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高分子材料研究開発の入り口から出口まで黒子役としてサポート

取締役 岩井 俊憲

記事更新日.2015.10

株式会社 DJK 名古屋ラボラトリーズ  https://www.djklab.com/

■問い合せ先
株式会社 DJK 名古屋ラボラトリーズ
〒463-0003 名古屋市守山区下志段味穴ヶ洞2266-22
クリエイション・コア102
Tel  052-739-1621

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高分子材料研究者を支えて50年

高分子材料はプラスチックや合成繊維だけでなく、ゴム、塗料、接着剤など、金属材料、セラミックなどと並び、現代には欠かせない材料である。

高分子材料を使用した製品開発をする場合、原料の性質、配合割合、混練性など多くのパラメーターがあり、その無限の組み合わせから強度、粘り強さ、耐熱性など、求められる性能を実現する条件を抽出することになる。こうした高分子材料を専門に「材料試作から試作品の試験・分析まで」という研究開発の入り口から出口までを、バックステージでサポートするのが株式会社DJKである。

設立50年の歴史は4,000社、13,000人の研究者の開発を支えてきた歴史でもある。




独立資本・高分子専業だからこその強み

株式会社DJKが、前身の株式会社大日本樹脂研究所として設立されたのは1964年。創業者の岩井信次氏は東京都立工業奨励館(現在の東京都立産業技術研究センター)に勤務、中小企業の技術開発をサポートする中、「民間企業として研究開発をサポートする企業があってもよいのではないか」と得意とする高分子材料専門の研究開発、材料試験・評価、コンサルティング業務を行う会社として設立した。

「展示会などで当社のことをお知りいただいた方から『よく試験・分析だけで50年もよくやってこられたね』とお声がけいただくことがあるのですが、高分子に特化していることや、大手企業グループ系列ではない独立資本の第三者機関ということなどが、長くご利用いただいた要因の一つではないかと考えています」と取締役の岩井俊憲氏。
「メーカー系列の分析会社や、公設試験所に試験依頼するというのはどうも…」というケースには、独立資本であることは大きなアドバンテージになる。また「どのような評価・試験をしたらよいのかわからない」という場合では、専門性から試験・評価メニューをカスタマイズできるという「高分子」に特化したアドバンテージがある。こうした顧客から見た「使い勝手」の高さから、年5,000件の案件を受託、その7割が上場・中堅企業である。



試験分析と材料試作とがワンストップの『使い勝手の良さ』

当社の事業は、試験分析事業と材料試作事業との2つに大きく分けることができる。

試験分析事業では、混練性・成形性・収縮率などの「加工性試験」や引張・曲げなどの機械物性、誘電率・絶縁耐力などの電気特性、燃焼性、摩耗性などの「物性試験」、耐薬品性、耐候性などの「耐久性試験」といった「材料試験」や、元素分析、組成分析などの「材料分析」等のサービスを提供している。
「高分子が対象ですのでプラスチックだけでなく、塗料、接着剤、フォトレジスト材料やエラストマー材料などの分析・試験も多く行っています。時代を反映したトレンドもあり、このところ、ハイブリッド車に使用される樹脂部品の絶縁性や耐熱性試験、太陽光パネルのバックシートや、モバイル製品の部材に関する試験依頼などもみられます」。

材料試作事業は、製造依頼仕様により材料を混練・成形・加工する試作サービスである。
「これは売上の4割を占めるサービスで、お客様の仕様により当社が材料の試作を行うものです。『アイディア段階だが、どの程度うまくいくのかどうか具現化してみたい』という方のご要望にもお応えできます。例えば、新しい複合材のアイディアを具体化しようとした時に、難燃性であれ耐磨耗性であれ、より高い機能特性を発揮させるためには材料の混練方法の検討が重要になります。当社では混練特性の異なる7種類のスクリューエレメントを用意しており、これらを組み合わせることにより、極弱混練から強混練まで多様な混練をお試しいただけます。さらに、小型射出成形機により少量の試験材料でも試験片の試作や、分析用のサンプル試作までワンストップでご依頼いただくことができます」。





「フィルム成形試験の様子」




「射出成形試験の様子」

『小回りのきく』顧客対応力で勝負

試作を行おうとすると、その設備が必要になる。しかしそのために試作機や検査機を導入するのは、生産機と違って付加価値を直接生む設備ではないため二の足を踏んでしまう。その点、このような試作サービスを利用することで企業は設備レスで試作を行うことができ、その分の経営資源を開発に集中できる。
当社の強みは、こうした試作に関する材料試作から成形、試験分析といったワンストップ機能に加え、顧客の多様な試験分析ニーズや試作ニーズへの対応力にある。
「試験分析の方法はJISやISOといったいわゆる標準規格によるものだけでなく、業界ごと、企業ごとの規格に対する試験にもカスタマイズ対応しています。時には、社内では難しい過重なストレスをかけた試験や、試作機に大きな負担がかかる、挑戦的な試験分析や試作のご依頼をいただくこともあります。また、試験に立ち会っていただくことで、加工試験や物性試験において実際にどのような現象がおこるかを直接ご覧いただけます。お客様のご要望に極力お応えする『小回りの良さ』をメリットとして長年ご利用いただいています」。



顧客ニーズに応えることで生まれるサービス、拡がる拠点

顧客ニーズに応える形で生まれたサービスもある。
「日本のJIS規格同様、海外にはその国の安全基準があり、それをクリアしなければ販路開拓もうまくいきません。そうした、認証取得に向けたお手伝いをするのが海外規格申請代行サービスです。例えばアメリカの代表的な安全規格であるULであれば、40年間にわたり、製品に関するプラスチック材料の申請・認証取得代行を行ってきました」
また試験・試作条件などは分析・試験結果のレポート内で全て開示するなど、レポートの品質管理に力を入れており、ISO9001をベースにISO17025(製品検査や分析・測定などを行う試験所等に対する要求事項が定められている)の認証も受けている。顧客から見えないところでの試験分析作業になるからこそ、担当によって検査結果のばらつきが出ることは許されず、組織としての検査品質の均質化の確保をするためにも、認証による『検査品質の見える化』が必要と考えている。


2014年10月には、本社(千葉県野田市)、東京オフィス、横浜ラボラトリーズに続き、4拠点目となる名古屋ラボラトリーズを開設。
「高分子材料専門の検査サービスということで、その原料が石油であることから、石油化学工業が盛んな千葉を皮切りに関東圏に拠点を設けていました。近年は企業PRも積極的に進めていこうということで、展示会に出展する機会も増えてきました。すると、関西方面の企業様から『こんな便利な会社があったのか』とご依頼をいただく機会も多くなりました。そこで、自動車部品メーカーやエレクトロニクスメーカー、繊維メーカー等の需要が期待できる名古屋に拠点を開設することにしました。混練・成形・フィルム成形といった材料試作や需要の多い機械物性検査を軸に展開しています。新しいお客様からのニーズを伺う中、研究開発の黒子役に徹することで新たなサービス展開も模索していきたいと考えています」と将来を見据える岩井取締役である。

取材・文 有限会社アドバイザリーボード 武田宜久       

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