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IoT/ITを通じた
「これからのあいちの製品」

記事更新日20.09

藤田 秀正

【問い合わせ先】
株式会社 藤田製作所

名古屋市南区荒浜町4丁目6番地1
TEL 052-612-0888
HP https://fujitass.jp/
印刷用ページ
   
 

今回の「あいちの製品」は、ハーネスから更なる飛躍を目指す「これからのあいちの製品」紹介です。
株式会社藤田製作所(以下:藤田製作所)は、IoT機器製造、IT機器製造、基板実装・組立加工・ハーネス加工・サービス業務請負・部品調達と多岐に渡り事業を展開しています。場所はJR笠寺駅西口から日本ガイシスポーツプラザの横を抜け、パソコン周辺機器で有名なBUFFALO(バッファロー)の看板を目印に徒歩7分ほどの場所にあります
藤田製作所は、1978(昭和53)年この笠寺の地でハーネス内職から始まりました。その後1988年株式会社メルコのプリンタ内臓型プリンターバッファーの業務に関わり、その後1992年HDD組立事業開始、1995年のWindows95の誕生によって基板実装、2011年中国工場設立、2017年IoT/IT機器 ODM事業開始と着実に成長を続けています。2016年に中国から撤退しましたが、この間で得た部材の中国調達ノウハウが今日に大きく寄与しています。
これまでの「あいちの製品」の中で、ハーネス加工、基板に関する製品紹介は複数ありました。これは多様なものづくりにハーネス、基板が欠かせない製品であるからです。自動車産業を中心とした産業構造になっている中で、藤田製作所はパソコン周辺機器に特化したモノづくりをしています。すそ野が広い自動車産業関係と海外輸出の割合も高い工作機械メーカーは、新型コロナの影響を受けましたが、テレワークの拡大もあり、PC周辺機器は新型コロナの影響が少なかったという今日的特徴もあります。


   

  ■ ハーネス加工、基板は隠れたあいちの製品
 

愛知県内にある大手企業は自社内で基板を製造することも多いため、基板の生産動向が見えづらい特徴があります。しかし、製造業の生産高が大きい愛知県の特徴から、工業生産高に比例して基板の使用度は高いため、「隠れたあいちの製品」と表現できます。ハーネス加工についても同様です。自動車の車内、業務用機械、PC関連などには多くの電気配線を必要とする多様な装置で構成されているため、多種多様なワイヤーハーネスが使われています。このように考えるとワイヤーハーネスも「隠れたあいちの製品」と言えます。

  ■ 基板工程
 

この工程は本社工場の3階にあります。ここには多数の基板製造機械が並んでいます。アルミ製設計版にペースト状のモノを塗り、機械の中へ通します。この時に窒素(N2)ガスを用いるとお聞きしました。機械の中で自動作業を行い、トレースにQRコードを割り振り、板圧検査(品質を担保してエビデンスを残す)を経て、その後4分割します。

  ■ 基板実装・組立て加工工程
 

4階の工場に入ると直ぐにサイクルボードが目に留まります。このボードにより生産進捗状況の見える化ができます。計画より±5%の差異がでると表示される仕組みです。また、生産工程の中には自社開発したモニターがあります。不具合が見つかると直ぐに図面等の必要な情報をモニター画面に呼び出し、原因を探ると伴に、製品のどこにどのような不具合が生じたのかを記録させます。これはその後のカイゼン活動にタイムリーに活かされています。徹底した生産管理から日産10,000台の組立を可能にしています。

   

   
 

この4階には法人向けサーバーの生産も行っておりますが新型コロナの影響もあり、さすがに欧州向けの生産は停滞しています。因みに2階は支給品等の倉庫です。

   

   
 

工場に入ると出勤管理に合わせて、その人が持つ静電気を計る仕組みになっています。微量な電気にも影響を受けやすいデリケートな製品に対応した仕組みです。

  ■ IoT/ITを意識
 

藤田社長は、IoTが今後の新市場と考え、基板実装で得たスピードを武器に新たな製品開発を進めています。これが「これからのあいちの製品」につながります。
アイデアは外部開発企業と一緒に考える。その後は藤田製作所が一手にものづくりを進めます。アイデアを基に開発・設計・製造から修理サービスまですべてワンストップ対応の流れです。具体的な流れは、設計・開発、試作、部品調達、実装・組立、出荷・在庫管理、アフターサービスの一気通貫です。 藤田製作所が取り組んでいる具体的なの製品は、シェアサイクリングと傾斜監視システムです。

