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1.3 ネットワーク方式
   

・ピアツーピア

  1. それぞれのコンピュータがクライアント/サーバの役割をします。
  2. ピアツーピア方式のコンピュータの場合はすべてピアであるためファイルやプリンタなどの共有リソースを集中的に制御することはありません。
  3. ピアツーピアネットワークではどのユーザーもネットワーク管理者となります。
  4. ワークグループという緩やかな集合体で結び付けられています。ネットワーク全体のセキュリティは強制されません。
参照 ピアツーピア接続方法

・ピアツーピアの利点

  1. 導入と構成が簡単です。
  2. それぞれのコンピュータが専用サーバに依存しません。
  3. それぞれのユーザーが独自の共有リソースを制御します。
  4. オペレーティングシステム以外に装置やソフトウェアが必要ありません。
  5. ネットワークの運用に選任の管理者が必要ありません。
  6. ユーザーが10人以下のネットワークにもっとも適しています。

・ピアツーピアの欠点
  1. 一度に1つのリソースにしかネットワークセキュリティを適用できません。
  2. ユーザーは共有リソースの数だけパスワードを使用する必要があります。
  3. すべての共有データを保護するためにそれぞれのコンピュータを個別にバックアップすることが必要です。
  4. 共有リソースへアクセスするたびにそのリソースが常駐するコンピュータのユーザーの作業能率が低下してしまいます。
  5. データを特定したりデータへのアクセス制御をする集中機構方式がありません。
  6. 10人以上を超える組織では不向きです。

・クライアント/サーバ型

ネットワーク上の2台以上のコンピュータがネットワークプロトコルを実行するために必要なソフトウェアのことをさします。
  1. クライアント集団から送られてくるサーバサービスに対する多くの要求を絶え間なく処理します。
  2. サーバの構成とセットアップを利用しネットワークセキュリティと制御を設定してネットワークリソース全体を集中管理します。
  3. ユーザーアカウントとパスワードの集中的な管理をします。
参照 サーバ構築方法

・クライアント/サーバ型の利点

  1. 集中管理されたユーザーアカウント、セキュリティ、アクセス制御により簡単にネットワーク管理ができます。
  2. より高性能な装置によってネットワークリソースへのアクセス効率が上がります。
  3. 1つのパスワードでログオンすることによりネットワーク上のすべてへアクセスできます。
  4. 10人以上を超えるネットワークやリソースの使用頻度が高いネットワークに最も適しています。

・クライアント/サーバ型の欠点
  1. 最悪の場合サーバの故障によりネットワークが使用不能になり、ネットワークリソースが失われる可能性があります。
  2. 複雑な特定用途のサーバーソフトウェアは専任者を必要とするため費用がかかります。
  3. 専用ハードウェアや特定用途のソフトウェアに費用がかかります。