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トラック輸送の荷役作業をより安全に、より効率的に
小池六法 記事更新日.08.06.03
株式会社三愛自動車
■問合せ先

〒441‐3112 豊橋市東細谷町字一里山254-2
TEL 0532‐41‐3871  FAX 0532-41-4988
 http://www.sanai-m.co.jp/
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企業が持っている新規性、創造性、市場性のあるビジネスプランを各分野の専門家が総合的に評価する事業可能性評価。「A評価」を活かし積極的に顧客開拓に取り組む企業が数多く生まれています。
今回はトラックに用いられるウイング扉自動ロック・解除装置「シーソーキャッチ」を開発し、事業可能性評価で最高の「A評価」を受けた、株式会社三愛自動車 小池 六法氏に開発の苦労とこれからの目標について伺いました。
■自社製品開発に取り組む
株式会社三愛自動車は大手トラックメーカーディラーで自動車整備の経験を積んだ小池勝利社長が、1969年に豊橋市で創業しました。
製品開発の中心は勝利社長、その性分を子息の六法氏は、
「細かいことをコツコツやるより、自分で考え、物を作ったりすることが好きですね」と語ります。

最初の開発製品は電動油圧式アオリ開閉・固定装置「カミングラック」。
お客様の「トラックのアオリを自動で開閉できないか」という要望を製品化しました。

「トラックのアオリにはバネなどの補助装置がついている場合があるものの手だけでは持ち上げられずリフトを使う場合もあります。それなら需要もあるはずだと開発に取り組みました。」

カミングラックに自社開発製品のアオリを自動ロックする「オートキャッチャー」を取り付ければボタン操作だけで大型アオリの開閉及び固定が可能となり、女性・高齢ドライバーにも安全快適な荷役・運転作業を実現しました。
■シーソーキャッチの誕生
ロングセラー製品となったカミングラックに続き開発に取り組んだ「シーソーキャッチ」もやはりお客様の声から生まれました。

「ウイングトラックにカミングラックを取り付けたお客様から、“アオリはカミングラックとオートキャッチャーで操作がボタンでできるようになった。ウイングは自動で開閉できるので最後のロックが自動になれば全部ボタン操作だけでできるね”といわれ、やってみようと思いました。」
開発に取り組んだものの技術、コストの壁にぶつかりました。しかし大きく前進したのは小さなきっかけでした。

「ウイングの動きをつぶさに見ていたら少し変わった動きをすることに気がつきました。この動きを利用できないかと考えました。」
“ウイング扉が開くときは扉が少し上がってから開き、しまるときは最後に少し下に下がる”
この発想がシーソーキャッチの始まりでした。しかし大きなヒントを得たものの完成までには試行錯誤を重ねました。

トラックが置かれている状況は平坦な場所ばかりではありません。積まれる荷物もバランスよく積まれることは少なく使用条件によってはボディーに捻じれが生じます。平坦な場所ではしっかりロックできても、トラック、荷台の状況が変わるたびに調整しなければロックできないなど予想もしなかった事態が発生しました。

「最初は簡単に考えていましたが途中でこのようなことがわかって大変なことを始めてしまったと思いました。」
使ってくれたお客様の意見を聞き、自ら検証し改良を続け、ウイング扉の上下動を利用して板が動き、係り止めを押さえ込んだり開放する仕組みを実用化し「シーソーキャッチ」として商品化するまでに5年の歳月を費やしました。  

■物流コスト削減への期待
シーソーキャッチの価値を評価してくれたのは大手自動車メーカーの物流担当者でした。

「まだ完成には至らない段階で架装メーカーにPRに行きました。たまたまそのメーカーが大手自動車メーカーとウイング扉のロックの自動化に取り組んでいる時期と重なり、製品の発想、仕組みを提案させていただいたら担当者の目に留まりました。」

大手自動車メーカーと架装メーカーが取り組んでも満足できる製品が生まれなかったウイング扉の自動ロック装置、同社への期待は大きく多くのアドバイスを受けることができました。

シーソーキャッチの効果に対する評価は運送事業者、自動車整備メーカーからは決して生まれない考え方でした。
物流担当者が注目したのは一回の荷卸作業が手動と比べ一分短縮できる点でした。

「一台のトラックでは一分の短縮ですが、工場に入ってくる部品納入トラック全てが荷受作業で一分短縮したら膨大な時間の短縮となり生産性の向上につながります。これにより生まれた時間は生産に回せますし、在庫の削減にもつながります。」

この考え方により、ロック作業にともなう時間の削減、危険作業からの開放、ロックし忘れの排除という運送事業者の視点だけでなく、荷主、納入先の生産性向上につながる物流の合理化というお客様へのメリットを打ち出すことが出来るようになりました。 大手自動車メーカーの現場では、既にその作業効率性・安全性が高く評価され、毎回新車導入時にリピート注文を受けています。 現在110台を超える取付実績をあげており、少しずつではありますが順調に実績を伸ばしています。
■「A評価」をPRに活かす
事業可能性評価で得た「A評価」をこれからの営業活動に積極的に活用していく考えです。
架装メーカーに採用されることが売り上げアップの近道であるものの「実績が少ない」との理由から売込みは決して簡単ではありません。しかし、事業可能性評価「A評価」を得たことで経済紙の取材を受けるなど効果も生まれてきました。またパンフレットにも積極的に掲載していく方針です。

「事業可能性評価をPRの手段として利用させていただいています。評価していただいたことを私たちも伝えることであいち産業振興機構がこのような事業をしていることも皆さんにも知っていただけると思います。」
5月には大阪で行われた中小企業総合展2008に出展し県外の取引先開拓を図りました。

代表取締役 小池勝利氏(右)、小池六法氏(左)

「ユーザーの皆さんに広くPRして、知ってもらい、使ってもらうことで実績を集め、最終的には大手自動車メーカーに製品として取り扱ってもらうようにしたいですね」と語る六法氏。

トラック輸送における荷役作業をより安全に、より効率的に実現するためこれからのチャレンジに期待しています。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾)       
 

■ 事業可能性評価事業についてはこちらをごらんください。

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