7月に内閣府より発表された景気動向の調査結果では「景気の現状は,厳しいながらも下げ止まっている」としています。エコポイントや環境対応車の購入に対する減税・補助、そして定額給付金やETC搭載車の高速道路1,000円乗り放題等の景気対策の効果かもしれません。
しかし、エコノミストや経済界では、急回復を示すV字回復は期待できず、横ばい状態が続くL字回復、つまり「底打ちはしても回復感に乏しい」状態が続くと見ているようです。
厳しい経営環境に置かれている企業では、製造業を中心に雇用調整助成金(中小企業緊急雇用助成金)を活用しながら雇用の維持に努めています。しかし、先行きの見えない現状から、雇用は守るが労働条件を引き下げたいと考えている経営者もいて雇用環境は厳しさを増しています。
今回の労務管理Q&Aは、長引く不況に対して今後の課題となりそうな労働条件の引き下げについて考えてみます。
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