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身近にクラシック音楽が溢れる日々を

代表取締役社長 新家 真由美

記事更新日.2015.08

プランディール音楽事務所
http://www.pleindire.com/

■問い合せ先
プランディール音楽事務所
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-6-27 EBSビル7F
Tel  052-955-5606

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好評!歌声喫茶を企画、拡がる輪

今年の5月27日、名古屋テレビ塔1階タワースクエア。ここで約100人が集まりアコーディオンの演奏で60年前流行した「歌声喫茶」が再現された。

「青い山脈」「高校三年生」「いつでも夢を」…。当時を彷彿とさせる楽曲を参加者が大きな声で口ずさむ。建設後60年経ったテレビ塔と同時期に流行していた歌声喫茶を掛けあわせたイベント企画である。主催は「ひと・まち・うたのWA!実行委員会」と「久屋大通発展会」。この企画に大きな役割を果たしたのが久屋大通発展会の理事でもある、新家真由美社長が経営するプランディール株式会社である。


テレビ塔の歌声喫茶イベントも3回を数え、参加者は150人程に増えた。レストランや料亭での「ランチ歌声喫茶」企画もすでに満員御礼である。1度参加した方が次には友人を誘うことから大きな輪へと拡がりつつある。オーケストラをバックにした歌声喫茶のイベント企画も決定した。歌声喫茶の輪は、刈谷市、碧南市、蒲郡市などへも拡がり、街おこしにも一役買う。



パソコン1台でスタート、クラシック専門の音楽事務所

新家社長は子供の頃から続けたピアノで音楽大学に入学。
「卒業時には進路で悩みました。周りの友人のほとんどはピアノの先生や演奏家などになっていく中、私は人前で弾いて注目を浴びるのが苦手でしたので、聞く側で好きな音楽を楽しもうと考え、普通のOLになりました」と新家社長。

その後、一般事務の契約社員などで勤める中、オーケストラの事務方の仕事をしていたパートナーと結婚。これを機に、自分も音楽が好きなので演奏者をサポートしようと二人で音楽事務所を2004年に創業、後の2006年に法人化する。

「『クラシックをもっと身近に感じられるようにしたい』と考え、クラシックの音楽事務所を創業したのですが、最初は、自宅にパソコン1台からのスタートでした。演奏してくれる方がいなければ何の企画も立てられませんので、まず、ホームページを立ち上げ、演奏者を募集し登録してもらうことから始めました。HPだけではなく、身近な人からも登録者を増やしていきました。そうするうちに、HP以外、営業活動は全く行っていなかったのですが、名古屋のクラシック専門の音楽事務所ということで演奏会の開催依頼を少しずついただけるようになりました。最初は、老人ホームなどの小さな演奏会からでしたが、演奏会にお越しになった方を通じて企業様からのオファーもいただくようになりました。また、個人の方からは、プロポーズしたいからムード作りに演奏をしに来てほしい、という依頼を受けたこともあります」。

こうした企画から演奏者の手配、リハーサル、そして当日の運営まで行うのを「主催」という。名古屋にはクラシックの音楽事務所は多くあるが、その多くは「マネジメント」「協力」と呼ばれる、企画の内容にはほとんどタッチせず、問い合わせ窓口や当日の運営などのみの受託を主力とするところが多く、当社は「主催」を主力として行う数少ない事務所の一つである。



熱田神宮会館からの音響部受託が転機に

こうして実績を積み重ねる中、2007年、熱田神宮会館から音響部を任せられないか、という依頼を受ける。

「それまで音響部の運営を行っていた企業が事業をやめるので、後を任せられるところを探しているとのことでした。結婚式は一生一度のイベントで失敗が許されません。その中で音楽での演出というのは、音を出すタイミング一つをとっても非常にセンスが要求されるため、今までのスタッフが残ってくれるなら、ということで引き継ぎました。主催コンサートを数多く手がけていた実績から、お声がけいただいたのだと思います。この仕事をいただくことで対外的な信用度が非常にあがり、他のブライダル会場への展開も進めることができたり、企業様からのオーダーもたくさんいただくことができたり後の展開に大きなプラスになりました」とのこと。


管弦楽団を立ち上げ、クラシックのすそ野を拡げたい

2011年には所属する演奏家30名ほどで「ハルモニア名古屋室内管弦楽団」を立ち上げ、2014年一般社団法人名古屋室内楽管弦楽団の代表理事となった。 「演奏活動としては以前から行っていたのですが、団員に『自分たちの楽団』というプロ意識を高めてもらうために独立したのです。県内で5番目のプロオーケストラになりました。このオーケストラでは一人一人の演奏技術が際立つような演奏を目指しています。外部の先生の意見も聞きながら演奏を充実させ、いいものを聞いていただく、ということを第一に考えています。地道ですが、いいものを聞いていただくことでクラシックファンを少しでも増やしていきたいと考えるからです」。


公開リハーサルなどをすることで地域の方々にも関心を持ってもらい、地域のホールにも親しんでもらうための試みを行ったり、年4回の定期演奏会に加え、地元の若手の演奏家とのコラボ企画を定期的に行ったりするなど、クラシックのすそ野を広げる工夫には余念がない。




当社の特徴、「主催」コンサートの強みと苦労

当社の大きな特徴は「主催」コンサートを数多く開催することにある。

「当初は何もわからず失敗も多かったのですが、次第にノウハウが積み上がり、今では著名な方からも『ぜひプランディールにお願いしたい』とおっしゃっていただくケースもでてきました。しかし、規模が大きくなるほど、それを主催として作り上げていくというのは非常に大きなエネルギーが必要になります。例えば、昨年開催した千住明さんの『オペラ万葉集』の場合では合唱団として150名集める必要がありました。集めるだけでもたいへんなのですが、それをそれぞれの個性をまとめながら一つの作品とするためには演奏者が多いほど、長い時間をかけて練習する必要があります。実際、来年3月のコンサートに向けて今年の9月には練習に入っています。このように主催をすると公演1つ1つをつくり上げるのは大変なのですが終演の時に大きな拍手をいただくと、その苦労が全て報われます。しかしそれも数分のこと。時間までに片付けないと会場の延滞料が発生することになり、拍手の余韻にあまり浸ってもいられません」と笑う新家社長だが、その手腕は高く評価され、今年も千住明氏より活動30周年記念コンサートの主催を任されている。



今では、主催コンサートだけでなく、企業からの創立周年記念パーティーの演奏会や顧客向けのクローズドコンサートのオファーや、学校からの人気の和太鼓演奏を始めとする音楽鑑賞会などのオファー、さらには、音響機材を自社で所有しているため、コンサートの音響だけを担当する仕事も手がけるなど活躍の場は拡がりつつある。



創業時の『クラシックをもっと身近に感じられるようにしたい』という想いは着実に拡がっている。



取材・文 有限会社アドバイザリーボード 武田宜久       

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