先代である父が設立した東洋ファインの社長に松山基邦氏が就任したのは、今から10年前。松山社長は「自社のつよみはチャネルが多いこと。単品のプレス金型、樹脂金型、航空機用組立治具、量産品の渦巻きバネ、4つそれぞれの製品で異なる取引先をもっている。しかし、就任当時は製品部署ごとに取引先に合わせた品質基準が存在し、企業としての共通品質基準をもつことが課題だった」と語る。そして就任1年後、社内で難しいとの声もあった品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001認証を取得する。松山社長は「企業の活性化、社員が働きやすい職場づくりをするのが経営者としての役割」と語る。その言葉を具現化する行動力が松山社長には満ち溢れている。
▲渦巻きバネを用いて車の座席シートが製造される
▲樹脂金型を用いて車のインパネなどが製造される
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