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創業プラザでの出会いを活かし
魅力ある会社を目指す
石黒 義文 記事更新日.06.09.07
株式会社ブミックデータ 代表取締役
■問合せ先
株式会社ブミックデータ
〒454-0012  名古屋市中川区尾頭橋4丁目13-7
                        名古屋ビジネスインキュベータ302B
TEL:052-339-3277   FAX:052-339-3278
http://www.bumiq.com/
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株式会社ブミックデータは、かつて中日ドラゴンズのホームグランドであったナゴヤ球場の東、ソフトウエアやシステム開発設計を行う開発型の創業期企業が事務所を構える、名古屋ビジネスインキュベーターの3階に会社を構えています。

主力業務は自動車関連と食品関連のソフトウエア、ビジネスアプリケーションの開発、2004年7月に3名で有限会社として創業しました。

初年度から業績は順調で、2年目も売上、利益とも好調に推移し、2006年7月に株式会社に組織変更、現在10名のスタッフで3年目を迎えています。

■創業の経緯
会社員として、ソフトウエア開発に20年間携わってきた石黒義文氏が創業を考えたのは勤め先の状況変化でした。「きっかけは会社が合併したことにより経営体制が変わったことです。仕事の体制が変わったこともあり、仲間と自分達でやろうと独立を決意しました」

このように創業の目的は「社長になって金を稼ぐ」というのでなく「働き甲斐のある職場を作りたい」という思いでした。
そして創業にあたって不可欠な家族の理解と協力も、「会社をやめて独立する」と告げたとき、「いいんじゃない」と前向きな言葉で、バックアップをしてくれたのです。
■創業プラザあいちとの出会い
退職後、創業の準備に取り掛かるときに出会ったのが、「創業プラザあいち」でした。

「資金の調達方法、仲間と打ち合わせをする場所、会社を作るにはどうしたらいいかといった情報を知りたくてインターネットを見ていて出会いました。無料、打ち合わせコーナーもあって仲間と話もできるところが一番の魅力でした」
■創業プラザあいちの魅力
入居してからは積極的にプラザのサポートを活用していきます。

「インターネットを利用できプリンターも使える。会社の設立登記、定款の作成もコーディネーターから自分でできますよと教えていただいたりと、やってみたら簡単なことですがそこにたどり着くまでは全くわかりません。このような場が無かったら何から手をつけていいかわからなかったと思います」

創業プラザを出てからも、コーディネーターに登記などの相談をしたり、仕事の状況や世間話をしたりと関係は切れていません。

「あい創会の案内も毎回いただいています。なかなか参加はできませんが当時一緒に活動していたメンバーとは今もメールや電話でやり取りをして情報交換をしています」

「創業プラザあいち」には色々なメンバーが創業を目指して集ってきます。

 「私はやることが決まっていましたので、「これから何をしたらいいか」という入居者とは違うところもあったかもしれません。また私の仕事は一匹狼でやるという商売ではありません。私一人だったら絶対にできないしやっていません。仲間がいなければできないということがはっきりわかっていますし、その前提でやってきたのでプラザで一緒にいた方とは少し違いがあったかなと思います」

そして創業に伴う孤独や不安もプラザに入居していることで軽減されたと考えています。 「退職してから5か月間、一人だと孤独ですし不安もあります。だけどプラザでは仲間や色々な人と話ができたりコーディネーターに相談できたりと支えになりました。プラザに入ってもまず自分でやらないことには始まりません。ただわからないことをすぐに聞ける、コーディネーターが答えてくれることがよかったです。本当に親身になって考えていただいたと思っています」
■創業へ
いよいよ創業に向けてスタートを切ります。最初の金融機関との面接は大変緊張したとのことです。

「一番の課題は資金でした。金融機関の立場から本当に返済能力があるのかどうかを見てもらうため、売上、仕事の見通しなど、2年分の計画を作りました。特に1年目はしっかり作って、社員はこの時期にこれだけの人数が入る予定で、お客様はこの会社で仕事のめどが立っており、今後このように営業活動を行います。売上、経費、利益はこうなります。資金需要はこれくらいですと計画を立てたら”しっかりと計画されていますね”と言われました。金融機関にとって第一印象はよかったと思います」

創業にあたってぶつかる壁が取引先の開拓です。しかし同社は石黒氏、社員が培ってきた長年の信頼、信用から順調なスタートをきることができました。

「最初から仕事はある程度のめどはつけていました。もちろんしっかりとした会社であるということが前提ですが、この業界に長くいましたので知り合いも多くいましたし、商品が技術者のノウハウと結びつき、あの人がいるなら仕事をしてもらいたいというのがこの業界の特徴です。知り合いのところに営業に動いたりをしましたが仕事はもらえるということが見えていたので7月の創業のときから売上げは上がりました」
■仕事へのこだわり
同社の仕事へのこだわりと姿勢は厳しい。

「ビジネスアプリケーションにはデータベースがあります。これがないと業務システムは設計できません。ただ動けばいいというのでなく、しっかりとした根幹、基本となるような設計ができないと後が大変になります。当社はデータベースが設計できる、よく知っている経験豊富なメンバーがそろっています」

「システムが動けばいい、性能がよければいいというのでなく、レスポンスが良くなくては使いものになりません、品質、納期も仕事を請け負う以上確実に対応していきます。そのために品質、納期を確実にすることを社員、技術者に口がすっぱくなるほど言っています。そして口で言うだけでなく、管理手法を用いたり、各工程に品質の作り込みをしています」
■これからの夢、目標
創業して三年目を迎え、石黒氏に夢を語っていただきました。

「徐々に人を増やして行きたいとは思いますが、一気に成長することは考えていません。以前バブルの後を経験して嫌な思いもしていますので緩やかな感じでいこうと思っています」
「特徴のある技術、情報、得意とする技を持っていないとこの業界は生き残っていけません。お客様に会社の仕事内容、強いところを知ってもらい、依頼すればすぐに対応してくれる企業と思ってもらえるようにしていかないとと思っています」
「また人数が売上げに比例するというイメージになっているのでそうならない仕組みが作れないかと考えています。パッケージになるかもしれませんが、ひとつの物を作ってたくさん売るというようなこともやっていかないとと思っています」
「まだ創業間もなくてリスクがあるので今はやっていませんが一括請負であれば少ない人数でやればその分利益が上がります。少ないコストで品質を確保して納品する一括請負のほうが社員、会社に魅力があればヤリガイもでると思います」

同社の経営方針は「お客様への信頼と満足の提供」と「社員満足」を目指す会社の責任を掲げています。

「お客様に対し今まで培った信頼を崩さないように品質を高め、納期を守る。そして社員は財産であるということをはっきりしていこうと思います」と語る石黒氏に創業者としての自信と責任感を感じることができました。同社のさらなる発展に期待したいと思います。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾)
 

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