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人材育成は考える習慣(クセ)作りから(第1回)
小藤 省吾

記事更新日.12.01.04

小藤経営労務事務所
■PROFILE
1957年愛知県生まれ
中小企業診断士、社会保険労務士として企業の経営戦略、組織活性化、現場改善、労務管理のコンサルティングを行うと共に、企業、経営者団体の研修セミナー講師として活躍中。現在労使が力を合わせて作る「人を育てる人事制度」の普及、コンピテンシーを用いた組織活性化支援に力を注いでいる」
■連絡先
〒470-2531 知多郡武豊町冨貴茶ノ木15−1
電話 /FAX 0569-73-7140
E-mail: s-kotou@khf.biglobe.ne.jp
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厳しい経営環境にさらされる中小企業。「企業は人なり」と言われるほど、経営者、経営幹部、社員の考え方、行動が企業の実力に現れます。企業活動の原動力は人にあり、社員が持っている能力を引き上げることが、生き残り、成長のカギと言っても過言ではありません。

■なぜ会社の差がつくのか
仕事柄、多くの会社を訪問し、経営者、管理職、社員の皆さんと話をします。訪問した会社で感じる雰囲気は千差万別です。経営者、管理職、社員の対応、仕事ぶりから感じる「しっかりとした規律ある会社」「澱んだ緊張感のない会社」、会社の敷地に入った時に感ずる場合もあれば、面談や社内を見学しながら感じることもあります。
なぜこの差がつくのでしょうか。私は「社員に考える習慣(クセ)がついているか否か」にあるように思います。 経営者、管理職と面談をするとよく愚痴をこぼされます。「社員にやる気を感じない」「私(社長、上司)の考えていることを理解しようとしてくれない」「注意やアドバイスをしても変わらない、変えようとしない」等々。
先日訪問した従業員20人ほどの鉄工所で「社員のやる気につながる人事制度を作りたい」との相談を受けました。二代目社長が予定される専務は残念そうに語ってくれました。「このままでは売上は伸びない。会社を強くするために社員の全員参加で経営課題に取り組む必要がある。取り組むべきテーマごとにプロジェクトチームを作り、社員は複数のチームに参加して活動をしてもらいたい、と現状に対する危機感や具体的な活動テーマや目指す効果等を30分以上一生懸命説明した。しかし、話し終わった後に社員に感想や質問を求めたら誰一人手を上げなかった。発言をしようとしなかった」
専務はこの状況を変えるために社員のやる気を高める人事制度の必要性を感じたようでした。

■考える習慣(クセ)の大切さ
このような状況は多くの会社で見受けられます。社長は危機感を持っているのに社員は無関心。その姿勢にいらだち不満を感じてしまう。でも危機感を持たないのは社員の責任だけでしょうか、人事制度を作っただけで問題は解決するのでしょうか。 「なぜ意見が出なかったのか」その理由を考えてみましょう。
社員が常に問題意識をもって仕事に取り組んでいたら専務の意見に対し、賛成、反対いろいろな発言が出たはずです。意見が全く出なかったという事実は専務の話を聞いても内容が理解できなかったか真剣に聞く気持ちが無かったのかもしれません。
今回の出来事は社員の皆さんに考える習慣が無いことが原因に思えてなりません。仕事を通して考える習慣がついていない社員にいきなり「考えてくれ」「意見を聞かせてくれ」と言ってもそれは無理な相談です。
会社も創意工夫を発揮させる機会も作っていない。この状況では社員の考える習慣(クセ)は付きません。 社員の成長があってこそ会社は成長します。だからこそ会社は社員に考える習慣(クセ)が身につくような取り組みをして社員の成長を促さなければならないのです。

■社員が考えることを止めてしまう理由
会社や仕事の事を考えていた社員が考えることを止めてしまう理由はどこにあるのでしょうか。 @社長がワンマンである A仕事に変化が無い B考えるきっかけが与えられない その答えは会社の仕組みにあるようです。

@社長がワンマンである。
社員が仕事に対して意見具申してもそれを頭から否定する。聞く耳を持たない。 話し合いの場が、その意見や考え方がいかに間違っているか、自分の言っていることが正しいのかを語る社長のワンマンショーとなってしまう。社員にとっては「言っても無駄、聞いてくれない」それなら「黙っていた方がいい、何もしない方がいい」となり、考えることを止めてしまいます。当然社長の言うことも真剣に聞きません。部下は自分の意見を真剣に聞いてくれた時間だけ上司の話を聞くものです。

A仕事に変化が無い
毎日同じ仕事の繰り返しで、特別な技術や知識がいるわけでなく、指示された通り材料をセットしてボタンを押せば製品はできる、手慣れた作業を続けていけばいい、創意工夫、考えることをしなくても一日の仕事は終わっていく。入社したての新人とベテラン社員の担当している仕事の内容は同じで仕上がりに差が出ることもない。与えられた責任や権限も変わらない。 このような職場で社員は向上心を持つでしょうか、今より技術や知識を高めステップアップしたいという意欲を持つでしょうか、何も変えなくてもいいのなら現状維持で十分と考えて当然です。

B考える仕組みが無い
提案制度やQC活動、5S活動の実践等、仕事の場で考え行動することで、仕事が変わる、職場環境が変わる、社風が変わることが実感できる仕組み作りが無い。 よく社員に「もっと頑張ってくれ」と言います。でも本人は頑張っているつもりであればその言葉は理解できません。「こんなに頑張っているのに何をすればいいの」という自分の努力を認めてくれない不満を持つだけです。 「どのような行動を頑張るというのか」を明確にすることで、期待する行動をはっきりさせることが必要です。
自ら取り組むべき課題を見つけ実現のために努力できる「自立型人材」はほとんどいません。他人からきっかけを与えられて動き出すのがほとんどです。 考える習慣(クセ)作りには仕組みが必要です。この仕組みが人材育成を目的とした人事制度であり労務管理です。

次回から2回に分けて、考える習慣(クセ)を作る人事制度と労務管理を考えます。

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