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  トップ > 企業ルポ 経営革新に挑戦する中小企業 > 株式会社 川平屋
「モノからコト」への挑戦で顧客のライフステージを彩る
代表取締役社長 伊藤 正人  
株式会社 川平屋
■主要事業
着物・宝飾・バッグ・高級洋服などの販売/トータルフォトスタジオの運営
■問い合せ先
株式会社 川平屋
〒471-0029 愛知県豊田市桜町2-34
Tel 0565-32-0201
http://kawahiraya.com/
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振袖の撮影を前に、美容師にメイクをされているお嬢様。 とってもわくわくしている様子だ。「素敵なお着物ですね」と明るい声が聞こえてくる。楽しそうな会話の始まりには伊藤社長がいる。  1895(明治28)年創業。呉服店を営み、当時主産業であった養蚕会社の女性従業員に着物を販売し経営の基盤を固めた。その後、地元の大手自動車メーカーの発展と共に業績を伸ばした。そして、豊田市駅ビルで洋装店・貸衣裳店・文化教室などを経営し事業を拡大した。その後時代の流れの中で、豊田市駅ビルは取り壊し、川平屋は呉服部のみとなる。


呉服店として企業価値の確立

「私は、1987(昭和62)年に修業先の呉服問屋から25歳で帰った時に、『これからは呉服業だけで経営していこう』と思った。平成になり豊田市駅前の開発が進み環境が変わりつつある中で、まず呉服専門店の会社を組織化するための人材育成に力を入れることから始めた」(伊藤社長) 2001(平成13)年、4代目社長に就任し、経営発表会を毎年開催し社員と経営目標の共有化を図るとともに新卒の採用にも力を入れるなど、人と組織作りに力を入れた。社長就任から4年後の2005(平成17)年に本店「きもの処川平屋」の移転を機に大型展示場「和ギャラリー川平屋」をオープンさせた。呉服専門店として認知を高めるべく、特に振袖に力をいれた販売戦略を行う。 しかし、業界としては、着物を着る機会の減少や少子化の影響、また振袖や七五三などのレンタル衣装の撮影スタジオの流行を受け、着物販売の需要が減少していた。そのため、川平屋は着物だけでなく、バッグ、宝飾、健康グッズ、高級洋服などのトータル販売を常連のお得意さまに提供することで売り上げを維持していった。


従業員から

2014年オープンする2店舗目“桜工房premium”でもマネージャーをします。
桜工房マネージャー 尾上 里美 さん
「現在、桜工房でマネージャーをしています。開店当時は3人だった桜工房も、今では13人で営業をしています。お客さまは、『川平屋のフォトスタジオ』という安心感や期待感を持って来店されます。プレッシャーは常にありますが、その緊張感を大事にし、川平屋との連携をしっかりした写真館にしていきたいです」。


「モノ」から「コト」へ

店舗移転に伴い、本店「きもの処川平屋」が空店舗のままだった。「どのように活用しようか」(伊藤社長)と、次の事業展開を模索する日々が3年も続いた。その根底には常に「お客さまの喜びの創造」という経営理念がある。お客さまのライフスタイルに合わせた最高の商品とサービスを、親子3代にわたり提供することにつながる事業を考えていた。 そんな時、豊田市の支援による地域活性化に向けた商店街活性化計画が具現化する。そして挙母(ころも)神社に近い創業の地を生かして、振袖撮影を中心にお宮参りから七五三、節目の行事を親子3代にわたって携われる、新事業トータルフォトスタジオ「桜工房」の新設を決めた。


商店街の活動を通じて学んだ「経営革新計画」の制度

本店の所在地が、100年以上続く老舗が多い桜町本通り商店街の中にあり、豊田市の「がんばる商店街」の対象地域だった。国のファサード整備事業※や道路のバリアフリー化など商店街整備を行う中で、「経営革新計画」の制度を知り申請を行った。そして、愛知県の承認を受け「信用保証の特例」など支援策を活用し、「桜工房」を2006(平成18)年7月にオープンさせた。 ※景観を統一することにより商店街に一体感を持たせる事業


幸せな人生の節目にいつも関わることのできる会社と社員の喜び


豊田市で有名な挙母神社は、年間2,000人を超える赤ちゃんがお宮参りにやってくる。参道沿いにある桜工房の立地条件をつよみに、毎年約200人の赤ちゃんの撮影をしている。 「お宮参り、七五三でご両親といらっしゃったお客さまが、次は十三参り、成人式、結婚式、お子さまのお宮参り、ご両親の記念日の撮影というように生涯を通じて人生の祝いの節目に携わる機会が継続的に持てるようになった」(伊藤社長)1人のお客さまに4人のスタッフが3〜4時間対応することで満足のいく心のサービスを提供している。賑やかで華やかなスタジオで働くスタッフはいつも笑顔で楽しそう。


「フォトスタジオのおかげで、川平屋の認知度も高まった」


川平屋の既存顧客の95%が、フォトスタジオを利用している。「川平屋で振袖を購入・レンタルし、桜工房でヘアメイク、着付けや撮影まで行う」撮影以外にも「お出掛け時のお支度ができる」というトータルサービスが行える事業形態になったことで、川平屋の利用人数も大幅に増加した。「桜工房の評判から川平屋を知っていただき、来店くださるお客さまも増えてきました。この宣伝効果は、呉服業だけでは難しかった」(伊藤社長)


新規事業の予想を超える急成長


「桜工房」設立から8年。年平均成長率は約15%前後で急成長し、今では年間1,000人以上の撮影を行い、土日の予約が埋まってしまいお断りをしなければならない程だという。現在の店舗の規模では対応しきれないため、2014(平成26)年度に2店舗目の大人専用スタジオ「桜工房premium」の開店を予定している。 そして同年、創業120年目の記念の年を迎える。 「和ギャラリーとスタジオとの相乗効果で地域のお客さまに役に立ち愛される会社でありたい。3年後には修行から戻る5代目後継者(息子)と共に、川平屋のさらなる成長や変革に取り組んでいきたい」と、4代目伊藤社長は楽しそうに語る。


経営革新のポイント



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