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米国で関心が高まるプラグインハイブリッドカーへの改造ビジネス
記事更新日.09.01.05
杉本安信
愛知県サンフランシスコ産業情報センター 駐在員

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愛知県上海産業情報センター
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落ち着きを見せるガソリン価格ですが、最近の大幅な変動は、米国でもハイブリッド車などより燃費の良い車への関心を高めるものとなりました。そうした中で、自動車所有者の中には、燃費効率をさらに良くすることを目的に車を改造する人たちも現れました。このほどそうした改造ビジネスを行うハイブリット車専門のメンテナンス工場をサンフランシスコ市内で訪ねてみましたのでご紹介します。
■プリウスを家庭で充電できるプラグインハイブリッド車に
ハイブリッドカーのプリウスは、内燃機関と電動機を組み合わせてガソリンと電気で走る燃費効率の良い車として、現在、米国でも大変人気があります。ハイブリッドカーは走行中のエネルギーを電気に変えてそれを使用することでガソリン消費量を抑えていますが、プラグインハイブリッドカーは、家庭用電源からコードを使って充電・活用することで、ガソリン消費量を減らすことができ、現在、主要自動車メーカーにおいても研究開発が進められており、その商品化が期待されています。

そうした中で、米国でハイブリッドカーをプラグインハイブリッドカーに改造するビジネスをすでに行っているのが、Luscious Garage(ラシャス・ガレージ)社です。同社は、ハイブリッドカー専門のメンテナンス会社として2007年夏に設立されましたが、低燃費車の人気の高まりを受け、この改造ビジネスを始めました。オーナーのキャロライン・コキレット氏によれば、普段の修理業務に比べると、割合としては依然少ないものの、すでに30台のプリウスをプラグインハイブリッドカーに改造してきたとのことです。

1回のチャージで約15マイル(約23km)までは電気で走行し、それ以上は元のハイブリッドの仕組みに戻って走行します。電気だけで走れる距離は決して長くありませんので、あくまで短距離移動の多い方が依頼主と見られています。改造費は車によって異なるようですが、プリウスだと6,000〜15,000ドル(12月5日現在1ドル92.87円の換算で約56〜140万円)くらいで、費用分をガソリン代で取り戻すにはかなりの年月が必要と見込まれます。コキレット氏は、依頼主はもともと技術に詳しい、環境問題に関心が高い、あるいは、ガソリン代を減らしたい、といった要因が重なった人が多いと説明してくれました。ガソリン価格が大幅に下落してきた最近は、依頼も減っているとのことですが、長期的にはプラグインハイブリッドカーのニーズは高まるとの見込みから、同社ではすでに市内の他の場所にこの改造を専門に行う工場をオープンしたとのことです。

■広がりを見せる低燃費車への改造
サンフランシスコ市内には、ハイブリッド車を改造する会社が他にも2〜3社あるようですが、低燃費車への改造ビジネスは、米国内でも様々な形で広がりを見せています。例えば、ロサンゼルス近郊のある会社は1984年に太陽エネルギーで走る車を開発したのを皮切りに、2005年にはプリウスの屋根に太陽エネルギー・パネルを取り付けた車を開発し、注目されています。また、有名なロック歌手のニール・ヤング氏は、ガソリン車を代替燃料で走行する車に改造する会社の経営を通じて、ガソリン消費量の少ない車の利用を呼びかけています。ニール・ヤング氏自身、1959年式のリンカーン・コンチネンタルを電気と天然ガスで走る車に、他の2台を使用済の植物油で走る車に改造したと報道されています。  

ラシャス・ガレージ社では、改造ビジネスはまだまだ利益を出すまでには至っていないものの、来たるプラグインハイブリッドカーの時代にはよいビジネスになると見込んでおり、いまの改造ビジネスは自社のPRや顧客基盤を築くのに役立っているとのことでした。米国ではいよいよ公道を走り始めたプラグインハイブリッドカーですが、蓄電池の部品会社やメンテナンス会社のほかに、街中での充電池の設置をビジネスにする企業も現れてきています。ますます関心高まるこのプラグインハイブリッドカー関連ビジネスについて、2009年も注目していきたいと思います。

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