アクセス解析ログには「リンク元ドメイン」という項目がある。これは、ユーザーがどの検索エンジンを使用して自社のホームページへ辿り着いたのかがわかる情報だ。インターネットの世界における検索エンジンには多くのネットユーザーが利用しているYahoo!(YST:Yahoo Search Engine Technology)、パソコン上級者に人気なGoogle、マイクロソフト社が運営するMSNがある。これらの検索エンジンを検索シェア別で見ると「Yahoo!(66%)、Google(15%)、MSN(10%) 引用:Web資料館」という結果だ。
大矢設備における当時の検索シェア状況は「Yahoo!(47%)、Google(2%)、MSN(31%)」と、統計値と比較すると歪な結果となっており、明らかにGoogle対策が弱いことが理解できた。GoogleのSEO対策としては、ホームページ間において相互リンクを積極的に行うことが推奨されている。Googleは「多くの良質なページからリンクされているページは、やはり良質なページである」という考えに基づき、検索エンジンを開発していることによるものだ。
検索エンジンには、クローラーと呼ばれるプログラムがインターネット上を巡回し、ホームページ情報を集めて掲載するロボット型検索エンジンと、一般的な分類項目ごとにホームページを整理して掲載するディレクト型検索エンジンがある。SEO対策として、これらの著名なディレクトリ型検索エンジンに掲載されることは、自社サイトへリンクを張ってもらうことになるため有効な手法とされている。
そこで大矢設備では、良質なページ=Yahoo!カテゴリと捉え、Yahoo!カテゴリ(登録審査サービス名:Yahoo!Japan - ビジネスエクスプレス)への登録審査申請を行うこととした。審査申請は\52,500-を支払うことで、誰でも審査を受けることができる。Yahoo!の検索シェア66%からぜひ登録申請しておきたいディレクトリ型検索エンジンの1つだ。
またさらに、「ダクト工事」「空調設備」などの検索キーワードで出力された上位サイトのうち、公的サイトやポータルサイトなどへ対して相互リンク依頼も実施した。このような地道な努力の結果、現在のリンク元ドメインは「Yahoo!(60%)、Google(13%)、MSN(20%)」と統計値に近い値になっている。
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