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  トップ > 経営戦略レポート 海外駐在員便り > 2008年、米国次世代ロボット産業は躍進するか
2008年、米国次世代ロボット産業は躍進するか
記事更新日.08.02.01
小柳津彰啓
愛知県サンフランシスコ産業情報センター 駐在員

愛知県パリ産業情報センター
愛知県上海産業情報センター
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2007年9月、名古屋で「ロボットビジネスフォーラム」が開催され、地元企業と外国企業とのビジネスマッチングが行われるなど、グレーターナゴヤ地域におけるロボット技術クラスター形成に向けた取組が活発化しているところですが、愛知県サンフランシスコ産業情報センターでも、10月25日、26日にシリコンバレーの中心都市サンノゼで開催されたロボット関連展示会「RoboDevelopment 2007」に参加、出展企業ブースを訪問し愛知でのビジネスに関心を持つ企業の発掘に努めました。

■少数精鋭? 日本とのビジネスにらむ出展企業>
RoboDevelopment 2007」は、ロボットに関するソフトウェアなど技術面に焦点を当て、技術者間の情報交換や業界リーダーから最新技術を学ぶ場として企画されたイベントです。1000名以上の技術者、ロボットビジネス関係者が参加し、システムデザイン、システム開発、ビジョンシステム、インテリジェントシステム、物体認識、追跡、センサーなどに関する基調講演やセッションが行われたほか、小規模ではありましたが展示会が開催され、ロボットソフトウェア関連企業30社あまりの出展ブースにおいて出展者と参加者が熱心に情報交換を行っていました。

出展企業ブースをそれぞれ訪問し、日本や愛知でのビジネス展開や関心度を尋ねてまわったところ、既に愛知の企業に接触中の企業など、出展が少ない割に有望企業をいくつか発掘でき、今後企業訪問する予定としています。この分野は日本とのビジネスを視野に取り組んでいる企業の多いことを改めて実感しました。

■米国における次世代ロボットイベント
「RoboDevelopment」は今回初開催でしたが、同じ主催者が2005年から毎年、マサチューセッツ工科大学のあるボストン地域とカーネギーメロン大学のあるピッツバーグとで交互に「RoboBusiness」を開催しています。これは経営者層をターゲットとしロボットビジネスに焦点を当てたイベントで、年々拡大傾向にあります。

「RoboDevelopment」も毎年開催意向とのことなので、米国における次世代ロボットの展示会としては、春に東海岸で「RoboBusiness」、秋に西海岸で「RoboDevelopment」という形が今後定着しそうな気がします。東では、ボストン地域に本社を有する家庭用掃除機ロボットで有名なiRobotなどロボット製造の企業がメインスポンサーとなってハードウェア関連のイベントを展開し、西ではマイクロソフト、エボリューション・ロボティックスなど西海岸に本社を有する企業がメインスポンサーとなりソフトウェアに焦点を当てたイベントを実施するようなイメージでしょうか。

なお、2008年については、4月にピッツバーグで「RoboBusiness」が、秋にカリフォルニア州で「RoboDevelopment」が開催される予定です。

このように米国での次世代ロボット展示会も、以前の「RoboNexus」のような一般向け普及目的イベントから、現在はビジネス化への取組をよりサポートするものへと発展しています。

■日米企業のパートナーシップに期待
9月の「ロボットビジネスフォーラム」では、愛知県サンフランシスコ産業情報センター推薦の米国ロボット企業1社も、グレーター名古屋地域の企業とのビジネスマッチングに招聘されています。「RoboDevelopment」会場で、参加者である同社CEOに偶然出会ったため話を伺ったところ、同社はその機会に自社のロボットを持参しデモンストレーション、プレゼンテーションを行ったこともあって、いくつかの企業と非常に良い面談ができたと満足そうに語ってくれました。

2008年1月にも名古屋で同様のビジネスマッチング機会が予定されています。現在そこへの参加を推薦できるような企業の発掘に努めているところです。この分野はビジネスとしてはまだまだという声もありますが、最近米国企業に接触している限りでは、ロボットソフトウェア関連企業の中には、日本企業とパートナーシップを組めるのではないかと思える有望企業がいくつも出現しているように感じます。2008年は日米における同分野の飛躍を期待したいと思います。

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