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乾燥技術のパイオニア
中央化工機株式会社 記事更新日 2013.09
■問い合わせ先
中央化工機株式会社
豊明市新田町中ノ割3番地
電話 0562-92-6181 FAX 0562-92-1051
HP http://www.chuokakohki.co.jp
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「高品質な乾燥」「ファインな(精密な、繊細な)乾燥」「細かい乾燥」「ピュアな乾燥」「純度の高い乾燥」「振動と真空による乾燥」「液体も固体も乾燥を扱う」乾燥技術に関してパイオニア的な存在であり、また隠れた場面で製品(マシーン)が貢献、活躍しています。

乾燥と聞いて何をイメージしますか。「服を乾かす」「ドライアイ(Dry Eye)」「乾燥剤」などを連想されると思います。一般的に「乾燥」とは、熱を加えるなどして、目的のものから水分を除去し、乾いた状態にすること、あるいは乾いた状態になっていることを指します。しかし、このような単純な乾燥ではありません。

今回の「あいちの製品紹介」では、乾燥に関する技術を製品化している中央化工機株式会社を取材しました。乾燥に関する機械は「中央化工機」の製品(マシーン)を使ってみたら… このように業界ではささやかれています。なぜなら乾燥技術から生み出される製品(マシーン)関して広く知られている存在だからです。これを裏付ける話も伺いました。それはネットからのオファー件数です。毎月コンスタントに十数件のオファーを頂いています。(ホームページの手直しが功を奏している面もあります。)

 

 

中央化工機株式会社は、「振動式流動層装置」「真空式振動乾燥装置」「振動式ビーズ洗浄機」「溶剤エタノール無水化蒸留装置」「微粉砕機振動ミル」「真空式ドラムドライヤ」「振動式濾過乾燥装置」「外熱式ロータリーキルン」「真空式ダブルコーンドライヤ」の事業を展開しています。その中の「振動式流動層装置」「真空式振動乾燥装置」に焦点を絞って紹介します。

 
振動流動層装置

振動式流動層装置
振動式流動層装置は、気体と振動の相乗効果により“流動化が困難”とされていた数μmあるいはサブミクロンの微粉体でも安定した良好な流動層を形成し、しかも少ない気体量で流動化を保つことが出来ます。

このことより、固、気の接触時間が長く保て、飛び出し粒子も少なくてすみます。粉体の形状に対する適応が広く、湿潤材料への適用も可能です。特に医薬粉末原料中に含まれている微量溶剤を除去する装置として大変有効です。
 
振動乾燥機

左:VU型真空式振動乾燥機
乾燥処理の変動や乾燥材料の物性に対して対応範囲が広く、使いやすい機種です。

右:VH・VHS型真空式振動乾燥機
VH型はバッチ式横型の乾燥機です。被乾燥物は円周上下方向の動きが主体となります。
VHS型はボール等の媒体を入れて乾燥、解砕を同時に行う機種です。

よりわかり易い用途説明
■ 2008年北京オリンピック バレーボール公式試合球の表面に塗布
  名古屋工業大学の藤正督(まさよし)教授らのグループがガラスの主成分シリカ(二酸化ケイ素)を使い、内部が中空の風船のような形状をした50ナノメートル(ナノは10億分の1メートル)の微粒子「ナノバルーンシリカ」の合成に成功しました。
そして、藤教授らは、ナノバルーンシリカを含んだ膜で表面を覆った「滑らないバレーボール」作りも手掛けました。それは、汗をかいても滑らないボールです。内部が中空のため、吸液性により表面にサラサラ感が残り、その結果滑らないボールの製品が出来ました。滑らないことは、ラリーが続くことでもあり、白熱した試合展開が増えます。

このナノ粒子であるシリカを乾燥させる工程で振動乾燥構造を応用した振動流動分散機で乾燥します。振動流動分散機は中央化工機独自の振動と加熱又は減圧低温エアーを併用し、凝集を防ぎ乾燥することを可能にしました。

凝集体(湿った粉体)が加熱又は減圧低温エアー投入および振動により乾き、次第に粉体の表面からナノ粒子を乾燥します。さらに振動と乾燥エアーにより粒子は凝集体から離れ粒子は軽くなり、1次粒子に近いパウダー状で乾燥することでき、乾燥エアーによる加圧あるいは出口を減圧することによる差圧などで別の容器に捕集されます。
■ 宇宙服にも貢献
 

