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東京五輪インフラ建設に期待!「TAFロッド」
株式会社竹入製作所 記事更新日.14.03
■問い合わせ先
株式会社竹入製作所
弥富市東中地1丁目200番地
電話 0567-65-1441  FAX 0567-95-7296
HP http://www.takeiri-seisakusyo.jp/
印刷用ページ
腐食、塩害、低温に強く、電気的絶縁性能があり磁化しない鉄筋代替製品のTAFロッド(アラミド繊維ロッド)製品紹介です。

株式会社竹入製作所は、長年にわたり取引があった東京のアラミド繊維加工メーカーのアラミドロッド(アラミド繊維を使用した鉄筋の替りに用いるロッド)の製造を委託され、昨年8月にアラミド複合材料事業部を立ち上げました。
アラミド繊維が世の中に出て半世紀が経過しています。大量生産に馴染まないため、アラミド繊維や炭素繊維等を使ったロッド製造ができる企業が淘汰され、現在では当社を含めて全国で数社です。当に「ラストワンの中にオンリーワンを目指して」の事業展開です。

 
 
■ アラミド繊維とは…
 

アラミド繊維は1960年代前半にデュポン社で開発されました。アラミド繊維はパラ系とメタ系があり、パラ系は引っ張り強度が大変強く、メタ系は耐熱や耐薬品性に強くなっています。アラミド繊維が強い秘密は、構成している分子が直鎖状の構造を持って規則正しく並んでいるため、高強度を発揮することが可能となっています。
そのため、鋼鉄の5倍の引っ張り強度や耐熱・耐摩擦性が高く、切創や衝撃にも強いことから、もっぱら
・ラジアルタイヤのタイヤコード(地面と接触する厚いゴム層の中に鋳込まれる織布) ←パラ系
・光ファイバーケーブルのシース線(金属保護管) ←パラ系
・防弾チョッキ ←パラ系
・宇宙服や消防服 ←メタ系

に利用されています。


■ 東京オリンピックに向けて
 

1980年バブル前には土木工事にアラミド繊維を含む高機能繊維を使う研究開発が盛んに行われ、,鉄筋に替わる素材として注目をしていました。しかし、鉄筋に比べ単価が非常に高いため、バブル崩壊後は注目度を失いました。
この時に港湾など水面と接する特定の社会的インフラにFRPロッド(アラミド繊維を含む高機能繊維を使用した鉄筋の替りに用いるロッド)を使えば、これからのインフラ補修に投資する負担は少なくできました。

東京オリンピック開催決定後は、モノレールや首都高の高架橋(社会的インフラ)に使われる鉄筋の腐食が話題に挙がっています。オリンピック開催に向けて、湾岸など水面と接する社会的インフラにTAFロッドを使えば将来の負担は必ず軽減されます。

 

■ 鉄道にアラミドロッドを
 

鉄道の枕木はコンクリート製です。電車の場合、車両上部から電気を取りこみます。例えば、地下鉄はトンネル側面又は線路に並行して送電線を設けています。トンネル内は地下水も多く、防水と腐食、迷走電流対策が必要です。そのため、コンクリートの中にある鉄筋の替わりにアラミドロッドを使用することで解決できます。

 

 
これが鉄筋に替わって使われるTAFロッドです。
指定の長さにカットして出荷しています。
 
■ 海洋構造物に最適
  経済産業省は2013年3月12日、愛知県沖約80kmの海底地層から天然ガスの一種「メタンハイドレート」の試験採取に成功したと発表しました。日本近海には、相当なメタンハイドレートがあるとの推計もあり、安定的に生産できれば豊富な国産エネルギーとして活用できます。もしこの建設インフラに使えれば…
風車は海に面している場所の多く、海風による塩害対策も必要です。風車そのものの対策でなく、風車を固定する基礎部分の建設インフラに使えれば…

鉄筋が安価の為、全てTAFロッドに替わることは難しいことです。しかし、特殊な環境や特定な場所に製品として存在価値があります。

限定される場面を想定しましたが、このように腐食、塩害、低温に強く、電気的絶縁性能があり磁化しない鉄筋代替製品のTAFロッド(アラミド繊維ロッド)を使う用途は多数あります。

 

■ 生産性の高い工場
 

FRPロッド製造している同業他社であれば毎分数十センチの生産量です。しかし、竹入製作所では毎分5mです。しかも、ラインが3本あるため5m×3=15m/分の能力を発揮します。詳細は企業秘密ですが、アラミド繊維を編み込む方法にノウハウがあるようです。

 

 
 
■ 研究開発も目指す工場
 

鉄筋の素晴らしいところは建設作業現場で切る・曲げることができます。FRPロッド(アラミド繊維を含む高機能繊維使用した鉄筋の替りに用いるロッド)は、現場でそれができません。
曲がった製品があれば、「ラストワンの中にオンリーワン」そのものになります。やっと曲げ材を量産できるようになりました。

 

 
どのようにして曲げるのかは企業秘密です。
しかし、この廃棄物が企業努力の証です。
 
■ 運搬コストを考えると
 

鉄筋に比べると重量は6分の1でTAFロッドの引張強度は4倍です。作業現場まで運ぶトラック台数は削減できます、また人が運搬する作業量も減るため人件費も削減できます。TAFロッド単価そのものは高いが、別な面でコスト削減できます。錆びない特性から更に保守点検等のメンテナンス費用も軽減できます。このように考えると東京オリンピックのインフラ建設に向けた使用が期待できます。

鉄筋とフィブラロッドのコストイメージ比較すると
 ・鉄筋は足し算の材料=単価は安い + 大量消費 + 腐食 =総合コスト
 ・フィブラロッドは掛け算の材料=単価は高い ×限定消費 ×メンテナンスフリーなどの特徴
  =総合コスト
  掛け算は特定用途に威力発揮します。足し算は大量消費に魅力を発揮します。

 

 
 
■ 主なホームページ
 


(株)竹入製作所 http://www.takeiri-seisakusyo.jp/

アラミド繊維事業部 http://www.takeiri-seisakusyo.jp/tafrod/

   
取材・文 YAビジネスサポート 杉本 安行

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