現社長、祖父江正直氏が後継者候補として父親の経営する当社に入社した当時は、昔から続けていた住宅機器関連の仕事のみで、製造現場はベテランの職人が営業担当役員の渡す簡単な仕様を書いたメモ用紙をもとに、経験とノウハウでものづくりをおこなっていた。
当社が製造業を始めたのは昭和40年代後半。もともと伸銅品商社であったが、大量の材料を掛売りしていた取引先が倒産したことから、代金回収と併せて鍛造工場を取得したところから、商社から製造業へと転換が始まる。技術者や取引先を引き継ぐことができ、真鍮を素材とした住宅設備向け金具などの製造を開始、昭和51年に本格的に転換していた。
現在、祖父江正直社長が社長に就任して1年。入社してから15年の間、様々な改革の先頭に立ってきた。
新規販路を積極展開し、住宅機器関連比率は50%ほどに低下、1業界の景気の波をまともに受ける経営リスクを減らすことに成功した。また、生産管理や文書管理をコンピュータ一元管理で行うなど管理技術を大きく向上させた。 |