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オーダーメイドドレスでライフステージを彩りたい

代表者 西田 恭衣(やすえ)
マネージャー 熊田 光臣

記事更新日.2015.04

アトリエg.a.n.e(ガネ)  http://atelier-gane.com

■問い合せ先
アトリエg.a.n.e(ガネ)
〒460-0007 愛知県名古屋市中区新栄2-8-18
Tel  058-327-6988

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オーダーメイドドレスを身近に

平成25年の婚姻件数は約66万組。以前より、華やかさを失ったとは言え、大切な日であることは変わらない結婚式は、女性にとって人生の晴れ舞台の一つである。これを一層華やかに演出するのがウエディングドレス。お気に入りのドレスで自分を光り輝かせたいという女性たちの希望に応えるため、西田恭衣(やすえ)氏が創立したのが「アトリエg.a.n.e」である。

ウエディングドレスの場合、レンタルで20〜30万円であるのに対し、アトリエg.a.n.eのオーダードレスはフルオーダー・仮縫い込みで30〜50万円。お客様の要望をヒアリングし、希望に沿った形を提案する。細部までこだわり抜いたドレスはこの世で1着しか存在しないドレスとなる。自分の体にフィットし、希望の素材・色・デザインが表現されたドレスは結婚式当日、最高の舞台を演出してくれる心強い味方となる。

ウエディングドレスのデザインだけでなく、パーティー用のカクテルドレス、フラダンス・フラメンコ・社交ダンス等のドレスのほかスカート、ワンピース、男性用のスーツ(シャツ、ジャケット)など幅広く手がける。



西田代表は、昔からファッションに関心があり、短大卒業後、ファッションやデザインなどの専門学校「バンタンデザイン研究所」に入学。バンタンデザイン研究所の夜間学校にてファッションデザインを学ぶ。
その後ファッションショーの企画・プレスなどを担当し、企業デザイナーとなり、主にインドや中国などに工場を抱えるアパレルメーカーで経験を積む。

「アジアの土地で学んだことは、仕事をする国の文化と時代背景を学ぶことです。
それぞれの国による習慣や人柄がファッションという文化を創る。 それがデザイナーとして、人としての深みにつながり、服を創る職人として人に伝わる。ただの服ではない、文化を背景とした作品となり商品となるということを肌で感じたのです」と西田代表。

その後東京でデザイナーとして独立すべく、着物やドレスを製造する大手小売店へサンプルを持参したところ、マネージャーより「服を作ってみないか」と誘われる。これをきっかけに個人事業を立ち上げ、バイヤーから生地を調達、縫製工場を確保して製品づくりを始める。

これまでの経験の1つ1つが西田代表のデザイナーとしての糧となっているのである。


お客様の喜ぶ顔が見たい

しばらくはアパレルメーカー向けのドレスやスーツ等の製作を行っていたが、ある時、お客様からの「どんな素材でもいいし、いくらかかっても構わない。自分に一番似合うウエディングドレスを作って欲しい」というオーダーを受けたことが職業観を変える転機となる。

「完成したドレスをお客様に見せた時の笑顔が忘れられません。この時までは、有名デザイナーになりたい、表参道にお店を出したい、いい会社と取引をしたいと野心を持って仕事をしていました。もちろん、野心が仕事を行う上での原動力となってきたことは間違いありません。しかし、このお客様の笑顔を見た時、一人のお客様に喜んでもらうことこそ、自分にとって大切なことではないか。その経験を積み重ねることこそ、自分が進むべき道ではないかと思ったのです」

これを機に、個人のお客様のオーダーを受ける仕事へとシフトしていく。

ウエディングドレスは晴れの舞台を飾る衣装。そのため、「出来上がりが花嫁のイメージ通りになるようにしたい」という西田代表の強い思いから、何度も面談しながらイメージのすり合わせを行う。

打ち合わせ・デザイン画・採寸・生地選び・サイズ・デザインの微調整・シルエット微調整。イメージに沿ったデザインをするため、お客様と何度も打ち合わせをし、イメージを共に作っていく。お客様とベクトルを合わせるには最低でも3、4回は打ち合わせ時間が必要となる。

仮縫いや本縫いの時点でお客様のイメージ通りのドレスになったとき、お客様の顔に光が差す。その笑顔を求めることがこの仕事の醍醐味だと西田代表は言う。


「昨今、どこのドレスメーカーでも素敵なデザインはたくさんあります。
そんな中、お客様は自分にドレスを託してくれた。自分の作るドレスは本当に花嫁の要望に添っているのか、また『共に創りあげたドレス』であるか、と常に自分に問いかけています。わずかな違いでもイメージと異なることのないように、最終調整まで気を抜きません」


ウエディングドレスは、西田代表も思い入れが強く、細部まで手を抜くことはない。一枚一枚ドレスと真摯に向き合う為、量産は現在行っていない。

ブライダル小物(ベール・ヘッドドレス・グローブ等)もドレスに合わせたものを制作している。ドレス作りと同様、お客様の要望に忠実に応えるべく、細部までこだわりが見られる。

アトリエg.a.n.eは積極的な広報活動ではなく、結婚式やパーティーに出席した人からの評判が高く、口コミで評判が広がるのだ。
ドレスサンプルをホームページで見た人からも問い合わせが増えている。

世代を超えて引き継がれる再現ドレス

オーダーメイドしたウエディングドレスは結婚式で役目を終わるわけではない。ドレスを日常使いのワンピースに創りなおすオーダーや、自分たちの赤ちゃんのベビードレスとして再現するといったオーダーも受けている。気に入ったウエディングドレスとしての思いがあるからこそ、受け継がれるお子様へのドレスとして形を変え、その思いは引き継がれる。

着物のリメイクオーダーでは、親や祖父母の世代の留め袖などを「洗張(あらいばり)」という、縫い合わせた糸をほどき、解体して洗浄を行う方法により、生地を再生する。留袖の柄を活かしてドレスに仕立て直すケースもある。世代を超えて、その時代ごとの息吹を吹き込み、娘へ孫へと引き継がれる。
リメイクや生地を再現したものが多くの人に支持される背景には伝統を重んじる気持ちがある。

美濃和紙を織り込んだ「和」テーストのドレス

平成26年春には、新たに「襲色目(かさねしきもく)」ブランドを立ち上げた。紅梅(こうばい)・紅(くれない)・萌黄(もえぎ)などといった日本古来の四季の情感にあふれる色の生地に、絵柄をスキャナーで取り込み、シルクスクリーン加工した生地を合わせる。

この合わせ生地は美濃和紙を一定割合織り込んだ生地。当初予定していたポリエステルでは、シルクスクリーン加工の図柄がぼやけてしまっていたが、岐阜の伝統工芸品である美濃和紙を織り込んだところ、色の出方が美しくなった。紙との混紡となるため縫製は難しいが、抗菌性がありコットンアレルギーの方でも着用できる上、従来のドレスでは出せないような、水墨画のようなふんわりとした色合いを出すことができる。

百貨店やセレクトショップなどからの引き合いがある他、着用したパーティーではこうした「和」の風合いを好む外国人から高い評価を受けた。



「生地を活かし、再現する作業を継承していくことも、これからの私たちの使命だと考えています。オーダーメイドをもっと身近なものとし、お客様の日常着として選択される時代になればと思っています」と今後への想いを語る西田代表である。




取材・文 有限会社アドバイザリーボード 武田宜久       

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