宇宙服は絶対温度の非常に厳しい環境下にある船外活動から命を守ります。そのため多数の優れた技術が宇宙服には集約されています。宇宙服 → 裁断・縫製 → 生地 → ナイロン糸 → ナイロンペレット → 石油精製 逆算するとこのような経緯をたどります。ナイロンペレットを製造する過程で「異物混入」があった場合、環境が厳しい宇宙空間で宇宙服に亀裂が入る可能性も考えられます。

 そのためペレット製造工程で「高品質な乾燥」「ファイン(精密な、繊細な)な乾燥」「細かい乾燥」「ピュアな乾燥」「純度の高い乾燥」「振動と真空による乾燥」「液体も固体も乾燥を扱う」ことが求められ、中央化工機独自の振動と加熱又は減圧低温エアーを併用した乾燥機が用いられています。
■ 医薬品製造工程で貢献
  誰もが病院にて注射を打たれた経験はあります。看護師が薬の入った容器に注射針を刺して準備している光景を記憶していると思います。薬は溶液です。この中に有効成分が溶けて混ざっています。有効成分は目に見えませんが固体です。この有効成分を精製・製造する工程で「乾燥」が必要になります。つまり、高品質な乾燥」「ファイン(精密な、繊細な)な乾燥」「細かい乾燥」「ピュアな乾燥」「純度の高い乾燥」「振動と真空による乾燥」「液体も固体も乾燥を扱う」ことが求められます。
■ IT産業を縁の下で支えている
 

電子工業用途で半導体集積回路、液晶パネル、プラズマパネル、マイクロマシンなどの製造工場においては、製造するデバイス・電子回路を正常に動作させる(歩留まりを向上させる)ため、空気中に含まれる塵や埃を取り除く必要があります。また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持されます。

 このような電子工業製造工程、又はその工場へ材料、薬品等を提供するサプライヤーでは不純物が混入しないため、「中央化工機」の製品(マシーン)が活躍しています。やはり「高品質な乾燥」「ファイン(精密な、繊細な)な乾燥」「細かい乾燥」「ピュアな乾燥」「純度の高い乾燥」「振動と真空による乾燥」が求められます。
■ インクジェットプリンターを支える隠れた技術
 

従来方式ではインク滴を微細化すればするほど、温度変化等によるインク粘度変化が起こり、インク吐出量などにバラツキがありました。そのため、昔のカラープリンターの画像はどうしても粗くなりました。年々プリンター技術が進歩しています。写真印刷の精細な画像を印刷するために、各社、ピコリットル(1mlの10億分の1)の液滴量を競っています。

詳細説明はできませんがインクジェットプリンター溶液にも乾燥技術が活かされています。一般的に顔料のナノ粒子は、表面活性により室温で粒子同士が溶け合い、数十個−数百個の凝集体を形成します。乾燥技術を使うことにより、安定分散したナノ粒子を作ることができ、ナノ粒子は凝集することなくインク溶剤中に安定な形で存在させ、素晴らしいカラープリントが容易になりました。

■ 航空産業へも貢献

  航空機用はじめ自動車などの輸送機器用の材料として炭素繊維強化プラスチックが注目されています。炭素繊維強化プラスチックは、他の主要な構造材料と比較して、軽く、高剛性、高強度な材料と云われています。炭素繊維もプラスチックも原油からつくられる素材です。その工程で、純度を高める必要があり、乾燥技術が使われています。
  会社外観
あらゆる試験に対応
 

試験室が工場の一角にあります。研究室の横には、「振動式流動層装置」「真空式振動乾燥装置」「振動式ビーズ洗浄機」「溶剤エタノール無水化蒸留装置」「微粉砕機振動ミル」「真空式ドラムドライヤ」「振動式濾過乾燥装置」「外熱式ロータリーキルン」「真空式ダブルコーンドライヤ」「真空式竪型撹拌ドライヤ」「真空式横型撹拌ドライヤ」の事業展開に対応する試験が可能であり、それを支えるための小型試験機が多数置かれています。
プロジェクトX的なエピソードを伺いましたがなかなか色よい返答がありません。なぜなら機密保持の関係があるからです。自動車、精密機器等最終製品を縁の下で支えているため、取引先情報の取り扱いに神経を使われています。

年間200件程の試験依頼をお客様が用意された原料を用いて行っています。何に使うのか用途を明かされないケースも多々あります。試験室で行った試験方法やその結果に基づいて実用機(大型機)のスケールアップや運転方法を検討します。その後、依頼されたお客様から製品(マシーン)の注文・納品があって初めて用途がわかります。
  試験室試験室
 

http://www.chuokakohki.co.jp/index.html


http://www.v-dryer.jp

   
取材・文 YAビジネスサポート 杉本 安行

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