  ■ シェアサイクリング IoT端末  HELLO CYCLING
 

HELLO CYCLINGは、関東圏を中心にOpenStreet株式会社とソフトバンク株式会社が2016年11月からスタートしたIoTを活用した自転車シェアリング事業です。 シェアサイクリングとは「他の人と自転車をシェア(共有)し、好きなタイミング、好きな場所で、好きな時間利用するための仕組み」のことです。名古屋では名駅と栄の間を観光目的でありますが、首都圏では仕事や日常生活の足として普及しています。
スマホから登録して利用でき、近くのポート(自転車設置場所)から自転車を使うことができます。写真はスマホ画面に表示されたポートの場所マップ、そしてポートに並べられた自転車、そして電動アシスト自転車のバッテリー残量の確認、スマホ以外にも交通系ICカードでの決済の様子です。また、昨今はデジタルサイネージを用いてポートの場所や残り台数を案内する実験を国土交通省が行っています。
藤田製作所のIoT端末製品がこのビジネスモデルの中で使われています。自転車以外に「自動車」もシェアする認識になりつつあるため、藤田製作所のIoT端末製品ニーズも増します。

  ■ 傾斜監視システム
 

インフラ施設の斜面部に傾斜センサーを内蔵したIoTデバイスを設置すると、加速度センサーにより3次元方向の傾きを検知し、傾きが予め設定した範囲を超えた場合にシステムから管理者に警告・警報を送信します。異常気象による災害対策や、施設の老朽化対策に有効です。
従来の無線通信を用いた斜面の監視システムは、通信機器、中継器、通信料、電源供給に伴う配線工事などの導入コストが高いため普及が進まない課題がありました。

  ● 広範囲を正確に遠隔監視
 

IoTにより遠隔からの点検が可能になるため、点検業務の省人化につながります。また、3次元方向に各0.1度からの傾きの変化を捉えることで、見回りや目視では確認不可能な現象を把握できるようになります。合わせて地図上に表示されるため広範囲を一目で確認できます。

  ● 活用例
 

鉄道、高速道路への活用
・土砂崩れや雪崩をIoTで遠隔確認し、無線通信や道路情報板で警告
・崩落箇所の速やかな閉鎖により二次被害防止

 

電柱、鉄塔への活用
・現場を訪れることなくシステム上で遠隔から状況を確認可能
・万が一の時は迅速な復旧につながる

  ● ドローンと連携
 

災害時に起こる河川の氾濫、道路の寸断等でアクセスできなくなったインフラ施設や、巡視による目視点検が困難な場所に対しての状況確認をリアルタイムで行うためドローンに藤田製作所の持つIoT/IT 製品が関わることも想像できます。

  ■ 取材を終えて
 

・創業当時からの高齢者を大切に
 工場内では帽子の色で社員、パート、派遣、技能実習生を区分しています。お歳を召した高齢者の方が社員の帽子を被ってパソコンの画面を見て組立の作業をしています。お話を聴くと創業当時から見える方で定年のない働き方をされています。
・東海道本線JR笠寺駅近くを通過する車窓から日本ガイシスポーツプラザが見えます。そこから数百メートル名古屋よりにあるビル屋上に見覚えがある看板が目に入ります。多くの方がその企業の社屋(ブランド名:BUFFALO、PC関連機器メーカー)と思っていると思います。私も同様の認識でした。取材してそれが誤解と分かりました。藤田製作所からお願いして、藤田製作所の本社ビル屋上に看板を設置しています。もちろん、その企業の社員がこのビルに常駐していることもありません。 自社名の看板を据えるよりは取引先にお願いして取引先の看板を設置する処に隠れた企業理念を感じました。
株式会社藤田製作所
https://fujitass.jp/

 

文責 YA(ワイエイ)ビジネスサポート 杉本 安行

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