今回はお茶に『古(いにしえ)の伝統と半歩先の未来』を込めた「あいちの製品紹介」です。
西尾の抹茶は愛知県地域ブランドに定着しています。そのブランド化の一翼を担った企業が株式会社南山園(以下南山園と称す)です。
南山園は西尾市内を流れる矢作川の右岸にあります。その矢作川左岸も含めた一帯の温暖で肥沃な土地に茶畑がひろがっています。同地域には、抹茶生産のルーツとなったお寺(紅樹院には、西尾茶の原樹が大切に保存)があります。
社名である南山園(創業昭和10年)の由来は、創業地である安城市藤井町南山の地名説と漢詩からの引用〔陶 淵明(とう えんめい 中国の南朝宋の文学者)の有名な漢詩 飮酒二十首 其五の中にある一節「悠然見南山」(訳:悠然として南山を見る 遠く遥かに廬山が目に入る)〕による説があります。
南山園は自社の茶畑から採れる茶葉を原料として、加工・販売まで一貫生産体制です。しかも、ISO22000認証取得の衛生的な環境で、安心・安全な抹茶を生産しています。
また、自社茶園だけではなく、契約栽培農家様に対しても栽培日誌の作成を義務化しています。いつどの様な栽培管理を行ったか確認出来る様になっており、原料茶から抹茶までのトレーサビリティ体制を確立しております。
※ISO 22000
HACCPの食品衛生管理手法をもとに、消費者への安全な食品提供を可能にする食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格です。食品の安全な提供にまつわるさまざまなリスクを低減し、顧客からの信頼を獲得できます。
※HACCP
1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された 食品の品質管理の方法です。Hazard Analysis(危害分析) and Critical Control Points(重要管理点)の略で、食品の製造工程において発生する危害を分析し、その危害を抑え込む方法を決め、その方法を継続的にチェックすることで、安全な食品を作り出そうとするものです。
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