豊橋港は、三河港のうち豊橋市に所在する一港区。かつては豊橋港として独立した港湾だったが、1962年(昭和37年)に豊橋港・田原港・西浦港・蒲郡港の4港が統合し、三河港となった。現在でも豊橋市内の道路案内標示などで現在の三河港となる前の名残から、豊橋港という表記がされている。また、自動車の輸出入で国内有数規模であり、自動車メーカー等の輸入整備工場やパーツセンターなどの施設が置かれ、「ものづくり」を支える国際貿易港である。
1946年(昭和21年)に豊橋市内の蚕糸業者の繭を保管することを目的に創業し、現在は豊橋港を拠点として自動車関連会社からの製品の保管を主に、安心と信頼の物流サービスを提供してきたのが、豊橋倉庫株式会社である。(創業当初は蚕糸倉庫会社という社名であり、1986年に現社名に変更)
豊橋倉庫株式会社の主な事業は倉庫業であるが、関連会社によるフィトネスクラブ「アクアヴィータ プール&スパ」(スイミングスクールとしては豊橋市内で最大の会員数)の運営や、自社資産の一環として不動産賃貸業(本社敷地高度活用プロジェクト「向山フォレスタ」)等、多角的な経営を行っている。
「計画的に経営の多角化を目指したわけではなく、時代と共に様々なきっかけの積み重ねで現在の体制になってきた。」と率直に語る石川社長。創業者の孫にあたる石川社長が社長に就任したのは、8年前。社長就任後、不動産賃貸業(本社敷地高度活用プロジェクト「向山フォレスタ」)を新たな事業の柱としてスタートさせたことが大きな経営判断であった。
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