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美容師のポテンシャルを活かしたビジネス展開で躍進
福本 勝則 記事更新日.12.03.01
株式会社ビーファースト 代表取締役
■問合せ先
株式会社ビーファースト
〒486-0807 春日井市大手町907-1
TEL 0568-33-0400 FAX 0568-33-0004
印刷用ページ
株式会社ビーファーストの福本勝則氏が美容室で5年勤務の後、独立開業したのは25歳の時。22年後の今、小牧市・春日井市・名古屋市北部エリアで美容事業、エステ・ネイル・マッサージ事業、飲食事業をグループ企業5社42店舗で展開するまでになった。
グループの中で潟rーファーストはネイルサロン、エステサロン、ネイルスクール、美容コンサルティング、ブライダル(貸衣装、フォトスタジオ等プロデュース)、美容商材製造等を担う。

■美容師はヘアケアをする「職人」だけではない価値がある
美容業界は年々厳しくなっているが、まだ大きな可能性を秘めている、と福本社長は語る。
「従来、美容師はパーマやカット、カラーリングだけする『職人』でした。以前の私もそうでした。これだけではパイが小さくなっている昨今では、お客様の奪い合いに終始し厳しくなるだけです。私が美容師になってから25年あまりですがその間、例えばドラッグストアは薬だけでなく、食品や雑貨まで売るようになり、お客さんにとってより便利になる方向へどんどんと進化しています。これに対し美容師業界は全く進歩がない。しかし、美容師業界では他の業界にない大きなポテンシャルを3つ持っており、これは大きな可能性だと考えています」。
一つ目は「お客様カルテを、お客さま合意の上作ることができる」こと。
二つ目は「それぞれのお客様が美容師を指名で来店されるため、美容師を通して店とお客様が強固な関係を築くことができる」こと。
三つ目は「女性が無条件に2時間座り続け、多くの時間を美容師と会話をする環境ができている」こと。
カルテにより、住所、名前、年齢はもとより髪質やクセ、髪型、さらには美容師がお客様との会話から得た情報まで、グループの美容事業だけで35000人の顧客情報を擁する。

■ライフサイクルの早い美容業界のニーズは現場から
さらに、お客様と会話をすることで変わり行く顧客ニーズの把握ができ、当社の対応も早くできる。
「1号店で私のお客様になっていただいた方は、今でも週3日現場に立ち、私がヘアカットをしています。お客様との会話で得られるものは多く、自分のアンテナも高くなります。お客様に喜んでいただけるために何をするのか、ということは必ずしもヘアカットに限ったことではなく、美容を中心として私どもでお手伝いできることは何かを考え続けています。ネイルサロンやエステサロン、ウエディング事業の展開もその一つです。お客様の来店を待つだけではなく、他業種とのコラボも積極的に行っています。例えば、ソフトバンクの販売店と契約を結び、ネイリストを派遣、携帯電話購入の受付待ち時間に無料でネイルをするサービスを行ったところ、非常に好評で、逆にネイル待ちをする人が携帯電話を見ていて契約するという逆転現象まであったようです。これは2年間続きました」。
このように、様々な機会をとらえ、今まで取りこぼしていたきっかけを積極的に取り込むことで、美容業界を盛り上げていきたいと考えている。

■業務用シャンプーに匹敵する品質を自社製で
「髪は女性の命」と言われるように、女性は髪について髪質、クセなど多種多様な悩みを持っている。美容室に来るときだけケアするのではなく、日ごろの手入れで解決できることも少なくなく、美容師はこうした悩みに応えなければならない、と福本社長は考えている。
「業務用で使うような良質なシャンプーを使い、日ごろのケアにより解決するのであれば、お客様に対しては、美容師が積極的に提案するべきだと言っています。その結果、商材の購買につながることも多くあります。これは、美容師とお客様との信頼関係の賜物でもあります。しかしながら提案する中で、お客様からは『良いものだが高い』という声があがってきました。そこで、良質で手ごろな価格のものがないなら自分たちでつくってしまえ、と自社でシャンプーの開発を始めました。当初はOEMで作っていましたが、今では小さいですが自社工場を持つまでになっています。ノンシリコンで天然素材を使うことで素髪や頭皮に良く、日ごろのお手入れがしやすくなります。その効果は、この自社製シャンプーを美容室でお客様に説明しながらヘアケアすると、そのシャンプーをお買い上げになるお客様が多くおられることが何よりの証明だと思っています。その意味では、美容師は、お客様にとって自分の髪のことを誰よりも知り的確にアドバイスしてくれる最大の味方であると同時に、当社にとっては非常に優秀な営業マンであるとも言えます」。


■日本初・サボテンシャンプー誕生
こうした取り組みが軌道に乗り始めたある時、地元春日井市の特産である実生サボテンを使ってシャンプーができないかという話が舞い込む。
調べてみると、サボテンの語源は「シャボン」とも言われていること、本場メキシコではすでにシャンプーやトリートメントだけでなく、サプリや医薬品まであることがわかった。さらに、名城大学の教授によると活性酸素除去効果が大きいなどの結果もあるとのこと。そこで化粧品として使うのであれば、水のないところでの生命力があることから保湿力も高いのではないかと考えた。
折りしも、サボテンを特産品にと考える地元商工会議所の肝いりでできた会社で、サボテンから抽出したエキスを開発したところであったため、これを利用し試作品を作った。
すると、サボテンエキス独特の粘りにより泡立ちが非常に良くなるなど、サボテンのポテンシャルを活かすことができることが判明した。そこで、早速商品化に取り掛かり、サボテンを原料とする日本初のシャンプー「サボデサボ」が誕生する。

■サボテンのポテンシャルを活かした商品ラインナップ続々
デビューは2010年10月の春日井まつり。またたくまに400セットを完売したため、2011年3月より本格販売に踏み切ることになる。
展示会では、マスクで顔を隠し帽子でスッポリ頭を覆った女性から「シャンプーで頭皮が荒れて抜け毛がひどく、外出するのもいやになっている」という女性から相談を受け、このシャンプーを勧めた。1年後の同じ展示会。再びブースを訪れたのはあの女性。
「あのシャンプーで荒れがなくなってきたため、ずっと続けた結果、髪もすっかり戻ったし髪質もしっかりしたものになった。あなたのおかげだ」と感謝された。
その後発売されたサボテンを原料とした洗顔石鹸「ふわとろ生せっけん」も生クリームのようなきめの細かい泡立ちから、泡で洗顔マッサージする感覚が好評で、一時は製造が追いつかない時期もあったとのこと。
こうした「サボテン」という地域特有の資源を活用しビジネスを行う取り組みに対し、愛知県から「有望ビジネスサポート事業」の認定をきっかけとして、2011年6月には国から「地域産業資源活用事業」に認定を受け、展開に弾みをつけている。
「こうしたバックアップは、もの選びの基準である『安心安全』の後押しになるため非常にありがたい」とのこと。
2012年には、肌水やボディシャンプーの販売も予定しており、「春日井から県内、国内は言うに及ばず国外へ情報発信をしていきたい」と意気込む福本社長である。

取材・文 有限会社アドバイザリーボード 武田宜久       

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