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業務用加熱調理機器の開発からメンテまで 96年の歴史
記事更新日16.07

取締役社長 加藤愛一郎

【問い合わせ先】
株式会社コメットカトウ
愛知県稲沢市祖父江町甲新田イ-9
TEL 0587-97-8441
HP http://www.cometkato.co.jp/
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東海3県をエリアにもつ東邦ガス株式会社(以下:東邦ガス)があります。都市ガスを供給するとともにガス器具の普及にも尽力しました。東邦ガスの成長と共に愛知県には株式会社パロマ、リンナイ株式会社が頭角を現しました。
パロマ(Paloma)はスペイン語でハトという意味であり、平和の象徴とされ、平和な豊かな暮らしを願った社名でもあります。他方、リンナイという社名は、創設者の林兼吉と内藤秀次郎から一字を取り、「リンナイ」としました。

このようにガス器具も「あいちの製品」として大いに関係することが今回の取材で分かりました。株式会社コメットカトウは業務用加熱調理機器専門メーカーとしての96年の歴史とノウハウを活かし、業務用のオーブンとガスレンジで高い全国シェアを確保する業務用調理器の専門メーカーです。新しい調理機器とそのシステム開発に注力し、開発から保守・メンテまで一貫したサービス体制により顧客の要望をサポートしています。主な製品はスチームコンベクションオーブン、ガスレンジ、フライヤー、炊飯器、グリドル、電磁調理器です。

大正9年8月にホテル、レストラン厨房用石炭レンジの製造を開始しました。昭和23年10月に東邦ガスの指定工場となっています。その後、昭和26年8月有限会社加藤ストーブ製作所設立し、昭和32年2月に有限会社カトウ製作所に変更しました。そして昭和39年3月に株式会社カトウ製作所に組織変更し祖父江町に新工場が完成しました。


  


■ 本社ロビーにある1958年製のチキングリル(ロテサリーオーブン)

本社のドアを開けると、天井も高く、ゆったりとした空間が目に飛び込んできます。その隅に一台の業務用加熱調理器が鎮座しています。指している部分から熱を発し、鶏肉を調理します。横に串を置き、外に付けたハンドルで回します。トルコでのドネルケバブを横にして焼くイメージです。
名古屋市内のあった有名ホテルから会社が譲り受けましたが、今から半世紀も前に製造されました。歴史を感じます。


  


■ 歴史があるから社名にも都市伝説も

社名であるコメットカトウにも都市伝説があるようです。コメットとは彗星を意味します。当時から今でも懇意にしている東邦ガスより提案があり、1974年に販売会社名として用いました。その少し前の1967年からテレビ化された九重佑三子(主演女優)のコメットさんがヒットしました。ヒットドラマに負けない「ヒット製品」製造する期待もあったと密かに語られている噂です。また、筆者はお米(オコメ)を炊く製品も扱っていることも関係していると思い、加藤愛一郎社長に確認したら、キッパリ否定されました。(コメットさんと関連づけるのはあくまでも都市伝説です)

■ スチームコンベクション

主にホテルや病院、学校給食、社員食堂など大量調理を行う現場で利用されるオーブン調理器具です。 熱風と蒸気を用いて調理を行います。熱風のみを利用する「ホットエアーモード」、蒸気のみを利用する「スチームモード」、熱風と蒸気を利用する「コンビモード」を備えています。

コンビモードでは食材を加熱すると同時にスチームを加えるため、食材から水分が抜けて縮んでしまう、表面が乾いて固くなってしまうこともなく、食材の歩留りが大変良いと言えます。また、魚の表面はパリッと中はふっくらした調理もできます。100℃以下での低温調理も可能です。

更に進化した機能が3つあります。オリジナル250レシピを画像付で登録済みです。タッチ&ダイヤル操作で簡単にレシピを検索できます。また、レシピデータの作成は「iPad専用アプリ」「パソコン用ソフト(Windows)」のマルチ対応です。2つ目は全自動洗浄機能を搭載しています。洗剤とリンス剤をセットにすれば全自動で行います。厨房での清掃作業は大きな負担でもありそれを解消して労働環境の改善に寄与します。3つ目はHybrid(特許出願中)です。蒸気発生器内の温度が低い時、インジェクションがアシストし蒸気を発生させます。瞬時に蒸気が発生して調理性能がアップします。


■ 小型+多機能+低価格 プラス思考のスチームコンベクション

飲食店で使えるコンパクトボディに多彩な機能を満載した新シリーズです。オープンキッチンでも映える黒色と赤色のボディカラーに驚きました。厨房は無機質な銀色が普通です。視覚からイメージを変えました。もちろん塗料は食品衛生法(厚生労働省告示201号)に適合した厨房器用塗料を使用しています。


    



■ 炊飯器

ガス式でしかも2段、3段の釜を同時に炊飯できます。しかも、タイマーを導入した自動炊飯器は業界初でした。(東京オリンピックの前後ごろ)
自動であるため、安全装置が必要でした。また、ガス式はお米が美味しく炊ける必要な熱量を必要なときに与えることができる仕組みを考案しました。(給湯器のガス量を調整する仕組みがヒント) 学校給食等ではベルトコンベアに釜を乗せて、トンネルで加熱する方法により大量に炊飯する仕組みを用いますが、ホテルや社員食堂で必要な量の炊飯には適さないためこのガス式炊飯器は画期的な商品であり、ロングセラー商品でもあります。最近では東南アジアからのオファーが増えています。お米文化は同じであり、日本の炊飯器には高い関心があります。


    


■ フライヤー

外食産業、特にハンバーガーショップ、ファーストフード店では欠かせないのがフライヤーです。ガス式、電気式とありますが、業界で初めて赤外線フライヤーシリーズを製品化しました。赤外線バーナーを採用することにより、浸管がなくなり油槽の清掃が楽になるとともに密閉型燃焼に優れた保温機能を実現し、アイドルタイムの省エネ性に優れています。


■ 工場内を見学

内製率95%前後と聞きました。原材料のステンレス等を仕入、自社で金型を作り、自社で裁断し、曲げ作業と溶接も自社で行っています。そのため、生産工程には多くの企業秘密がありました。以下の写真は許可を頂いた写真です。


    


    


株式会社コメットカトウ

愛知ブランド企業紹介


■ 取材を終えて

筆者が学生時代の夏休みに地元名古屋市内にある大手企業の社員食堂にてアルバイトをしていました。当にご飯を炊くことと味噌汁の調理でした。3段に重なった炊飯器が2列並んでいたと記憶していいます。多分コメットカトウの炊飯器と思います。四半世紀が過ぎた今日に飯炊きバイトが結び付くことにご縁と驚きを感じました。


 

取材・文 YA(ワイエイ)ビジネスサポート 杉本 安行

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