化」「企業体質の強化」「企業信用力の向上」を図るための手段として取り組む企業も増えてきました。

財団法人あいち産業振興機構では社団法人中部産業連盟(中産連)と連携してISO9000S,14000Sのほか、国際標準規格のISMS・HACCP・TS16949の認証取得を目指す県内の企業をサポートしています。

今回紹介する愛知県東郷町工業団地にあるアイ・アール・ティー株式会社は、この支援制度を利用し2006年8月にISO9001の認証取得を実現しました。

 

■ISO認証取得のきっかけ

同社は、家電、OA機器、遊技機、自動車部品の金型設計製作、プレス加工、スポット溶接、組立までの一貫生産に対応できる企業として取引先から高く評価されています。

「自動車関連等、仕事はありますが利益面では非常にシビアという感じがします。単価を下げれば利益率が低くなってしまいますし、単価を高くするためには品質等をさらに改善 しなければなりません。当社は利益を生み出せる企業にならなければいけないと思ったのです。現状を打開していくために何が必要なのかと考えたとき一番初めに思い浮かんだのがISO取得でした」。

 

■ISOの目的は儲けること

指導機関として中産連を選んだ理由の一つが、以前からのあいち産業振興機構との結びつきでした。

「機構にISO事業があるということを知り、当社は商談会などで色々とお世話になっていましたので相談をしました。そこで担当者より中産連を紹介されました。機構との結びつきも中産連を選んだ理由のひとつです」(折田社長)。

認証取得に取り組むに当たって、中産連のコンサルタントの言葉に驚いたといいます。
 「“ISOを取得することが目的ではなく、儲けてもらうことが目的です”“企業は存続していくだけではなく儲けなければならない。儲ける企業になるためにISO取得は必要です”と言われたのです。これだと思いました」。 「5社面接をした中で中産連を選んだことは、的を得ていたという自信があります」。

「“なぜ5Sをしなければいけないか、それは儲けるためです”“納期を守る、品質を良くすることで儲かるのです”ISOを取ることは儲けることだという説明で社員を説得しやすいのです」。 「ISOの認証を取ったものの現状はまだまだと考え、さらなるステップアップを考えています。 まだ25%の状況です。これを基盤にして50%、75%と高めていきたいと思います」。

 

■ISO認証取得の効果

取引先から高く評価されている技術力を支えるのが、豊富な知識と経験に支えられた職人技。

同社は、スペシャリストの育成に力を入れており、多くの技能有資格者が生産に携わっています。この優れた個人の技能を会社の財産にすることは一朝一夕にはできません。しかしISOに取り組むことで社員の意識も徐々に変わってきたといいます。

「職人気質の人もいますので、この考えを打破しようと思いました。それにはISOがいいのではないかと思いました」「ISOがどのようなものかを知らない社員もいました。管理職も完全にわかっていないわけですから勉強をしているような感じです。だんだん浸透してきています」「名刺交換をするときISOのマークがついていますので、お客様の“この会社はISOを取っているんだ”という反応を感じます。PRにもなっていますので、これに恥じないようしていかなければと思います」。 (松本部長)

 

「初期の段階ではかなりの温度差がありました。今は社員の目と耳はこちらにむいている状態になったと思います」「ISOに取り組むようになって、お客様が求めるレベルを社員たちが理解できるようになってきました。毎年の監査が2年に一度になった取引先もあります」「当社と同じような規模でISOを取っている会社は少ないですからセールスポイントになります」。(入谷次長)
 

■これからの目標

ISO認証取得に取り組んできた皆さんにこれからの目標を語っていただきました。

「儲けることができる企業にならなくてはいけないと思います。そのためには、技術開発も必要です。人材育成もしなければいけません。ただ、まずは組織がしっかりすることです。そのスタートのひとつがISO取得でした。基盤をしっかりつくり、次のステップへと取り組んでいきます」。(折田社長)

「全員が内部監査員の気持ちになって仕事ができるように、研修を充実させていきたいと思います」。(松本部長)

「当社は、十分誇れる設備を持っています。これを活かしアイ・アール・ティーブランドをつけて製品を納められるような会社にしたいですね。取引先が“ここにやらせたい”“やってくれ”といわれるくらいのブランド力をつけて納めたい。そういうメーカーにしたいですね」。(入谷次長)

それぞれの目標を実現するために今回のISO認証取得をゴールでなく次のステップとして捉え、全社一丸となって企業体質の強化を目指す同社の将来に大いに期待したいと思います。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾))
 

財団法人あいち産業振興機構のISO認証取得支援制度についてはこちらをご覧ください
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財団法人あいち産業振興機構