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  トップ > 企業ルポ あいちの製品Products Appeal > 日本酒の味を損なわずに貯蔵ができます
日本酒の味を損なわずに貯蔵ができます
記事更新日.10.04.01
株式会社齋藤工業
【問い合わせ先】
株式会社齋藤工業
知多郡武豊町字沢田新田89−5
TEL (0569)73-4488
HP  http://www.saito-kogyo.net
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今回の製品は、醸造熟成用純チタンタンクをご紹介いたします。この製品は、原材料のチタンの性質である軽くて、丈夫、さらに錆びにくい等の特性を生かしたボトルタンクです。

この製品を開発した株式会社齋藤工業は、今回、当機構が実施した平成21年第1回「有望ビジネス事業化サポート事業」の支援対象先に選ばれました。御社は以前にも他の製品で認定を受けており、まさに今回の製品は第三創業となります。

「醸造熟成用純チタンタンク」の開発について、代表取締役の齋藤清隆氏にお話を伺いました。

Q : 
「醸造熟成用純チタンタンク」の特徴を教えてください。
A :  最大の特徴はタンクの重さが軽いであることです。チタンは、ステンレスに比べて、半分ほどの比重ですので、容器の重さも従来のステンレスタンクに比べて、半分の重さになり、輸送・搬出入の労力が少なくてすみます。
その他の特徴として、強度があることが挙げられます。従来、酒類等の貯蔵にはガラス、陶器、木材、紙等が一般的に用いられますが、衝撃に弱く、破損しやすいものでした。チタンの強度は、鉄の約2倍で炭素鋼にも劣りませんので、多少の衝撃にはビクともしません。
耐食性もプラチナに匹敵するほどに優れていて、錆びません。耐熱性も優れていることから、熱に強く、生体適合性も優れています。

Q : 
チタンタンクに入れた日本酒等が変質したり、味が変わったりしませんか。
A :  チタンは表面に酸化物皮膜が形成されており、金属イオンを溶出しないため、チタンタンクに日本酒を貯蔵した場合でも、繊細な味を損なうことはありません。
また、密閉性があるため、日本酒の香りや成分の逸散を防ぐ効果があり、適度な熟成により、なめらかな酒質になります。
愛知県産業技術研究所食品工業技術センターにおいて、吟醸生酒の火入れ殺菌に対し、従来のビン火入れではなく、チタンタンクを使用した実験を行いました。火入れ殺菌時の急熱急冷に際し、ビンだと割れてしまう危険性がありますが、チタンタンクは金属ですので、短時間で安心して作業ができます。
愛知県酒造技術者会の協力で、チタンタンク火入れ酒の官能審査を行った結果、チタンタンク火入れ酒は、従来のビン火入れ酒と比較し、フレッシュ感が保たれており、なめらかな酒質であることが確認されました。

Q : 
この製品を開発するきっかけを教えてください。
A :  開発きっかけは、愛知県の異業者交流会の場で竃シ醸社と出会い、その時に生酒の火入れ容器として、チタンタンクを作ることができないかと持ちかけられたことが最初でした。
従来の生酒の火入れ容器はガラス瓶を使っており、ガラスの瓶は重く、衝撃や急加熱・急冷却で破損することがあるため、試行錯誤の末、チタンの容器が最適であると判断しました。

Q : 
この製品を作成するにあたって、苦労したことはありましたか。
A :  溶接技術のなかで、チタンを溶接するには、かなりの技術が必要です。
さらに薄地のチタン溶接は、かなり気を遣う作業でした。特にタンクの内側を溶接するのに、不活性ガスを入れて、酸化させないように気を遣いました。
その他として、製品を作成するにあたり、チタン材の値段が高額なことに伴い、無駄が出ないように効率性を重視しました。

Q : 
現在、どのような業種を対象に販売を行っていますか。
A :  現在は株式会社名醸社に販売等を委託して、醸造業に販売をおこなっています。名醸社は、醸造タンク用バルブの専門メーカーなので、顧客である酒造家に販売を展開してもらっています。
また、チタンタンク以外にもチタン製のぐい飲みなどの新商品も共同開発しました。
今後、チタンの特性を生かして、酒造メーカーの他に醤油・酢等の食品醸造メーカー及び飲料水メーカーに向けて販路開拓を行う計画です。
他の業種には、化学薬品、製薬、医療など耐食や抗菌を必要な業界に向けても販路開拓を考えています。

Q : 
あいち産業振興機構の「有望ビジネス事業化サポート事業」の支援対象先に選ばれましたが、具体的にどのような支援を受けましたか。
A :  新商品を販売するにあたり、経営・技術外部専門家を派遣していただき、マーケティング戦略の作成、経営計画の作成と進め方、商品開発の進め方、生産効率の向上、工程作業の改善、品質管理の向上等の指導を受けました。
また、製品を企業家や新分野に進出しようとしている企業に発表する場として、ビジネスプラン発表会に参加する機会をいただきました。

このチタンタンクの価格はステンレスのタンクより、高めですが、チタンの特性により、運搬の効率性・容器の耐久性及び安全性が格段に増しました。また、食品の味が損なわないことから、長いスパンで考えれば、価格以上の効果が期待されます。
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財団法人あいち産業振興機構