2000年から2004年にかけて、マイクロソフトのInternet Explorerは、Webブラウザの世界的シェアのほぼすべてを独占していきます。マイクロソフトの寡占化により「第一次ブラウザ戦争」は収束していきました。
2004年11月、Netscapeの流れを受け継いだMozilla Foundationから、Firefox 1.0が公開されると、Internet Explorerの脆弱性や処理速度の遅さに不満を持っていた、もしくは他の人と違う道具の使用を好むユーザーから支持され、急速にシェアを拡大していきます。
そして今年2008年6月、Firefox 3.0が公開されました。
http://mozilla.jp/firefox/
同月にOpera Software社のOpera 9.5も公開されています。
http://jp.opera.com/
特にFirefox 3.0へのユーザーの関心は高く、テレビなどのメディア報道にも登場しました。
「Firefox 3」のダウンロード件数がギネス世界記録に認定
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20376506,00.htm
といった報道やダウンロードの実績もあり、その注目度が伺えます。
マイクロソフトは、2001年8月にInternet Explorer 6.0を公開して以降、2006年11月にInternet Explorer 7.0を公開するまで、6年以上という長い期間、Webブラウザのバージョンアップをしませんでした。
その間に登場した、FirefoxやSafariなどのWebブラウザは、ユーザーインターフェイスの特徴として、タブ表示によって複数画面切り替えをおこなう「タブブラウザ」という機能を持っています。
Internet Explorerがタブブラウザに対応したのは、Internet Explorer 7.0からです。
タブによる表示切替が主要な操作方法になり、メニューとコマンドによる操作方法が、デフォルト表示から隠れてしまったことで、Windows XPやInternet Explorer 6.0までのユーザーインターフェイスになじんでいたユーザーは、少なからず戸惑いを感じたのではないでしょうか。
Windows XPとInternet Explorer 6.0の組み合わせで、Webサイトを閲覧しているユーザーはまだまだ多いようです。
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