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  トップ > 企業ルポ 経営革新に挑戦する中小企業 > 株式会社 豊製作所
顧客のニーズを技術で実現 モノづくりNO.1へ挑戦する
代表取締役 倉知 雅休  
株式会社 豊製作所
■主要事業
澱粉散布機・製麺製造機・製皮製造機・相対流粉砕機などの製造・販売
■問い合せ先
株式会社 豊製作所
〒483-8406 愛知県江南市小脇町小脇300
Tel 0587-58-8000
http://ky-system.net/
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生き生きとした声が会議室から響き渡る。その声の主は、倉知社長だ。「人を笑わせることが大好きなんだよ。ユーモアが大事!」と満面の笑顔を見せる。その言葉のとおり、豊製作所で製造された全ての製品には「人を喜ばせる社長のアイデア」が詰め込まれている。  1967(昭和42)年創業、始まりは溶接機1台だった。倉知社長は、お客さまから注文が入れば、水門、包装機など何でも製造した。そうした中で、澱粉(でんぷん)散布機(さんぷき)(麺にでんぷんを散布する機械)、製麺製造機、製皮製造機などのヒット商品を生み出す。当社の製皮製造機を用いて作られた餃子の皮は、国内市場の80%を占める程だ。また約10年前、相(そう)対流(たいりゅう)粉砕機(ふんさいき)の開発にも成功。相対流粉砕機のより広い分野での活用を目指し、食品業界全体だけでなく他分野で需要を発掘する愛知の“強小企業”だ。

▲相対流粉砕機 ▲製皮製造機


モノづくりとは、自分だけのアイデアを出し続けること

「一流の部品を使い、全てにおいてNO.1の機械を造ることが究極的な目標」と真剣な眼差しで語る倉知社長。その真意は、「お客さまがNO.1になれるような機械を造りたい。まず、お客さまの要望には、絶対に『ノー』と言わない。さらなる提案を行いNO.1の機械を造る」という熱い思いである。この思いが、日々新しいアイデアを生み出し、機械を進化させ続けているのだ。


従業員から

相対流粉砕機の営業をしています。
営業部 課長 布目 浩二 さん
異動前は相対流粉砕機の開発をしていました。 「私も含め技術者は、技術力を最大限に生かした機械を提供したいと思って開発に取り組んでいる。しかし、営業職になり、予算も含めた条件の中でお客さまのニーズに応える製品を提供しなければならないことを痛感した。その折り合いを見つけ売り上げを伸ばしていくことが課題だと思っている」。


第二の柱となる新製品の開発を決意

バブル崩壊後、国内の景気が低迷し、スーパー業界にも価格競争が起こった。食品メーカーと取り引きが多い豊製作所も、そのあおりを受けることは必然だった。 「既存商品だけではダメだ。海外市場への展開を強化させるとともに、第二の柱となる新製品の開発が必要だ」と倉知社長は危機感を抱いた。


きっかけはお客さまからの要望

そのような状況下、お客さまからの依頼がありロール粉砕機を製造した。「どうせ造るなら面白い機械を造ろう」こうして、相対流粉砕機の開発が始まったのだ。 実際に商品として販売に至るまでには時間がかかった。「開発を始めて5〜6年間は粉砕テストの日々だった。約3,000品目のデータをとって、ようやく商品として販売できる状態になった」(倉知社長)

▲相対流粉砕機
2枚のロータ―が起こす「かまいたちの原理」によって、素材を真空にカットする。この方法は、粉末化が早く、従来の粉砕機と違い熱の発生を抑える仕組みとなっている。


「常にアンテナをはって情報収集しないかん」

開発に費用がかかったので、融資を受ける必要があった。「銀行などから送られてくる案内で、好条件で融資が受けられる「経営革新計画」の制度を知った。すぐに申請に取り掛かった」(倉知社長) こうして、「経営革新計画」の承認を得て、「信用保証の特例」「新企業育成貸付」「設備資金貸付」の支援策を活用し、販売に向けた準備が整った。


「6年かけてやっと、お客さまに認知され始めた」


「低温域での粉砕ができる。粉の成分が傷まない、香りの残存率が高い」つよみが全面に出せる機械ができた。しかし、販路開拓が難しかった。初年度の販売台数は3台。「展示会に参加しても、機械のつよみを述べただけでは、従来の粉砕機との差が実感できない。『企業さまから依頼を受けて粉砕テストを実施して機械のよさを実感してもらう』プロセスを継続した。6年かけてようやく活用分野の広さが認知され始めた」(倉知社長)こうして、香辛料、薬品、製菓などの多様な業界の顧客獲得につながったのだ。


▲香辛料
ナツメグ・ハーブ類・胡椒など


「相対流粉砕機が“愛知ブランド認定”企業のきっかけになった」


また、2008(平成20)年の小麦価格の高騰により、米粉に注目が集まった。国内の米の消費が低迷していたこともあり、農林水産省からも米の消費拡大が求められた。その風潮に合わせて、米粉を製造できる相対流粉砕機に注目が集まり、愛知ブランド認定※に至った。それによって、企業としての知名度や信頼度が高まった。
※愛知県が優れたモノづくり企業を認定する制度


「経営革新計画」がもたらした二次的効果


「新たな研究に対する取り組み方が従業員に浸透したおかげで、従来の製麺製造機や製皮製造機の改良が円滑に行えるようになった」「相対流粉砕機を製造したことで知名度が高まり、優秀な人材が入社した」(倉知社長) 「これからもお客さまに喜ばれる新たな機械を造りたい」倉知社長は今日もお客さまのもとへ足早に向かう。


経営革新のポイント



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