企業の存続と繁栄は、経営者にかかっています。とくに中小企業の場合、経営者の役割は大きいのです。そこで経営者としてあるべき条件は何でしょうか。もっとも大切なことは、(1)学習する経営者であることです。学習するとは、自ら体験し、あるいは他の人に学び、自らの経営者能力を不断に向上することです。読書も大切なら、講演会等の学習機会を積極的に活用することも有意義です。いうまでもなく経営の実践のなかでは「計画―実践―反省―新たな活動の策定」と続く
、いわゆるP−D−C−Aのサイクルを回すことです。
経営者の力量向上にあって次に大切なことは、(2)厚い人脈の形成です。企業の存続と繁栄を確実にしている経営者の持つ人脈の豊かさには全く驚かされます。多彩な人脈はアイデアの源泉となります。新しい事業の情報、市場の新たな動き、国際情勢の変化、マクロ経済の動き等々は企業を取巻く環境として、企業の存続と繁栄に直接影響する要因となるでしょう。必要とあればとるべきアクションは俊敏でなければなりません。
経営者の力量は確かに持てる人脈の厚さで示されますが、もう一歩踏込みますと、(3)人脈の背後に存在する信頼の深さも大きくものをいう要因です。その信頼も、(4)企業の持つ専門性の高さにも大きく関係します。したがってこれらの4点に配慮し、それらを保持、強化することが経営者として必須と考えられます。
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