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  トップ > 企業ルポ 経営革新に挑戦する中小企業 > 富士凸版印刷 株式会社
新技術・設備投資から挑む「人づくり」の経営革新
代表取締役社長 山本 登美恵  
富士凸版印刷 株式会社
■主要事業
パンフレット・チラシ・ポスター・カタログなど広告販促物全般の企画・デザイン・印刷・WEB制作
■問い合せ先
富士凸版印刷 株式会社
〒463-0069 名古屋市守山区新守西1308
Tel 052-793-8989
http://www.fujitoppan.com/
印刷用ページ

「おはようございます!」 富士凸版印刷の一日は、社員全員が朝礼時に行うあいさつから始まる。 今年で設立50年を迎える富士凸版印刷は、1963(昭和38)年に創業し、現在の山本社長が3代目となる印刷会社。会社案内パンフレットや製品カタログ、販促チラシ、イメージポスター、販促名刺、WEBコンテンツ制作まで企業のブランディングに携わる広告販促物全般を取り扱っている。また、プランニングからデザイン制作、印刷、WEB制作まで一貫体制をとっていることも特徴だ。 顧客は、大手上場企業をはじめ創業100年以上の老舗企業、海外進出企業、地元企業や大学など100社以上とその顔ぶれは幅広く、30年40年と取り引きが続く企業も多い。こうした仕事は、全て直接取引で行っている。


「納品した時」からが本当のスタート

「印刷物は納品した時が本当のスタート」(山本社長) 富士凸版印刷は、お客さまとの密接なやりとりから思いをくみ上げるプランニング力と、その要望を一貫体制で具現化できることが大きなつよみだ。 まず依頼された印刷内容の必要性や背景、活用するタイミングなどを考慮し、それを踏まえた上で制作部がデザイン力を駆使し表現していく。そして製造部門が印刷物として完成させ、納品する。納品後に効果や反響をヒアリングし、それらに基づきさらに効果の高い次の一手を考案していく。納品から始まるプランニングが、お客さまからのさらなる要望の実現につながっている。 経営者の山本社長をはじめ社員全員が、それぞれ担当する業務を通じて会社の顔となり常にお客さまを思って業務に取り組んでいる。最後まで責任を持ってお客さまの思いに応える姿勢は信頼にもつながり、大切に保管されている顧客ファイルの厚みがリピーター率の高さを証明している。 「お客さまにとっては結果が全て。当社の携わった販促物の効果があったと聞くと本当に嬉しい」そう話す山本社長の声も明るい。


従業員から

意識が変わると行動も変わる。
製造部 主任 浅井 洵 さん
「5S※活動を始めて、個人だけではなく全員で共通の目標に向かって成長していく環境の大切さに気付きました。印刷機の導入時に社外研修に参加させてもらい、いつどんな場合でも一定の品質を保つことへの意識も強くなりました」社内の風通しが改善され、全員で成長できる充実感から浅井さんの笑顔が一層輝きを増している。
※整理、整頓、清掃、清潔、躾でサービスやモノづくりの職場を改善する取り組み


「お客さまの要望」に応える新しい印刷設備投資を実現する支援制度に出会う。

社長就任から4年経過した時、山本社長はお客さまの要望に応え、競争の激しい業界内で差別化を図るためには新しい設備と印刷技術が必要だと感じ、ハードとソフト両面の改善に着手する。 まず、山本社長は設備投資にむけて本格的に動きだす。検討したのはより高性能な「ハイブリッドUVオフセット印刷システム」の導入だ。国内で4台目、県内で初導入となるその機械は、通常の印刷に比べて高品質な仕上がり、色ムラや不良品ゼロを可能にし、さらにはインクの乾燥時間の短縮を実現できる。これならお客さまの思いを最高のカタチで提供できる、と山本社長は確信する。 さらにその思いを後押ししたのは、取引先でもある守山商工会。設備投資の相談や将来のビジョンを描くなかで、守山商工会から設備資金の借り入れが有利になる「経営革新計画」の制度を紹介され、富士凸版印刷は16年ぶりの印刷機導入を決断する。


設備投資が5S活動に、さらに「人づくり」に

そんな中、並行して転機と出会いが訪れる。 「社員の育成ってどうしてる?」新たな印刷機の導入にむけ、国内で唯一紙幣を製造する印刷機の製造メーカーを視察した時に、その経営者から投げかけられた言葉だ。お客さまに向き合う時「モノづくり」だけでは自社の成長は伴わない。山本社長は、この言葉をきっかけに経営者としての「人づくり」を決意する。  山本社長がまず最初に始めたのは毎日の朝礼。そして社内外の清掃。当たり前のことも、会社全体で取り組むことで共通認識となる。こうして始まった5S活動の取り組みが、社員の人間的な成長につながり「人づくり」のベースとなった。 また、印刷機の導入を機に社屋を全面改装。社員全員で内装塗装を行い、工場内の半分以上のスペースをクリーンルーム化するなど技術的な成長を促す環境を整え、山本社長と社員が同じ目線で意識改革に取り組んでいった。


新技術・設備投資がきっかけで高い品質と2倍の生産性を実現


ハイブリッドUVオフセット印刷システムの導入によって品質向上と納期短縮を実現。そして自社のつよみである一貫体制をさらに高める環境も生み出した。今まで1週間かかっていた納期が現在は2、3日にまで短縮。また、クリーンルーム化で空調設備が完備されたことで印刷の天敵である「湿度」対策も万全に。工場内は整頓されていることが日常的となり、5S活動の浸透ぶりが実感できる空間となっている。 「印刷機の導入は100%正解だった」と山本社長。その決断と成果に自信をのぞかせる。


「人づくり」でコミュニケーションが活発に、社員の意識も向上


「社内がすごく明るくなったのよ!」と笑顔で語る山本社長の後ろでは、社員の声が日常的に飛び交う。職人気質で担当業務を黙々とこなす自己完結スタイルだった職場の雰囲気は一変。社員の意識が変わり、コミュニケーションが活発になるなど積極的な意識が芽生えた。 また、ほかの社員の影響を受け率先して資格取得に取り組むなど、技術の向上に励む社員が増えてきたことも大きな変化だ。お客さまが何を求めているのか社員一人ひとりが経営者の目線で考え行動する姿勢は、「人づくり」を通じて富士凸版印刷が成長している証しである。


営業力は総合力


安定した品質は、最大の営業力となり既存客からの紹介で新規顧客の増加にもつながっている。生産性向上により、印刷担当者を営業部門へ配置転換することで現場を知るつよみを生かした一貫体制が強化され、新たな提案営業を実現するカギとなっている。 これからも社員全員がお客さまの「想いをカタチに」する広告のプロとして、お客さまの満足の先にある「感動」「サービス」の提供を追求していく。


経営革新のポイント



商工会の声


守山商工会 川合 篤 さん  
私たち商工会は、普段から地元企業を訪問して中小企業様の悩みや意欲を共有し、課題解決にむけ状況に応じた提案を心がけています。富士凸版印刷様は「設備投資」という課題が明確だったので「経営革新計画」を推奨しました。中小企業の経営に関する課題は「早期対応」が肝心です。悩みや意欲を実現する選択肢の一つとして少しでも気になることがあればまずは私たちにご相談ください。将来にむけて一緒に取り組んでいきましょう。


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