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  トップ > 企業ルポ 経営革新に挑戦する中小企業 > 株式会社 味淑(あじよし)
「本物の味」を求めて経営革新へ
設備投資・新規販路の開拓に成功
代表取締役 中村 徳男  
株式会社 味淑(あじよし)
■主要事業
馬鈴薯澱粉を主原料とする焼菓子・油菓子の製造・販売
■問い合せ先
株式会社 味淑(あじよし)
〒445-0892 愛知県西尾市法光寺町住崎山28
Tel 0563-54-9093
http://ajiyoshi.info/
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「えびせんべいは定着性がないから・・・」と控えめに語り始める中村社長。えびせんべいは、スナック菓子のように人々が身近に感じていないという意味だ。業界や自社を語る言葉一つ一つが常に謙虚で重みがある。ところが、えびせんべい作りの話になると「『おいしい』ってお客さまに言ってほしいから」と目を細めて笑顔になった。

終戦直後、中村社長は三河一色のえびせんべい会社の三男として生まれ育った。当時、三河一色はえびせんべいの街として100以上の会社で栄えていたが、現在は36社にまで減少。その厳しい経営環境の中、一旦は業界から離れたものの「昔、自分が味わったおいしい『本物のえびせんべい』を復活させて多くの人に知ってもらいたい」との思いから、1993(平成5)年、50歳目前にしてえびせんべい会社を起業した。


えびせんべいの歴史を知っているからこそ、本物の味を再現したい。

「主材料のでんぷんは北海道・十勝地方のジャガイモからとれたものしか使わない」(中村社長)

「食感の決め手は、材料の練り合わせ。材料の状態や季節によって変化するためその判断は長年の経験がなせる職人技。早朝から、すべて自分で確認して製造している」そう語る中村社長。それは、当時の「本物のえびせんべい」の味を再現したいという思いからである。


「本物のえびせんべい」を知ってもらうために

事業と並行して、えびせんべいの街として栄えた当時、三河湾で漁獲し食べられていたザルエビを使用した手焼きのえびせんべいを地元の人に配っている。「地元社長の孫が気に入ってくれてね、子供に喜んでもらえるなんて嬉しい」と中村社長。年代を超えて本物のおいしさを知ってもらえるように、また何かの機会にえびせんべいを思い出してもらえるように、地道な取り組みを続けている。


従業員から

インターネット販売の仕事をしています。
通販担当 黒野 愛理 さん
「お客さまからの『おいしかった』『友達にお薦めした』など感謝の言葉が嬉しい」。 注文が入ったらミスなく迅速な対応で翌日(夜発注の場合は翌々日)にお客さまの手元にお届けする。さらに手書きのメッセージを添えるなど、当社を身近に感じてもらえるよう工夫。会員の約半分の方にリピーターになっていただけた。 「広告費を使わずに、今後もっとインターネット販売での売上を伸ばしたい」。


「本物のえびせんべい」復活に必要な資金の確保に難航

従来の機械では、エビなど副材料の含有量が少ないものしか製造できなかった。副材料の含有量を増やすと不良品が大量にできてしまうからだ。「今の機械では、上質なえびせんべいを大量生産してより多くの人に知ってもらうことができない」中村社長は起業時の目標と現実の間で悩み、高性能な機械の購入を検討した。 しかし、設備投資を行うための資金確保は難航。そのような時、出入りしていた銀行員に「経営革新計画」の制度を教えてもらった。そこで、「自社でできることはやっていこう」と思い、岡崎商工会議所に相談しながら申請書の作成に取り組み、愛知県から承認を得ることができた。


 


「経営革新計画」の支援を受けて、新たな設備を導入

「経営革新計画」の承認を受けたことで、「信用保証の特例」や「新企業育成貸付」の制度を用いて融資を受けることができた。そして、イカやエビなど副材料の含有量が多い「上質なせんべい」の開発が可能な5列式バサ煎餅製造機を導入した。



商品のバリエーションが増えた。


製造する商品に合わせて、機械の仕様を変更することで商品の多品種化に成功。「製造工程中に手作業を取り入れ、副材料を多く含む『上質なせんべい』の開発ができるようになった。北陸の業者から白エビやほたるいかを用いたせんべいなど、各地域の特産品の味を生かしたオリジナルせんべいの注文にも積極的に応えられるようになった」従来のせんべいだけでなく、油を使わないノンフライやエビ一尾のプレス押しせんべいも製造可能になり、商品の幅が拡大したのだ。「『経営革新計画』のおかげで、設備導入により商品の多品種化が可能になり、厳しい経営環境の中で生き残ることができている」。


インターネットで新規販路を開拓


軒先販売に加え、より多くのお客さまにせんべいを販売するため、一般消費者向けにインターネット販売を手掛けた。現在の会員数は1,000人を超える。 「インターネット販売を始めて4年目。直接販売を始めたことで、お客さまの声を直接聞けるようになった。お客さまの感想が商品開発の参考になる」(中村社長) さらに、「流通専門の業者がホームページを見て、『地元の特産品を使ったせんべいを製造して欲しい』という依頼を受けるなど、新規取引先の開拓にもつながった。現在は売上全体の2.5%だが、10%を達成できるよう取り組みたい」と中村社長は語る。


売上目標の設定が明確に


「事業計画に対する意識が変わった」(中村社長) 「経営革新計画」作成後も財務内容を年度間で比較する習慣がつくなど、申請書の作成を通して、以前より経営を数字でみることができるようになった。 明日も仕事は午前3時から始まる。中村社長は明日に向けて、まだ夕暮れの陽射しの中、帰路に就く。


経営革新のポイント


■使用した支援制度 「信用保証の特例」

通常の保証限度額と別枠の経営革新関連保証を受けられます。


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