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錦松竹は、錦山窯(八木製陶)、松山窯(松山製陶)、竹堂園の陶器メーカー三社によるコラボカンパニーです。オーダーを受けて、お客さまのイメージ通りのオリジナル陶器を作ります。
コラボの先導役、竹堂園の島倉社長にお話を伺いました。
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Q : |
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A : |
三社合わせて約1000点の型を持っていること。それから、小ロット・短納期・ハイクオリティです。小ロットは100位から、納期は三週間くらいで仕上げます。要望を伺ってイメージを起こし、画像やサンプルを送って何度もやりとりしまして、満足いただけるものを作ります。
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Q : |
各社のサイトで掲載している陶器と、錦松竹の陶器はどう異なるのですか? |
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A : |
各社のサイトで掲載しているものは、出来上がった製品で、いわば既製服です。錦松竹はすべてオーダーメイドです。使用目的やイメージなど、お客さまの要望・希望をお聞きして、世界で一つだけのオリジナル製品を作ります。
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Q : |
『錦松竹』という会社で働く人がいるわけではないのですね。 |
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A : |
はい。ご連絡は竹堂園に入り、まずお話を伺います。三社それぞれに得意分野がありますので、どこが一番要望に沿ったものを作れるか考えます。例えば割烹料理用の食器なら松山窯さんというように、得意な会社が受けます。もし三社の持つ型では要望に沿えない場合には、合う型を持っている陶器メーカーを紹介します。他がどんな型を持っているか、大体分かりますからね。
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Q : |
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A : |
少ロットで、個性的な商品を欲しい会社ですね。たとえばホテル。客室のデザインはデザイナーさんがしますが、当然、客室に置くカップも何でもいいというわけではありません。客室のイメージに合った、そのホテルだけのオリジナルなカップが欲しい、と考えられても、部屋数300くらいですと、大手陶器メーカーさんには少なすぎて採算が合わないそうです。他には、複数店舗ある雑貨屋さんなどですね。他の店舗と差別化するためにオリジナルな商品を置きたい、と。
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Q : |
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A : |
あります。1個からでもお受けします。ただ、割高になるので、このくらいになりますがよろしいですかとお聞きします。座右の銘をプリントして貼ってほしいとか、プレゼント用に一つだけ作りたいなどというご注文をいただいたことがあります。
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Q : |
サイトのほかに、カタログも作成して展示会で配っていますが、反応はいかがですか? |
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A : |
最初の1回2回はさっぱりでしたが、回を重ねるごとに認知度が上がってきたのか、展示会の後しばらくは問い合わせがたくさんあります。
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Q : |
錦松竹の事務的なことは竹堂園さんがされていますが、メリットはありますか? |
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A : |
金銭的なメリットはありませんが、直接お客さんから連絡をいただけることが大きいです。お話を聞くと、どのあたりにニーズがあるのか、マーケットリサーチができます
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Q : |
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A : |
数えればきりがないくらいありますが、一番難しいのは、お客さんが持っているイメージは漠然としたものが多いので、それをいかに忠実に再現するか、ですね。スキャン能力が明暗を分けます。本当にわずかな点でもイメージが違うと、満足していただけない。なんか違う、という感じで…。感覚の世界になってきますが、上手にお客さんの持っているイメージをくみ取る能力が必要です。
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Q : |
あいち産業振興機構の中小企業応援ファンド事業を利用されて、カタログやWEBを作られていますが、事業を利用されたきっかけは何ですか? |
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A : |
瀬戸信用金庫さんに勧められました。コラボ事業だし、地場産業の活性化にもつながるから、一度応募してみないかと。それで、カタログを作り、Webもリニューアルしました。
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Q : |
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A : |
まず、錦松竹という会社の認知度を高めること。それからスキャン能力を高めて、的確なプレゼンテーションを行うこと。型は財産ですから、持っている型を増やすためにネットワークも広げていきたいです。スケールメリットも出ますしね。また、瀬戸に限らず、東濃地区、美濃地区のメーカーさんとも協力していければと思います。展示会などの露出度も増やしたいです。各社としては、今より少しでも小ロットで採算が合わせられるように、コストを下げる努力をすることが必要です。納期も、現状は三週間くらいですが、もっと短くしたいです。
もっともっと、錦松竹コラボカンパニーの努力と前進は続きます。
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