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グローカル時代を迎えて
「愛知県」の魅力ある都市化への夢
竹内弘之 記事更新日.06.11.01
社団法人中部産業連盟  副会長待遇専務理事 総合事業本部長
■PROFILE
1934年大阪府吹田市生まれ。 57年南山大学社会科学部卒業後、中産連にて経営コンサルタントとして長年にわたり中小企業の育成、企業の合理化に従事するかたわら、多くの経営者、管理者の育成に携わってきた。 88年6月より現職。愛知工業大学経営情報科学部特任教授(兼職) 。

連絡先
社団法人中部産業連盟
〒461-8580 名古屋市東区白壁3丁目12−3
TEL 052-931-3181  FAX 052-931-5198
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■恵まれた環境

わが「愛知県」は、生活者にとって、今、住みやすい都市だろうか。また、この地を訪れる旅行者にとって魅力ある街として評価されているだろうか考察してみたい。

愛・地球博開催によって世界から脚光を浴びたわが「愛知」は、このスピード時代の変化の中で、“兵共が夢の跡”のごとく世の中から忘れ去られようとしている。しかし、産業愛知は、トヨタ自動車を頂点として広くすそ野に拡がる工業の発展により、20数年間工業出荷額において日本一の座を明け渡していない。とにかく元気な愛知である。

地理的には、日本列島の中央に位置し、昔から交通の便も良く、濃尾平野の肥沃な土地から農作物も豊富である。三大河川という良質で豊富な水源を持ち、そして三河湾からは近海魚が獲れ、食料には恵まれている。産業発展の原点、歴史的には戦国時代を生き抜き、天下を治めた織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という三大英傑を生み、歴史的史実には事欠かない。

そして経済的には江戸時代からこの地では「からくり人形」づくりが盛んであったことが、その後の機械加工業を誘発し、その技術・技能は近代産業として時計、合板、楽器、レンズ、鉄道車輌、水道関連機械、ガス機器、食品加工機械、ミシン、瓦、計測器など様々な加工組立が行われてきた。また一宮・尾西の毛織物、染色加工、瀬戸・多治見の窯業、西三河の鋳物、知多の木綿、酒、みそ醸造など多様な「ものづくり」産業が生れた。このように、歴史的にも地理的にもこれだけ多種多様な産業が集積している例は世界的にもない。そして、今、鉄道車輌、自動車、宇宙・航空機、セラミックス、工作機械、機器産業、繊維産業など日本を代表する世界的な産業が集積していることは高く評価されているところである。

■来たるべく地方の時代をどう生かすか

この実績と事実がどのように生かされているのか、そこに住む人のホスピタリティーが無ければ価値は無い。名古屋城が存在し、本丸御殿が再興されることは偉大なことであり、特筆すべきことであるが、それだけでは多くの国内外の人々を惹き付けることに結びつかない。それがあることによって訪れる人、見る人にとってどんな楽しみが加わるのかがなければ付加価値とはならない。

今日、日本社会は小泉内閣の提唱する三位一体改革による地方自治の確立が求められている。そして財政・税制改革の波は、光の部分として不良債権処理をはじめとした金融改革、郵政改革により日本経済においては成長軌道に乗り、いざなぎ景気の57か月に並んだが、結果として都市と地方所得など格差社会を生んだ。これから道州制の導入や地方自治が本格的に進められる中で、地域としての魅力づくり、それにも増して生活者にとって真の幸せは何か、どうあるべきかのビジョンづくりが急務といえよう。

■統計が語る愛知の特質

わが愛知県の住み心地に関連する統計から見てみると、総人口は第4位、世帯数は第5位、平均寿命は男第9位、女第39位、そして労働人口は5位、0〜14歳人口第4位、65歳以上第4位、県内総生産は第3位、一人当り県民所得は第2位となっている。

インフラストラクチャーでは、高速道路キロ数第11位、道路舗装率第10位、水道普及率第5位で、下水道普及率第17位、ごみ年間排出量は第3位となっている。ブロードバンド世帯普及率第6位、持ち家一戸当り面積第27位、自動車登録第1位、自動車保有台数第1位、勤労者世帯定収入は第26位、一人当り預貯金第8位、病院数第3位、医師数第4位、一人当り老人医療費第16位、一人当り国民医療費第45位、社会福祉施設数第2位、老人ホーム数第8位、消防隊員数第6位となっている。

マイナス・イメージ統計では、出火件数第2位、犯罪件数第3位、交通事故発生件数第4位、交通事故死亡者第1位、離婚数第6位となっている。

■長寿社会において心の豊かさを求める

住民にとって目ざす都市像は、この長寿社会においていつまでも元気に長生きでき、生活に潤いがあり、静かな、そして清潔な環境で安心して暮らせることである。そのためには住環境、経済的裕福さ、医療サービスの充実、老後における施設完備、医療サービスの充実、また若者が集まる学校群の充実などである。インフラの整備は、今一歩環境をテーマにした万博を成功させた県として、環境対応を目に見えるものにしていくことが課題である。それにも増して、犯罪、火災、交通事故死などワースト3に入っていることは安全で安心した暮らしからは程遠い。早急な対応が必要である。

■国際的な文明・文化都市として再生を目ざす

愛知県は、世界の先端を行く国際的な産業都市としての基盤の上に、名古屋駅前にはJR東海タワー、ミッドランドスクエアに代表される、それにふさわしい表玄関が完成した。

歴史、文化と立地に恵まれた名所を背景に、街並みの整備と産業観光と結びついた活力ある、新しいイメージのイベント発想による美しい街づくりこそ価値創造であり、21世紀に発展する道である。 期待したい。

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