2008年リーマンショックにより「雇用調整助成金」を活用して従業員を自宅待機させていました。しかし2か月で自宅待機から教育・研修に切替え、やりたかったこと、できなかったことを実現する期間としました。それがチタンと取り組む始まりでした。
チタンは溶接・加工が難しい、しかし腐食しない、金属アレルギーがない、空気の浄化や抗菌作用も期待できる特性がありました。また、チタンが高価なため、削る、加工する失敗を押さえる必要もありました。筒状になったチタンから製品はできないか、しかもチタンの特性を活かした製品です。そのとき浮かんだのが一輪花挿しの花瓶です。なぜなら志村社長は華道40年のキャリアを持っていたからです。
他方、東日本大震災で多くの犠牲者がでました。被災者の身元確認の手段として「チタンプレートタグ」が有効と考え製品化を試みました。特にプレートにQRコードを入れることが出来れば安易な個人情報流出も防げます。また、このネームプレートタグは、徘徊する認知症老人の身元確認にも活用できます。
ドッグタグにQRコードを入れることにより、迷い犬の身元確認ができる他、ペット保険への加入確認もできます。その結果、動物病院での手間も省けます。
(病気治療の際、人間社会では健康保険証を病院窓口へ提示しますが、ペット社会ではチタンネームタグに加工されたQRコードを病院窓口へ提示する時代が訪れます。) |