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支援事例

よろず支援拠点 支援事例

2018年度支援事例①
☆ 株式会社ユニキャットプロジェクト 様
Excel帳票作成により作業負担を3分の1に削減

業種 サービス業
ご相談企業様の概要 当社は主にアーティスト・サウンドプロデューサーの西脇辰弥(当社取締役)様が主体となる業務及び音楽家・作曲家や芸能タレント等の育成及びマネージメントを行っている。これまでに多数のアーティストやNHK等への楽曲提供、国内外でのコンサート等、幅広く活動中である。
ご相談のきっかけ これまでアーティスト自身が事務作業を各自担当していたが、PC操作が得意ではなく、作業に長時間掛かってしまうことで本職である音楽制作活動に費やしたい時間が減ってしまっていた。相談者ご自身もマネージャーとして多忙の為、一からPCを習いに行くという時間を確保できず困っていた。どこに相談したらよいのか悩んでいたところ、別件で相談に来ていたよろずにてExcel帳票に関する悩みも聞いてもらえる事を知って来訪された。
課題整理 今回の課題は、事務作業の中でも最も時間の掛かっている請求書作成作業を何とかしたい、とのことだったで、現状の作成作業がどうなっているかをヒアリングしたところ、請求書はその都度一から作成しており、作業には毎回1時間以上を要していることが判明した。また、請求金額の算出に音楽業界特有の特殊な計算が必要であり、毎回電卓で計算し結果を入力しているとのことだった。しかし、計算方法に規則性があったことから、Excelで比較的簡単な数式を組めば自動集計出来るようになることも判明した。
解決策の提案 オリジナルの計算式を作成する必要があることと、相談者の現状の操作スキルを拝見し、サポート次第では今後相談者一人でも十分対応できるようになると判断したことから、Excel請求書のテンプレートを作成することを提案した。そして、相談者ご自身が操作できるようになる為に必要なスキルアップと、数式作成に対してのサポートを相談者に伴走して行うこととなった。
支援の効果 自動集計付きテンプレートを作成したことで、入力や集計の手間が格段に減少し、1時間掛かっていた請求書作成作業が封入までを含め、現時点で20分以内に終わるようになった。操作に慣れればここから更に時間は短縮されると思われる。加えて、相談者の操作スキルが上がったことで、他の資料作成も行えるようになり、他の帳票も少しずつ改良が進んでいる。
各種帳票作成作業を相談者が受け持つことで、アーティストの業務負担の軽減につながった。その結果、より制作活動に専念できる環境へと改善され、今後の制作活動等での一層の活躍が期待できる。

 

2018年度支援事例②
☆ 有限会社戸谷表技 様
工場移転に際し、効率的な機械レイアウトと有利な条件での資金調達を実現

業種 塗装マスキング治具の製造
ご相談企業様の概要 愛知県稲沢市において昭和59年に先代が創業した治具製造業者で、平成3年に法人化し治具の製造一筋で事業を行ってきた。現在、従業員は6名(うちパート2名)で、平成30年2月に現代表者に交代している。
ご相談のきっかけ 代表者が代わったのを機に、手狭になっていた工場の移転(移転先は現工場の筋向いにある現代表者所有の土地)を検討、移転費用として35百万円ほどを見込むが、その調達先をこれまで付き合いのある銀行にするか、最近新規取引のアプローチをかけてきた別の銀行にするか迷っている。また、この他にも良い方法があるかもしれないと思い、第三者の意見を聞きたいと来訪されたもの。
課題整理 1回目の相談時に現在抱えている課題についてヒアリングしたところ、①どのような観点から資金調達先を選定したらよいか、ということが課題として確認できた。併せて、移転後の機械配置レイアウトについて聞いたところ、②現工場から変更することは考えてみたことがないとのことで、現場改善の検討余地があることが判明した。さらに、先代(父)からの代表者交代時期が平成30年2月とのことで、③今回の設備投資が事業承継補助金の対象となる可能性があることも判明した。
解決策の提案 ①付き合いのある銀行を中心に検討し、これまで利用がない公庫資金の活用も考慮に入れ、これを銀行の金利引き下げ交渉に使うようアドバイスを行った。②単に移転するのではなく、工場のレイアウト変更も視野に入れて作業の効率化も同時に進めるよう提案し、同意を得た上でものづくりの専門家、ミラサポ専門家による支援を行うこととした。さらに、③事業承継補助金が使えること、そのためには認定支援機関の確認が必要となることも説明し、早速申請手続きに入ることとした。
支援の効果 ①公庫に相談しマル経で20百万円の融資OKの感触を得たことを受け、銀行にも金利引き下げ交渉を行ったところ、1%を切る金利で満額融資が下りた。公庫の融資枠は今後のために温存しておくこととした。②溶接用の配管・配線はまとめ、電源も1カ所にまとめ、レイアウトも方眼紙を使って機械の配置をシミュレーションすることで、シンプルで効率的なものにすることができた。③認定支援機関である金融機関の協力もあり、補助金の採択を受けることができ、工場移転にかかる資金負担の軽減を図ることができた。

 

