生き生きとした声が会議室から響き渡る。その声の主は、倉知社長だ。「人を笑わせることが大好きなんだよ。ユーモアが大事!」と満面の笑顔を見せる。その言葉のとおり、豊製作所で製造された全ての製品には「人を喜ばせる社長のアイデア」が詰め込まれている。
1967(昭和42)年創業、始まりは溶接機1台だった。倉知社長は、お客さまから注文が入れば、水門、包装機など何でも製造した。そうした中で、澱粉(でんぷん)散布機(さんぷき)(麺にでんぷんを散布する機械)、製麺製造機、製皮製造機などのヒット商品を生み出す。当社の製皮製造機を用いて作られた餃子の皮は、国内市場の80%を占める程だ。また約10年前、相(そう)対流(たいりゅう)粉砕機(ふんさいき)の開発にも成功。相対流粉砕機のより広い分野での活用を目指し、食品業界全体だけでなく他分野で需要を発掘する愛知の“強小企業”だ。
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