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「至福の庭空間」を目指して
服部 崇 記事更新日.07.12.10
グローベン株式会社 取締役社長
■問合せ先
グローベン株式会社
(本社) 〒457‐0802 名古屋市港区宝神三丁目1016
TEL 052‐381‐8082  FAX 052-381-8099
 http://www.globen.co.jp/
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企業が持っている新規性、創造性、市場性のあるビジネスプランを各分野の専門家が総合的に評価する事業可能性評価。高い評価を受けたプランはあいち産業振興機構が、経営、技術などの専門家の派遣等、プラン実現に向けて支援をします。

開発した外構フェンスが事業可能性評価でA評価を受けた、グローベン株式会社は人工竹垣のパイオニアにはじまり、プロを満足させる本物志向の造園資材の他、自動散水、雨水利用、屋上緑化、水景関連の各システム、各種コンサバトリーの開発、販売で高く評価されている名古屋市港区に本社を置く企業です。

今回は、取締役社長 服部 崇氏、常務取締役 服部 吉剛氏に商品開発にかけた思いとこれからの目標を語っていただきました。
■商品開発のきっかけ
今回、事業可能性評価で「A評価」を受けた事業内容は、オープンな外構フェンスという概念をさらに進め、外の景色を庭に一部として取り入れ、 かつ、防風効果や光触媒の強化ガラス仕様で自浄効果が期待できるガラスフェンス「グラシード」と、直進する光を完全にカットし、外から見えない一方、 反射しながら屈折してくる間接光や柔らかな風を通す「ブリーズパス」の製造販売です。

グラシード ブリーズパス
独創的な商品「グラシード」「ブリーズパス」開発のきっかけを伺いました。

「グラシードはアメリカでガラスのフェンスを目にして面白いなと思いました。高台にある家などは景色を壊さずに防犯と防風対策をしていました。プールなどは子供が落ちると危ないので見えるようにガラスで囲っていました。日本も景色を求めて高台に家を建てる人もいます。最近は都心のビル開発などにガラスがよく使われており、ガラスは用途が広く、向こう側が見えるというメリットがあります。これは面白い、ぜひやろうと思いました」
「見えてセキュリティーになるものと、見えなくてセキュリティーになるものと両方あると考えました。 今までの目隠しの商品は風を通そうとすると見えてしまう。見えないもので風が通る商品を作りたい。ブリーズパスは前からこのようなものを作りたいとアイデアは持っていました。この機会に一緒に出そうと開発に取り組みました」
「インターネット等、豊富な情報が世界中から入り、誰でも何処へでも買付けに行けるようになり、以前のような海外から商品を引っ張ってくれば、目新しく需要も見込めといった時代は終わり、独自のユニークな新商品の開発がますます重要となってきました。そうした状況の中で、今回の開発商品は、社内で「これは新しい」「やってみたい」という意見がでました。」(服部常務)

グラシード

ブリーズパス

■A評価から生まれた効果
商品の持つ新規性、独創性、市場性が事業可能性委員会から高く評価されA評価を受けました。

「事業可能性評価でA評価をいただいて、我々の自信になりました。工事業者や販売店の皆さんは今まで世に出ていない新しい商品を使うことや売ることは不安なのです。A評価のお墨付きがあることで“これはいい商品です”と皆さんを説得する材料になります」

「新聞などのメディアにも取り上げてもらっています。先日も評価委員の大学の先生が面白いということでわざわざ来社されました。会社は今まで産学で取り組んだことは無かったのですが、いろいろな大学の先生をご紹介いただきました。何ができるかはまだわかりませんが取り組みとしては面白いと思っています」(服部常務)
 

■確かな手ごたえ
新しい商品だけに今までの営業活動にとらわれない柔軟な発想と提案力が求められます。予想もしなかった用途での引き合いも多く、大きな可能性を秘めています。

「新商品のときは試行錯誤して売っています。じっくりと売れていく商品は長続きします。今までの人工竹垣や自動散水システムがそうでした。時間がかかりましたがあるときパッと広がっていきます。このような商品になるかなと思っています」
「今までにない商品だけに販売も手探りの状態です。しかし新しい商品が出てくるときは販路拡大、新規顧客獲得のチャンスと捉えています」(服部常務)

服部 崇氏(左)、服部吉剛氏(右)

■「グローベン」ブランドに誇りを持って
創業以来、多くの商品を開発、提供してきました。そして商品の確かさから多くのお客様から高い評価を受けてきました。服部社長、服部常務にこれからの目標を伺いました。

「社員と会社の方向性を話し合いました。“質の高いところで知る人ぞ知るグローベンにしたい”これが社員の声でした。私もそう思っています。規模を求めるのではなく、やりがいのある質の高い会社にしたいと思っています」

「“どんなにニッチでもピンポイントでもいいからそこでは絶対に一等賞を取ろう”とみんなで話をしています。一番を取るというのは規模ではなくグローベンであれば間違いないということです。これが最大の目標です」(服部常務)
ホームページ、商品カタログでは「庭演」の文字が使われています。

「庭の主役は緑だと思います。人を癒すのも緑、環境問題も緑です。私達の商品で緑の演出をして素晴らしい庭を造るお手伝いをしていると思います」
庭の演出者、緑の演出者、そして潤いのある生活の演出者としてグローベン株式会社の活躍に期待しています。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾)       
 

(財)あいち産業振興機構の事業可能性評価制度についてはこちら
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