2018年度支援事例③
☆ スペイン料理タンボラーダ 様
売上4割アップ、SNSのフォロワーは7倍以上、ミシュランガイドにも掲載

業種 飲食業(スペイン料理店)
ご相談企業様の概要 岡崎市で2年前にスペイン料理店を開業。オーナーシェフである相談者と従業員1名で営業(20席程度、夜のみの営業)を行っている。相談者は京都の有名スペイン料理店での修業を経て、前職で学んだ技術をベースに、地元の食材を組み合わせた料理を提供。「お客様に美味しいスペイン料理を存分に楽しんでほしい」という徹底したこだわりを持ち、付加価値の高い料理・サービス・空間が支持を得ている。
ご相談のきっかけ 開業して1年がたち、順調に売上拡大・顧客の獲得ができているが、相談者自身が理想とする状況には至っていない。同店の料理・サービスをより多くのお客様にお届けし、売上拡大を図っていきたいと、信用金庫の紹介で来訪された。
課題整理 ① 売上構成:現状の売上構成の分析を実施。アラカルトでの注文が多く、コースでの注文が少ないことがわかった。コースメニューは、同店の料理の魅力が最大限に伝わり、かつ売上・利益率向上、作業効率向上につながるため、積極的に注文を取っていきたいが、現状は取れていない。また、アラカルトでの注文対応をすることで調理作業が煩雑になり、思うようなサービスができないことがあった。
② 認知度:開店して間もないこともあり、認知度の向上が課題であると判断。店舗の魅力を発信していくための方法を検討する必要があった。
③ 再来店の導線作り:売上拡大を図っていくにあたり、新たに獲得した顧客に対して「また来たくなる」仕組み作りで、リピート率をさらに向上させ、顧客のファン化をめざしていく必要があると判断した。
解決策の提案 ① 【店舗】コースメニューをはじめ、同店がすすめたいメニュー(高額商品等)の注文率を高めるための取り組みを提案。メニューブックのリニューアルや、プレゼンテーションボードの活用をすすめた。
② 【SNS】認知度向上のため、インスタグラムを使った情報発信を提案。相談者の「個人アカウント」から「店舗アカウント」へ変更し、検索・フォローのしやすさを改善。おすすめしたいメニューや、スタッフの情報、食材などお店のこだわりや雰囲気が伝わる投稿を共に考え、実践いただいた。
③ 【SNS】リピートを促す仕掛けとして、②で上げたインスタグラムを活用。季節ごとに変わる創作メニューや、季節の素材を、シズル感あふれる写真・動画で投稿。来店動機につながる情報を戦略的に配信するよう提案した。
支援の効果 売上高は目標を達成し、現在も毎月前年比4割以上UPを維持。約1年かけて取り組んできたさまざまな取り組みが実を結び、新規顧客の獲得→リピーター・ファン化の循環ができた。インスタグラムのフォロワー数は、相談当初は70件程度であったが、現在500件を超え、口コミ効果から『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版』への掲載につながった。遠方からもわざわざ来店する客も増え、平日・週末ともに常に予約で満席となっている。

 

2018年度支援事例④
☆ 土筆屋株式会社 様
ローテーション組直しで付加価値額前年比107%増

業種 食品製造・販売業
ご相談企業様の概要 1985年に食品の製造・卸売業者として創業。創業当初は漬物の卸売を中心に手掛け、2000年頃から天然酵母パン等を開発、幅広い客層に支持され、現在でも主力商品として製造・販売をしている。その後、業容拡大を続け、従業員も現在はパートを含めて60名、自社工場も愛知県一宮市に保有している。
ご相談のきっかけ 小規模なパン製造業者として、現在の社長を中心に創業当初からの「手作り感」を大切にしてきた。昨今の外部環境から慢性的な人手不足に陥っていたが、社内では問題解決は困難と判断していた。そんな時に中小企業庁の人手不足アドバイザー一覧の中部ブロックが目に留まり、「どこに問題があって人手不足に陥っているのか」を外部専門家に客観的に見てもらい、課題・問題点の洗い出しをしたいと考え、当拠点を訪問し相談に至った。
課題整理 人手不足対応広域アドバイザーが在籍する岐阜県よろず支援拠点と連携して相談企業の現場を訪問し、従業員も含めた「働き手の目線での職場環境」等についてのヒヤリングを行った。その結果、各工程(例えば焼成工程の温度設定、仕込み工程等)で専任者しか対応できず生産性が悪くなっていることが分かった。そこで再度、相談者と共に経営戦略・事業戦略を明確にして課題・問題点を確認しながら、人手が不足している業務を明確化していくとともに、その要因を洗い出しながらその解消に向けて業務改善に取り組んでいくことにした。
解決策の提案 最初から成功ではなく、成功裏の範囲を目標とした。つまり、土筆屋として長年(約30年)実践されてきたノウハウがあることもあり、最初から完璧なものを目指さない様にした。
まず、工場部門として仕込み・切断・焼成・包装・検品の工程があるが、業務従事者等を含めて、工程ごとに簡単なIOTの活用により環境(温度、湿度、気圧、焼成度等)がわかるような仕組みを作ることを提案した。さらに、そのために必要な勤務ローテーションの組直しと、「勘」に頼らないで、誰もがある程度どの工程でも従事出来る様になる取組を行い、生産効率を上げていくよう提案した。
支援の効果 生産効率を上げる為の取組をした結果、付加価値額が前年比107%伸長という成果が出ている。
今後も生産性向上・業務効率化・働き方改革・人手不足問題は不可避の課題であるため、更なる進化を目指して、例えば、賃金制度・評価制度や職場環境の見直し、従業員のモチベーション向上、人材採用に関連して厚生労働省の認定制度のシンボルマークを取得する計画である。